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「修復歴車」の定義を知りたい!事故車ではないの!?

中古車を購入する時に、「修復歴あり」という言葉を見かけることがあります。コストを抑えたいという思いであっても、車両の状態が安心して乗れるものでなければ購入したくはありませんよね?

また、「修復歴ってあるけれど、事故にあったという意味ではないの?」と疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。

こちらでは、中古車を購入する時に知っておきたい事故車、修理車との違い、「修復歴車」の定義について解説いたします。

 

「修復歴」の定義とは?

中古車を購入する時に、走行距離や年式だけでなく、修復歴の有無を確認しておくといいでしょう。修復歴のある車は、自動車の骨格部分であるフレームが損傷し、その部分を交換・修理した履歴のある車のことをいいます。

この修復歴は、中古車の評価を大きく左右するため、修復歴がある中古車はかなり車両価格を引き下げて販売されています。

中古車を販売する際は、「自動車公正競争規約」に基づき、広告や店頭展示車に「修復歴の有無」 を表示する必要があります。

◎修復車の定義
日本自動車査定協会 (日査協)、自動車公正取引協議会(公取協)、日本中古自動車販売協会連合会(JU中販連)などが統一基準として、修復歴車を定義しています。

「交通事故やその他の災害により、自動車の骨格等に欠陥を生じたもの、又は、その修復歴のあるものは、商品価値の下落が見込まれるので、「修復歴車」となります。」

修復歴車として扱われる箇所
① フレーム(サイドメンバー)
② クロスメンバー
③ インサイドパネル
④ ピラー
⑤ ダッシュパネル
⑥ ルーフパネル
⑦ フロア
⑧ トランクフロア
⑨ラジエーターコアサポート
この中で①~⑧の部分に損傷がある、または修正・修復したもの、もしくは⑨を交換した場合は修復歴となります。ただし、ネジ止めされている部分に関しては骨格には含まれません。

つまり車が走行に影響するフレームやシャーシーなど車の強度を保つ部分に影響を及ぼし、交換や修正をした経緯があるものが「修復歴車」呼ばれます。

 

事故歴、事故車とは?

事故歴のある車・事故車とは、「事故を起こした・起こされた車」や「災害などにあった車」を指します。そのため、車に修復歴や修理歴があるかどうかは関係ないのです。

自動車の骨格部分は、よほどのことがない限り修理をすることはありません。

事故にあった場合は、ほとんどの場合は修復歴がつきます。そうしたことから、「事故車=修復歴車」をお客様向けの説明として用いられることもあるので、注意が必要です。

さらに注意が必要なのが、事故を起こした車であっても自動車の骨格部位が修復されていなければ「修復歴なし」となります。中古車販売業者は、修復歴の表示は義務付けられていますが、事故歴そのものについての告知する義務はありません。

 

修理歴、修復歴のある車とは?

修理歴、交換歴のある車とは、修復歴ではない部分を修理・交換した車のことを指します。

つまり、自動車の骨格部分の修理・交換をしていれば修復歴、それ以外であれば修理歴・交換歴があるということになります。

例えば、事故によって損傷したのが外側部分だけ、例えばフェンダーやドアだけであれば、事故歴車になりませんし、交換しても修復歴車にはなりません。