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トランスミッションの載せ替え費用はどのくらい?故障の症状や原因、交換費用を解説

トランスミッションは車の走行性能や燃費に影響を与える重要な部品です。「変速機」とも呼ばれ、速度や負荷に応じてギアを切り替え、必要な動力を作る役割を担っています。

車の加速時に異変を感じたり、変速時に異音や振動などがあったりすると、トランスミッションが故障している可能性も考えられます。トランスミッションの故障と聞くと、多くのオーナーは修理費用に不安を感じるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、トランスミッションの載せ替えにかかる費用相場や故障のサイン、賢く修理費用を抑える方法を徹底解説します。トランスミッションは、他の部品と比べると比較的壊れることが少ない箇所ですが、もしものときに備えて対処法を確認しておくと故障の際もスムーズです。

トランスミッションの載せ替えにかかる費用はどのくらい?

自動車のカットモデルに組み込まれたトランスミッション機構

トランスミッションの載せ替え(交換)は、車種やミッションのタイプによって費用が大きく異なります。まずは、車種ごとの具体的な費用の相場や、載せ替え費用を抑えるための選択肢について、詳しく見ていきましょう。

載せ替え(交換)の費用

トランスミッションの載せ替え(交換)費用は、車種やトランスミッションのタイプによって大きく異なります。

一般的な相場として、軽自動車では本体価格が10万円前後、工賃が10万円前後で、合計20万円程度が目安です。普通車やミニバンになると本体価格が30万円~50万円、工賃が20万円~30万円程度で、合計50万円~80万円ほどかかることが多いと言えます。

高級車や輸入車の場合はさらに高額となり、100万円超というケースも珍しくありません。これは、トランスミッションのパーツ自体が高額になる上、交換作業の難易度が高まるためです。

修理(オーバーホール)で済む場合の費用

トランスミッションの修理方法として、完全な交換よりも費用を抑えられるのがオーバーホールです。オーバーホールとは、ミッションを分解して不具合部分を特定し、内部パーツを交換する修理法で、費用は8万円~30万円程度です。

特定のギアが入りにくい、シフトチェンジに違和感があるといった症状の場合は、オーバーホールで十分に対応できることがあります。ただし、高度な整備技術が必要なため、対応できる業者が限られる点と、修理期間が約1か月と長くなる点がデメリットです。

MT車の場合は特に、クラッチ板やフライホイールなどの交換だけで済むケースも多く、費用は3万円~10万円程度に抑えられます。オーバーホールを検討する際は、車両の年式や今後の使用予定期間も考慮して判断する必要があります。

トランスミッションの載せ替えが必要?故障のサイン

エンジンルーム内でスパナを持つ青い手袋の手元

加速時の違和感、変速時の異音や振動、燃費の悪化、走行中の異臭などの症状は、トランスミッションの故障を示すサインです。初期の段階で気づくことで、ミッション載せ替えという高額な修理を避けられる可能性があります。

代表的な症状の特徴や原因、放置した場合のリスクについて解説します。故障の進行を防ぎ、結果的に修理費用を抑えることにつながるため、早期の発見と対応が重要です。

加速時の違和感

トランスミッションの不調は、加速時の微妙な違和感として最初に現れるケースが多いものです。アクセルを踏み込んでも車が思うように加速せず、エンジンの回転数だけが上がってしまう状態は要注意といえます。これは、エンジンの動力がタイヤに正しく伝わっていない証拠です。

特に違和感を覚えやすいのが、信号待ちからの発進時や高速道路での追い越し時です。スムーズにギアが切り替わらず、もたついたような感覚や変速時に大きなショックを感じることがあります。AT車では、トルクコンバーターの不良やクラッチの滑り、オイルの劣化や漏れが主な原因です。

このような症状を放置すると次第に加速不良が悪化し、最終的には車が動かなくなる可能性もあります。

変速時の異音や振動

トランスミッションの不調を示すもうひとつ重要なサインが、変速時の異音や振動です。シフトレバーをパーキングからドライブに入れた際に「ガックン」と車体が大きく揺れたり、「コツコツ」「ガリガリ」といった異音が発生したりする場合は、ミッション内部に問題が生じています。

これらの症状の原因は、ミッション内部のギアやクラッチ盤の損耗、金属粉(スラッジ)の発生、油路の詰まりなどです。この状態を放置すると、ミッション内部のギアが完全に破損し、その破片が内部に散らばることで、修理が困難な重大故障に発展する恐れがあります。

オートマチックトランスミッションの潤滑油であるATF(オートマチックトランスミッションフルード)の汚れや油量低下も原因となり、ミッション内部の油圧不足や潤滑・冷却機能の低下を招きます。

燃費の悪化

トランスミッション不調のもうひとつの重要なサインが、燃費の悪化です。通常よりも燃費が落ちたと感じる場合、トランスミッションの不具合も可能性として挙げられます。これは、トランスミッションがエンジンからの動力を効率的にタイヤへ伝達できなくなっているためです。

不具合が生じたトランスミッションは適切なギア変速ができなくなり、エンジンが必要以上に高回転で回り続けてしまいます。その結果、同じ距離を走るのに多くの燃料を消費してしまうのです。

日本の道路事情は頻繁なギアチェンジを必要とするため、トランスミッションにも大きな負担がかかっています。このような状態を放置すると、単に燃費が悪化するだけでなく、ギア自体への負担も増大し、最終的にはトランスミッション載せ替えが必要になることもあります。

走行中の異臭

走行中の異臭も、トランスミッションの異常を知らせる重要なサインです。焦げくさい匂いや鉄が焼けるような匂いは、トランスミッション内部のオイルが過熱していることを示しています。

これを放置するとトランスミッションの内部が焼き付いてしまいます。さらに、ゴムシールなどが劣化してオイル漏れを引き起こすと、最悪の場合は火災にもつながる危険な状態です。

特に、ATFは劣化すると焦げたような悪臭を放ちます。長期間ATF交換をしていない車両は、まずはオイルの状態(色や臭い)を点検し、内部の状態を確認する必要があります。異臭がある場合はATF交換だけでは対応できず、ミッションのオーバーホールが必要なケースもあるので注意が必要です。

トランスミッションの交換費用を抑える方法

木製の車と周囲に並べられた整備用レンチ

トランスミッションの載せ替えは一般的に高額になりがちですが、適切な選択肢を検討することで、総費用を大幅に削減できる可能性があります。ここでは、具体的な費用削減方法とそれぞれのメリット・注意点について、詳しく解説していきます。

ディーラー以外の業者を検討する

トランスミッションの載せ替え費用を抑えるなら、ディーラー以外の選択肢がおすすめです。ディーラーは純正部品を使用するため部品代が高額になりがちで、修理より交換を推奨されるケースも少なくありません。

一方でトランスミッション専門の整備工場では社外パーツを活用し、修理可能な部分は積極的に修理するため、総額が30%~50%程度安くなることもあります。

整備工場選びのポイントは、トランスミッション修理の実績と評判です。口コミサイトやSNSでの評価を確認し、複数の工場から見積もりを取ることをおすすめします。見積もり内容を比較する際は、使用する部品(新品・リビルト品・中古品)の質や保証期間もチェックしましょう。

リビルト品を選ぶ

トランスミッションの載せ替えで費用を抑えたいなら、リビルト品の活用がおすすめです。リビルト品とは、中古トランスミッションを分解・洗浄し、消耗部品を交換して再生した部品を指します。新品と比較して50%~60%程度の価格で購入できるのが最大のメリットです。

プロの技術者による厳しい検査と整備が行われており、メジャーなリビルトメーカーの場合は保証も付いているため、品質面も安心と言えます。また、付属パーツがそろっているため修理工程が短縮され、工賃も抑えられる可能性があります。

ただし、リビルト品はメーカーによって品質にばらつきがあるため、実績のある業者から購入することが重要です。見積もりの際に、リビルト品での対応は可能か確認するとよいでしょう。

トランスミッションの載せ替えが必要になるのはいつ?

高速道路を走る多数の車両と住宅地の風景

適切なメンテナンスをしていれば15万km以上走行できる強度を持つトランスミッションですが、実際の寿命は使用状況によって大きく左右されるのが一般的です。また、車の年式や走行距離によっては、高額な費用をかけて修理するより、新しい車に乗り換えた方が経済的なケースもあります。

ここからは、トランスミッションの寿命や交換が必要になるタイミングに関する、重要なポイントをチェックしていきましょう。

トランスミッションの寿命

トランスミッションの寿命は、適切な使用環境と定期的なメンテナンスがあれば、平均して15万km以上の走行に耐えられる強度を持っています。しかし、車種や使い方によって実際の寿命は大きく異なるのが実情です。

AT車の場合、走行距離15万kmがトラブルのリスクが高まってくる時期とされています。一方、MT車はクラッチディスクなどの消耗部品を交換することで、比較的長く使うことが可能です。クラッチディスクの平均寿命は約10万km前後ですが、運転の仕方によって大きく変わります。

トランスミッションの寿命を縮める要因は、急発進や急停止、エンジンブレーキの多用、頻繁なギアチェンジなどの運転習慣です。また、ATFやミッションオイルの定期交換を怠ると、内部の摩耗が進行し故障リスクが高まります。

関連ページ
『車のATミッションが故障したら交換すべき?それとも廃車?リスクも一緒にプロが案内』

直さず廃車が向いているケースもある

トランスミッションが寿命を迎えた車両を修理すべきか廃車にすべきか、判断に迷うことがあります。ATミッションの交換修理費用は、高級車になると100万円を超える可能性もあり非常に高額です。

このような高額な修理費用を支払っても、車の年式が古い場合はその後も別の部品の故障が続く可能性があります。

10万km以上走行している車や、新車登録から10年以上経過している車は、ATミッションだけでなく他の部品も経年劣化していることが多く、修理を繰り返すとコストが膨らみます。

こうした場合、修理よりも廃車にして新しい車に乗り換えた方が、長期的に見て経済的です。故障リスクの少ない新車や良質な中古車に替えることで、その後の維持費も抑えられるかもしれません。

関連ページ
『車は乗り潰すか買い替えどっちがお得?』

トランスミッションが故障した車の買取は廃車王にお任せ!

自動車整備士が屋外で車を前に案内する様子

車のトランスミッションが故障してしまい対処に悩んでいる方には、廃車王にお任せください。廃車王は、動かない車も古い車も積極的に買い取ります。さらに、お客さまの負担を最小限に抑えるための無料サービスも用意しました。最後に、廃車王をご利用いただくメリットを紹介します。

動かない車も買取可能

トランスミッションが故障して動かなくなった車でも、廃車王なら高価買取が可能です。廃車王は150店舗で全国を網羅している事業協同組合が運営しており、動かない車を買い取り、使える部品をリサイクル部品として販売することで利益を生み出しています。

また、車に使われている鉄や銅、アルミなどの資源を分別してリサイクルすることで生まれる利益を、お客さまへの高価買取価格として還元しています。そのため、一般のディーラーや中古車販売店では引き取ってもらえないような車でも買取が可能です。

3つの無料で廃車費用の負担が抑えられる

廃車王では、車の処分でお悩みの方の負担を軽減する3つの無料サービスを用意しています。まずは廃車手続きが無料で、煩雑な手続きを代行します。ディーラーなどでは費用がかかる手続きも、廃車王なら全て無料です。

次に引取原則無料で、動かなくなった車も全国どこからでも無料で引き取ります。レッカー費用の心配もありません。さらに、キャンセル手数料無料なので、査定後に気が変わっても費用は一切かかりません。これらのサービスにより、廃車費用の負担を大幅に削減できます。

トランスミッションの載せ替えについてよくある質問

木製ブロックに印刷された「Q&A」の文字

トランスミッション載せ替えに関する、よくある質問を紹介します。載せ替え費用や故障のサインなど、気になる点は事前に確認しておくと安心です。

トランスミッションの載せ替えにはいくらくらいかかりますか?

トランスミッションの載せ替え費用は、車種や状態によって大きく変動します。一般的な相場は、軽自動車では合計20万円程度、普通車やミニバンになると合計50万円~80万円ほど、高級車や輸入車の場合は100万円を超える可能性もあります。

トランスミッションの故障を示す症状はありますか?

トランスミッションの故障を示すサインはいくつかあります。スムーズに加速しない、エンジンが空回りする感覚がある、変速時に異音や振動が発生する、オイルが焼けたような異臭がするといった症状がある場合は要注意です。

まとめ

海沿いの道路を走る赤いコンパクトカー

トランスミッションの故障は、異音や変速の不具合などのサインから察知できます。載せ替え費用は車種や部品の種類によって異なるものの、50万円~80万円程度と高額です。中には100万円を超える場合もあります。

費用を抑えるには、リビルト品の利用や複数の見積もり比較が効果的です。定期的なオイル交換や適切な運転で寿命を延ばすことも大切と言えます。修理費用が車両価値を上回る場合は、専門業者への売却も検討する価値がある選択肢です。

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