事故車の修理代はいくら?保険でカバーできる範囲と廃車にするメリット

2021年12月27日 車のあれこれ

人身被害を別にすれば、自動車事故を起こしたあとの問題として多くの人が気になるのは、「車の修理代にいくらかかるのか」という点ではないでしょうか。

そこでこの記事では、走行する際に影響が大きい主要な部位の修理代・修理期間、自動車保険でカバーできる範囲について詳しく解説します。修理をしないで廃車にする場合のメリットなども紹介します。

事故を起こした後の修理代の相場と修理期間

 

事故を起こした場合の修理代は、車の種類や損傷した部位とその程度によって、かなりの幅があります。ここでは、車の心臓部と骨格にあたる「エンジン」「フレーム」と、修理・交換の頻度が高い「バンパー」「ドア」について、修理代の修理期間のポイントを説明します。

エンジンの修理代と修理期間

車の心臓部であるエンジンが損傷した場合には修理が必要です。特に事故が原因のときには、部品交換ではなくエンジン自体を取り換える場合が少なくありません。

エンジン本体の価格は一般的な国産車で30万円~50万円ですが、修理費用や工賃を含めた総額が100万円以上になるケースもあります。高級車や外車、ハイブリッドエンジン車では、さらに費用がかかると思っておきましょう。作業期間そのものは1週間程度ですが、新しいエンジンや部品の手配に思いのほか時間がかかる場合があります。

フレームの修理代と修理期間

フレームは車の骨格となる部分で、衝撃を受けて損傷したり歪んだりすると、正常な走行ができません。修理する場所や状態によって費用は異なり、10万円程度から場合によっては100万円以上になることも少なくありません。

フレーム自体の補修は10万円程度でできても、作業のために周辺部品の取り外し・組付けが伴うことなどで、総額がかさむケースもあります。修理期間は数日から、長い場合には1ヵ月以上かかります。

バンパーの修理代と修理期間

車を衝撃から守るのが役割であるため、バンパーはしばしば損傷します。小さなへこみや軽いキズであれば修理代は1万円程度で、作業も1日~2日くらいで済みます。

それ以外の場合だと、作業期間はフロントバンパーで2日程度、リアバンパーで4日程度かかり、費用は1万円~5万円程度に収まるケースがほとんどです。逆に、修理代が5万円を超すような場合には、新品に交換したほうが安く済む可能性があります。

ドアの修理代と修理期間

ドアの修理は、軽いへこみやキズ程度の損傷であれば最短数時間、費用も1万円~2万円ほどで可能です。一方、損傷がひどくドアを丸ごと交換する場合には10万円前後の費用がかかり、期間も1週間程度必要です。

交通事故の衝撃によってドアが損傷した場合は、交換が推奨されています。強い衝撃でドア内部が損傷していると、修理しても後で不具合が発生する可能性があるからです。

自己負担額が抑えられる保険や保証

 

自動車事故を起こすと、自分の車の修理代が必要になるだけでなく、過失状況によってはケガや車の損傷といった他人が受けた被害も補償しなければなりません。ケースによっては補償額が多大になる可能性もあります。事故対応にかかる自己負担を抑えるためには、自動車保険やメーカー保証をうまく活用するのがポイントです。

車両保険

車両保険は「自分の車の損害」を補償する保険で、対象範囲が幅広い「一般型」と限定した「エコノミー型」があります。一般型は、交通事故・盗難・自然災害から駐車場でのいたずらや車庫入れの失敗によるキズまで補償してくれる一方で、保険料は高くなります。これに対して、補償範囲を限定して保険料を安くしたものがエコノミー型です。

対象範囲が幅広い「一般型」でも、補償を受けられないケースがあるので注意しましょう。具体的には以下に挙げるようなものです。

  • ・地震や噴火、津波による損害
  • ・経年変化による摩耗や腐食、サビなど
  • ・タイヤのみの損害

近年では自然災害が多発しているため、特約で地震・噴火・津波の損害にも対応する保険が増えています。また、一般型・エコノミー型のどちらも、飲酒・酒気帯び、無免許など法令に違反する状況で運転した際の損害、法令で禁止されている改造を行った部品・付属品に対する損害については補償されません。

対物賠償責任保険

対物賠償責任保険は、「他人の財産に与えた損害」を補償する保険です。補償されるのはあくまで「他人の財産」に限られ、「本人や家族の財産」は対象になりません。ここでいう「家族」とは、配偶者や同居している子ども・親族などです。

対物賠償には、「直接損害」と「間接損害」の2種類があります。「直接損害」とは、事故がなければ発生しなかった費用を指し、具体的には車や建物・塀といったものの修理費です。「間接損害」とは、得られるはずの利益が事故によって失われたことによる損害です。たとえば、電車やバスを運休したり、店舗を休業したりする場合に発生する損失です。

対物賠償責任保険では、保険金額の上限を設定すれば保険料を抑えられます。しかし、店舗を壊したような場合では、「直接損害」と「間接損害」を合わせた補償金額が多大なものになる可能性もあります。このため、保険金額は「無制限」で契約するのが安全でしょう。

メーカー保証

新車購入後の一定の期間内までは、メーカー保証が適用され、修理が無償になる場合があります。メーカー保証には、走行や安全に関わる重要な部品を対象とする「特別保証」と、その他の多くの部品が対象となる「一般保証」が用意されています。ただし、対象部品でもすべての場合に無償修理されるわけではない点に注意してください。

国産乗用車メーカーの保証が受けられる期間は、基本的に以下のとおりです。

  • 一般保証 3年または6万㎞走行時点のいずれか早いほう
  • 特別保証 5年または10万㎞走行時点のいずれか早いほう

中古車を購入した場合でも保証期間内であれば、「保証継承」という形で、メーカー保証の引き継ぎが可能です。また、各メーカーとも、費用はかかるものの保証期間の延長サービスを用意しているので、確認してみるとよいでしょう。

任意保険

「任意保険」は、あくまで自由意思で加入するもので、運転に必須なわけではありません。しかし、車を購入する際にほぼ自動的に加入する自賠責保険は、補償範囲が対人賠償だけで保険金額にも上限があります。車を保有・運転することによるリスクは多様化・高度化しているため、自賠責保険を補完する任意保険の役割が重要になっているのです。

主な任意保険としては以下のようなものがあります。

  • ・相手方への補償 対人賠償保険/対物賠償保険
  • ・運転者・搭乗者への補償 搭乗者傷害保険/人身傷害補償保険/自損事故保険/無保険車傷害保険
  • ・車の補償 車両保険

任意保険は、補償範囲・金額を柔軟に設定できます。車の使用頻度や使い方に合わせて、賢く活用することが大切でしょう。

保険会社から補償金が変則となるケース

 

事故の状況や車の損傷具合によっては、算出された損害賠償金額から減額されたり、修理代としては支払われなかったりするケースがあります。事故後の生活プランなどにも大きな影響を与える場合があるので、注意が必要です。

過失割合がある場合

過失割合とは、事故全体の過失を加害者と被害者に責任に応じて「7:3」「8:2」といった形に振り分けることです。交通事故で過失割合が重要視されるのは、損害賠償金額の決定と密接に関係するからです。

たとえば、損害賠償金が200万円の場合、被害者の過失割合が2割とすると、加害者が支払う金額はその分を減額した160万円になります。このように過失割合に応じて賠償金額を減額するのが「過失相殺」です。

全損と判断された場合

交通事故で車が全損と判断されるのには、2種類のケースがあります。ひとつは修理不可能なほど破損している「物理的全損」で、もうひとつは修理費用が事故当時の車の時価(購入にかかる諸費用を含む)を上回ってしまう「経済的全損」です。なお、車の時価は、中古車相場などを参考に算定します。

どちらにしても全損の場合、修理費用ではなく「買替費用」として賠償金が支払われます。ただし、その金額は新車価格ではなく、車の事故当時の時価相当額だということを理解しておきましょう。

修理する?しない?事故車はどっちがおすすめ?

 

事故後の車の扱いについては、いくつかの方法が考えられます。ここでは「修理して使う」「下取りに出して新しい車を購入する」「買取業者を利用して廃車にする」という3種類の方法について、それぞれのメリット・デメリットを紹介します。

事故車を修理するメリット・デメリット

事故車を修理して乗り続ける最大のメリットは、経済的な負担を抑えられることです。特に、ミラーやボディの軽いキズのような少額の費用で交換・修復ができ、走行性や安全性にほとんど影響しない場合は、修理費を負担しても乗り続けたほうが、トータルの出費が少なくて済みます。

修理・交換にある程度の費用がかかる損傷でも、車両保険など任意保険の補償を受けられれば、支出は抑えられるでしょう。

デメリットのひとつは、損傷の程度や修理業者の都合によっては修理に時間がかかり、車を使えない期間が長引く可能性があることです。日常的に車を使っている場合は、代車の手配を先に済ませておきましょう。

また、修理は完全でも、その後の走行によって再び故障や破損に至るリスクや、別の部位に影響を及ぼす可能性もゼロではありません。

事故車を下取りに出すメリット・デメリット

新車に買い替える場合、事故車の査定額が高ければ、自己負担を通常よりも抑えられるので、下取りに出すメリットは大きいといえます。車両保険など任意保険の補償も合わせれば、かなり高額な車種を購入できる可能性もあります。

一方、下取りに出しても、事故の程度によっては値段がつかない(0円査定)可能性があります。車の購入資金に充てられなければ、下取りに出す意味はありません。

下取りに出して新車を購入する際には、二重ローンのリスクにも気をつけましょう。高額下取りで新車のローン負担は抑えられるとしても、事故車のローンが残っている場合は、双方の支払いでトータルの負担額は増えます。これを避けるには、任意保険の補償分を事故車ローンの返済に充てるといった工夫が必要です。

事故車を廃車にするメリットとデメリット

車がどのような状態であっても買い取ってくれるのが、事故車の処分に廃車買取業者を利用する最大のメリットです。ディーラーや中古車買取業者は、「走行可能な中古車として販売できるかどうか」を基準にするため、あまりに状態の悪い車は買い取ってもらえなかったり、処分費用を請求されたりします。

廃車買取業者は「金属資源や部品の利用価値」を基準にするため、基本的に車の状態に関係なく買い取ります。外見はボロボロの車に思いがけない高値がつくことも珍しくありません。面倒な廃車手続きを代行してくれるのもメリットでしょう。

車の状態が買取価格にあまり影響しない点は、デメリットといえます。さほど手を加えずに日常的に使える状態の場合は、ディーラーや中古車買取業者のほうが高値をつける可能性は高いでしょう。

事故車を修理・処分するまでの流れ

 

自動車事故を起こしてから事故処理が完了するまでには、やらなければならないことがたくさんあります。ここでは、保険の利用と車の処分を軸に処理の流れを解説します。保険による補償を活用するポイントも紹介しますので、参考にしてください。

1.必要に応じて事故処理をする

事故を起こしてしまったとき、最初にすることは関係者への連絡です。特に人命や道路利用に関わる事故の場合は、最優先で消防や警察に通報します。

また、事故の規模や状況にもよりますが、当事者同士でのやり取りは問題を複雑にする可能性が高いので、基本的には避けるべきです。警察など信頼できる第三者の判断に従って、適切な行動を取るようにしましょう。

2.ディーラーや保険会社に連絡する

直接的な事故処理に関する対応が済んだら、速やかに保険会社や車を購入したディーラーに連絡し、事故の状況を伝えます。事故原因やケガの具合、車の損傷状況によって、適用する保険やその範囲が決まるので、できる限り詳しく説明しましょう。ディーラーにはメーカー保証の有無を確認します。

事故を起こした直後は気が動転しがちです。あらかじめスマートフォンに保険会社の連絡先を登録しておくと、スムーズに事故処理が進められるでしょう。

3.指定工場から見積もりを取る

まず、注意しておきたいのは、車両保険は「修理しなくても補償金を受け取れる」ということです。契約対象の車に「修理が必要な損害が生じた」事実には変わりがないからです。

ただし、事故車の修理費用を保険の補償額でカバー可能かを確認するためには、見積もりが必要です。見積もりの依頼は、保険会社やディーラーの指定業者を利用するほうが、スムーズに対応してくれるでしょう。

4.保険会社からの入金を確認する

見積金額を保険会社に支払い請求をすると、振込金額や振込日を確認する連絡が来ます。振込日によって修理費用などの支払いが先になる可能性もあるので注意してください。

振込日に入金を確認すれば手続きは基本的に終了ですが、今後の保険料について保険会社に確認しておくことよいでしょう。ほとんどのケースでは、保険を利用すると翌年以降の保険料が上がります。新しい保険料が分かっていれば、今後の計画も立てやすくなります。

5.事故車を修理・処分する

事故車の処分方法をあまり急いで決める必要はありません。事故処理が終わり、保険会社からの入金を確認した後のほうが、今後の車の使い方も含めてじっくり考えられるでしょう。

車を持ち続ける場合の選択肢は、修理するか、ディーラーや中古車販売業者に下取りに出して次の車を購入するかのどちらかです。また、車を持たない選択をするなら、どのような状態でも買い取り、廃車手続きも代行してくれる廃車買取業者を利用するのがおすすめです。

現金化して次を考えよう!廃車王なら損壊がひどい車もOK!

事故車に乗るのは抵抗があったり、ディーラーや中古車販売業者の下取査定額に不満があったりする場合には、ひとまず廃車買取業者を利用して現金化するのもひとつの方法です。廃車王ならば、ディーラーや中古車販売業者では下取査定額が安くなりがちで0円査定もあり得る、次のような車でもしっかり評価したうえで買い取ります。

  • ・下取りできないほど壊れた事故車
  • ・エンジンが壊れている走行不能車
  • ・長年乗り続けてパーツ探しにも苦労する古い車
  • ・車庫で眠っている車検切れの車

面倒な廃車手続きを無料で代行するほか、原則無料で指定場所まで引き取りにうかがいますので、忙しいお客さまでも手間暇をかけずに廃車を処分できます。

まとめ

 

事故を起こした場合の修理代や保険でカバー可能な範囲や事故処理の流れ、車の処分方法の違いによるメリット・デメリットなどを分かりやすく紹介しました。手間暇や費用を考えると、修理をしないで廃車にするという選択肢もあることを理解しておきましょう。

車を廃車にするには、廃車買取業者へ依頼するのが手間もかからずお得な方法です。廃車王では無料査定を行っているほか、引き取りも原則無料です。事故車の処分にお悩みでしたら、気軽に廃車王へご相談ください。

この記事の監修者

廃車王編集部

廃車の高価買取サービスを提供する廃車王の編集部です。
廃車王では廃車や事故車を高値で売るためのノウハウや、廃車に関連する手続きなど知るとオトクな情報を幅広く掲載しており、 皆さまの廃車に関する不安や悩みを長年培ったノウハウや知識で解消いたします。

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