事故で動かない車はどこへ運ぶ？レッカー移動の選択肢と費用を解説

事故に遭い、車が自力で走行できなくなってしまった場合、レッカー移動は避けられない手段となります。初めての経験となる方は、どこへ運ばれるのか、費用はどのくらいかかるのか、といった不安を感じるかもしれません。

この記事では、事故によって動けなくなった車のレッカー移動に関する選択肢と、その費用の目安について詳しく解説します。スムーズに対応できるように、事故処理後の工程も確認しておきましょう。

事故を起こしたらレッカー移動が必要

事故に遭遇してレッカー移動が必要になったときは、何を優先したらよいのか分からなくなるかもしれません。まずは、事故発生後からレッカー車を手配するまでの流れについて解説します。

事故時の対応は人命救助や二次災害への備えが優先

事故を起こした場合、人命救助や二次災害の防止の優先が欠かせません。怪我人の救護や事故車を安全な場所へ移動させるなど、状況に応じて適切な対応を行いましょう。

事故を起こしたときの対応は、次の通りです。

1. 怪我人の救護を行う
2. 事故車を安全な場所へ移動させる
3. 警察へ連絡する
4. 事故の相手の名前や連絡先を確認する
5. 事故状況の記録や目撃者を確認する
6. 保険会社への連絡やレッカー移動を行う

車両保険のロードサービスの利用を検討している場合は、保険会社へ対応を確認しましょう。

レッカー車の到着には時間がかかる

レッカー車の到着の目安は30分〜50分です。ロードサービスの拠点が全国にある大手業者ほど、駆けつけるスピードは早い傾向があります。しかし、拠点が少ない業者の場合、事故地点と拠点の距離によっては到着が大幅に遅れる可能性があります。

近年では、GPSを活用してレッカー車の手配をサポートする保険会社もあるため、利用の際にはおおよその到着時間を尋ねておきましょう。

また、天候や交通状況によってもレッカー車の到着時間は左右されます。到着が遅れる場合があることを覚えておきましょう。

レッカー移動が必要な事故車はどこに運ぶ？

事故で車が動かなくなったときや保安上の問題で公道を走れないときは、レッカー車や積載車での移動が必要です。レッカー車は車の前輪もしくは後輪を吊り下げてけん引する特殊用途自動車、積載車は車を運搬するトラックを指します。

事故車の移送先は、主に次の2箇所です。

• 修理工場
• 自宅

事故処理後にそのまま修理を依頼する場合は、修理工場へ搬送してもらうと良いでしょう。ただし、保険を利用する場合は、保険会社に確認して提携先の修理工場を確認する必要があります。すぐに修理工場が決められないときは、自宅へ運んでもらう方法があります。

事故車のレッカー移動にかかる費用の目安は？

レッカー移動が必要なときには、どのくらいの費用がかかるのか不安に思うかもしれません。保険会社のロードサービスを利用すると、無料になるケースがありますが、場合によっては高額な出費になることもあります。

移動距離によって費用は変化する

ロードサービスは任意保険とJAFが主な依頼先です。

保険に加入していると、移動距離によっては無料でレッカーサービスを利用できることもあります。特に大手保険会社の指定整備工場までのレッカー代は、特別な事情を除き無料で提供している傾向があります。

顧客指定の場所への移動についても、保険会社のロードサービスを利用すると無料で利用できる距離が設定されている印象です。

JAFについては、会員と非会員で費用が異なり、会員のほうがより安く利用できます。会員の場合、故障車をけん引する際は20kmまで無料、以降は1kmごとに830円の追加料金がかかります。非会員の場合は2万7,700円からとなります（2025年5月時点の情報）。

関連記事

レッカー代の費用相場はいくら？走行距離や時間帯による追加料金、費用を抑えるコツもご紹介

状況によっては相手側が費用を負担してくれる

交通事故で車が大きく損傷して自力で走行できなくなった場合、修理工場までレッカーで搬送するのにかかった費用は、修理代金の一部として事故の相手に請求できる可能性があります。

相手が任意保険に加入していれば、相手の保険会社に損害賠償を請求するのが一般的です。

ただし自分に過失がある場合は、過失割合に応じてレッカー代を自己負担する必要があります。自己負担が発生する場合は、加入している車両保険の補償範囲によっては、自己負担額を車両保険でまかなえる可能性があります。

関連記事

レッカー代の高額請求トラブルを防ぐには？事例や4つの対策を紹介

事故処理を終えたら売却を検討しよう

事故処理を終えた車は、修理して乗り続けるか、手放すかを判断する必要があります。どちらが適しているかは、損傷の度合いや状況によって異なりますが、修復歴がついてしまう場合は修理せずに手放すほうが賢明かもしれません。

修復歴車は売却時の査定額が大きく下がる

事故で損傷した車を直すと、「修復歴車」と呼ばれる状態になることがあります。修復歴車は通常の中古車に比べて買取価格が低くなる傾向があるため、将来的な売却を考えている場合、高額な修理を行っても査定額に反映されない可能性があります。

具体的には、次のような骨格部位に損傷があるか修復されている場合、修復歴車と判定されます。

• フレーム（サイドメンバー）
• クロスメンバー
• インサイドパネル
• ピラー
• ダッシュパネル
• ルーフパネル
• フロア
• トランクフロア
• ラジエーターコアサポート

故障した車に愛着があって手放したくない場合は修理することで乗り続けられる可能性がありますが、費用対効果を考えると手を加える前に手放すことをおすすめします。

事故車も廃車も売却できる

事故車や故障車、自走ができない車を手放すときは、多額の処分費用が発生するのではないかと懸念されるかもしれません。しかし、中古車も廃車も買取サービスを利用することで売却でき、処分時の負担を軽減できます。

車としての価値を失った車でも、まだ使えるパーツや資源が残っているため、それらに価値が付いて買取が行われます。売却できれば、その買取価格を次の車の購入資金に充てられます。そのため、まずはどのくらいの査定額が付くのかを調べてみることをおすすめします。

事故車の処分なら廃車王にお任せ！

事故車の売却をお考えの方は、ぜひ廃車王の無料査定をお試しください。無料査定は公式サイト上のWebフォームや電話、LINEから受付を行っています。廃車王加盟店への車両引き渡し前であればキャンセル料もかかりません。ここでは、廃車王の魅力についてご紹介します。

事故車も廃車も買取が可能

廃車王は、さまざまな状態の車の買取に対応しており、廃車手続きから解体までを自社で一貫して行っています。ディーラーや買取業者のように中間マージンが発生しないため、高価買取が可能です。

解体して処分される廃車には、まだ利用できる部品や、鉄・アルミなどの貴重な資源が残っています。廃車王は、これらをリユースパーツや再生資源として販売することで、新たな価値を生み出しています。

廃車王は、全国150店舗の自動車リサイクル事業者が運営しており、ご相談いただいた際には、最寄りの廃車王加盟店がご相談からお車の引き取りまでを一貫してサポートします。

廃車しやすい3つの無料をご用意

廃車王では、廃車が手放しやすくなるように「廃車手続きの代行手数料」「車両引き取り手数料」「キャンセル料」の無料化を行っています。査定後にご都合が悪くなった場合でも、キャンセル料は一切いただきません。

廃車には複雑な手続きが伴いますが、その煩わしい手続きは廃車王が無料で代行いたしますので、どうぞお気軽にお任せください。

また、自走できないお車の引き取りも、積載車で原則無料にて対応いたしますのでご相談ください。

事故車をレッカーで運ぶことについてよくある質問

ここでは、事故車のレッカー移動に関するよくある質問について解説します。レッカー移動をお考えの際は、車検の有無や同乗できる人数を確認しておきましょう。

車検切れでもレッカーできる？

車検切れの車両は原則としてレッカー移動ができません。道路運送車両法により、車検切れの車は公道を走行することが禁止されているためです。しかし、仮ナンバーを取得している場合に限り、レッカー車を使用した移動が認められます。仮ナンバーの有効期限は最長で5日間のため、期間内に移動を完了させなければなりません。

レッカー中の同乗は可能？

JAFのサービスカーには1人〜2人までの同乗が可能です。ただし車種によっては1名しか同乗できないケースもあります。同乗できる人数を超える場合や同乗できない場合は、公共交通機関やタクシー、レンタカーなどの代替手段を利用しましょう。

まとめ

事故車をレッカー移動するときは、人命救助や二次災害の防止を優先し、安全確保後に保険会社やJAFに連絡しましょう。

レッカー移動にかかる費用は保険加入やJAF会員であれば無料または格安になる場合が多く、相手側の過失による事故なら相手側保険会社への請求が可能です。

事故車の売却をお考えの方は、ぜひ廃車王の無料査定をお試しください。Webフォームからのお申し込みは24時間いつでもご利用いただけます。