事故車の定義とは?修理歴と修復歴はどのように決まるの?

2022年1月10日 廃車の予備知識

買取において、事故車は査定額にマイナスの影響があります。しかし、事故車の定義をご存じでない方もいるのではないでしょうか。査定額により大きく影響するのは修復歴です。

本記事では、修理歴と修復歴の判別基準や事故車の買取・購入時のポイントを解説します。「自身の車は事故車に該当するのか」または「事故車ではない中古車を見極めて購入したい」といった方の疑問も解決するでしょう。

 

「事故車」とはどんな車を指す?

「事故車」は車に関わるやり取りにおいて汎用的に使われている言葉です。しかし事故車の他に修復歴車という言葉もあります。なんとなく理解しているつもりでも厳密には誤認している方もいるでしょう。まずここで「事故車」および「修復歴車」の定義を解説します。

 

事故車と修復歴車は違うの?

「事故車」という言葉の意味だけで考えれば「事故に遭った車」で間違いではありません。しかし冒頭でも説明しましたが、自動車業界における事故車は「修理歴がある」か「修復歴がある」という場合が多いかもしれません。

修復歴のある車の正式名称は「修復歴車」と言います。しかし修復歴車と聞いても、すぐにイメージできる方は少ないかと思います。そこで、査定士がお客さまに対して分かりやすく説明するために、「修復歴車」を「事故車」と呼び、「修復歴車→事故車」という認識が広がったとされています。

 

「修復歴車」の定義

修復歴車の細かい定義については、

・(社団法人)自動車公正取引委員会
・(財団法人)日本自動車査定協会
・日本中古自動車販売商工組合連合会

上記の3組織によって定められており、「交通事故やその他の災害により、自動車の骨格(フレーム)が損傷し、骨格を交換した、あるいは修復した車」のことを指します。

 

自動車の骨格とは

では、そもそも自動車の骨格とはどの部分を指すのでしょう。トラックなどは若干構造が異なりますが、今回は普通乗用車を例に解説していきます。

一般的に最近の自動車は、モノコック構造と呼ばれるものを採用しています。簡単に説明しますと、車のボディそのものを頑丈な卵の殻のように設計し、外からの衝撃を全体で分散し、乗っている人を事故などから守る構造です。

これにより、事故時の衝撃吸収力を高め、乗員の安全性を向上することが可能になりました。反面、乗員の安全を守るために車体が犠牲になる構造でもあるため、強い衝撃で簡単に歪み、その歪みがボディ全体に影響を及ぼし、走行不能に至る場合もあります。

 

修復歴車となる骨格

 

上記画像が、一般的な乗用車のモノコック構造の骨格です。①~⑪の各部位の名称は以下の通りです。

①フレーム(サイドメンバー)

②クロスメンバー

③インサイドパネル

④ピラー

⑤ダッシュパネル

⑥ルーフパネル

⑦フロア

⑧トランクフロア

⑨ラジエーターコアサポート

⑩ステップインナー

⑪クォーターパネル
等々

 

この中で①~⑪の部分に損傷がある、または修正・修復したものは修復歴となります。ただし、ネジ止めされている部分に関しては骨格には含まれません。

 

「修復歴車」と「修理歴車」の判別基準

「修復歴車」については先述のように、しっかりとした定義があります。よって、骨格部分が無事であれば事故に遭って修理を行ったとしても「修復歴」にはならず、あくまで「修理歴」という扱いになります。

しかし、損傷等により、エンジンルーム内のインサイドパネルの交換や修理を行った場合は骨格の修復に該当しますので、修復歴車の扱いになります。

 

フロントガラスのヒビを修理した場合

骨格に損傷はしていないため「修復歴」にはなりません。

上記のような骨格に損傷が及ばず、それ以外の修理を行った場合は「修復歴」にはならず「修理歴」となります。

 

前の車に追突してしまったら?

このような場合、以下のように損傷の度合いによって変わります。

1.追突したがクロスメンバーやラジエーターコアサポートは全く損傷せず、バンパー、ボンネットなどの交換だけで済んだ。 

2.追突し、バンパー、ボンネットなどの交換と、損傷したクロスメンバーを修理した。

1の場合は、骨格部分の損傷はなく、それ以外の部品の交換のみですので、「修復歴」にはなりません。

しかし、2の場合は骨格部分であるクロスメンバーを損傷してしまっているので、これを修理・交換を行えば「修復歴」となります。

 

ドアの損傷はケースによる

このようにドアの損傷の場合も、以下のように損傷の度合いによって変わります。

1.ドアの交換のみを行った。

2.ドアの交換と損傷したピラーを修理した。

1のように、ドアの修理や交換だけならば「修復歴」にはなりませんが、2のように骨格部分であるピラーを損傷し、これを修理・交換した場合は「修復歴」となります。

 

修復歴か修理歴かは骨格へのダメージで決まる

いくつか具体的な内容を上げてきましたが「修復歴」と「修理歴」を分ける違いは「骨格部分に損傷があったかどうか」です。定義の章で解説しましたが、「修復歴車」は明確に定義されています。

したがって、どのようなケースにおいても「骨格部分に損傷がない修理の場合は修理歴」「骨格部分に損傷があり修理・交換した場合は修復歴」ということをしっかりと覚えておきましょう。

 

中古車購入時の事故車の見分け方

中古車市場には、走行できるレベルであれば事故車も流通しています。しかし、購入する立場となれば故障が少なく安全な車が理想であるため、事故車は避けたいという方が多いのではないでしょうか。

ここで中古車購入時に事故車を見分けるためのポイントをいくつか見ていきましょう。

 

パーツをしっかり確認してみる

事故車は損傷部分を修復しているため、外装パーツが完全に元通りになっていない場合があります。そのため「パーツ同士のすき間が空いている」「パーツの間隔が歪んでいる」といった違和感があれば事故車と考えられるでしょう。

中古車購入時には、基本的に車体を目で確認することが可能です。ドア、ボンネット、ライト、バンパー、フェンダーなど、隣接するパーツの間隔を確認しておきましょう。

 

販売店に確認を取る

実際に目で見ても初心者の方には見極めが難しい場合もあるでしょう。その場合は販売店に確認を取ることも方法のひとつです。

店舗によっては修復歴の有無を表示していますが、仮に表示がされていなくても査定表や整備簿を見せてもらうことで確認できます。

ただし、なかには詳細を教えてくれない店舗や修復歴を隠している店舗も存在します。そのため、信頼できる店舗を選ぶことがとても重要です。

自動車公正取引協議会の加盟店などであれば、中古車販売におけるガイドラインを正しく守っているため安心して利用できます。

 

事故車は中古車買取金額が下がる

骨格部分を損傷した「事故車」となることによる大きな問題として、売却したときの買取金額が大きく下がってしまいます。

そのため事故の際には可能な限り、将来のマイナス分を取り戻すために行動することが重要です。

もし相手側の責任で事故が起きた場合は、事故修理代を請求することになります。しかし、運悪く自分の車が骨格部分を損傷した「事故車」になってしまった場合、さらに『修復歴によって落ちた分の金額』である事故減価額をすることが可能です。

 

中古車買取金額が下がる理由

骨格の説明で述べた通り、骨格の歪みは全体に波及します。たとえ修理・交換を行ったとしても、ミリ単位での歪みは完全には直せません。表面上は元通りに見えても、乗り続けるうちに走行に支障をきたすこともあります。

そのため、中古車買取において「修復歴の有無」は重要な項目です。骨格部分を損傷した事故車は「修復歴がなければ売れるはずだった金額」から大きく下がった買取金額となってしまいます。

相手の過失による事故の場合には事故減価額を請求して「事故によって落ちた金額(評価損)」を取り戻すことが大切です。

 

事故減価額の請求の方法は?

事故減価額請求時には「事故減価額証明書」が必要で、この証明書は自動車査定協会にて発行してもらえます。事故減価は、事故を起こした相手側の保険会社に交渉してもなかなか認めてくれないのが現状です。

そこで、第三者の公正な査定のもとで発行される証明書を提出することで、事故減価額の手続きをスムーズに行うことができます。

事故減価額証明書の発行には、

・事故当該車両
・車検証
・自賠責保険証
・整備手帳
・修理見積書のコピー
・証明手数料

が必要になります。

お近くの日本自動車査定協会の支所に電話またはFAXにて査定を依頼します。査定は「持ち込み査定」と「出張査定」があり、これらの査定には実費が発生します

 

事故車の買取は廃車王におまかせ

事故車の買取を行う際は廃車王をご利用ください。廃車王はパーツ単体や解体後に残る資源も再利用・再販しているため、他社では値段がつかなかった車も廃車王であれば満足のいく価格を提示することが可能です。

さらに手続き・引取り手数料が原則無料で実施しております。不動車や事故車でも、必要となれば全国150の店舗の中からお近くの店舗が駆けつけますので、ぜひお気軽にご相談ください。

 

まとめ

事故車には骨格部分を損傷した「修復歴車」と、それ以外の部分を損傷した「修理歴車」が存在します。しかし「修復歴車→事故車」という認識で用いられるケースもあるため、これらの3つを明確に理解しておくことが重要です。

クロスメンバーやラジエーターコアサポート骨格部分を損傷した事故車、つまり修復歴車は走行に支障をきたすと考えられます。購入・売却における商品価値は大きく下がってしまうでしょう。

廃車王は、自動車リサイクル業界で国内唯一、経済産業大臣の認可を受けた「NGP日本自動車リサイクル事業協同組合」の組合員が加盟店をしているので安心・安全のサービスを提供しています。Web上で無料査定も実施しておりますので、事故車をお持ちの方もお気軽にご利用ください。

 

 

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