自分で車を塗装したい!基本の手順やきれいに仕上げるコツを紹介
車の基礎知識
愛車の外装が色あせてきたら、自分で塗装に挑戦してみたいと思う方もいるのではないでしょうか。車の塗装は業者に依頼すると高額な費用がかかることもありますが、自分で行うと費用を抑えられます。
一方で、車の塗装は繊細な作業のため、DIYで行う場合、知識や道具が不足していると失敗する可能性があります。
そこでこの記事では、車を自分で塗装する際の基本の手順やきれいに仕上げるコツについてご紹介します。よくある失敗パターンやDIY塗装が抱えるリスクについても解説していますので、ぜひ参考にしてください。
目次
自分で車を塗装する際にそろえておきたい道具

車の塗装に挑戦する際には、事前に必要な道具をそろえる必要があります。塗装方法によって使用する道具が異なるため、どの方法で作業するのかを決めてから準備しましょう。ここでは、スプレー塗装とはけ・ローラー塗装に必要な道具について詳しく解説します。
スプレー塗装に必要な道具
スプレー塗装に必要な基本的な道具として、次の2つがあります。
- カラースプレー
- クリアスプレー
カラースプレーはボディカラーのベースに、クリアスプレーは着色後の塗装を保護するために上から重ねて使用します。
また、はけ・ローラー塗装でも使用しますが、塗装前の下準備として次の道具も用意しましょう。
- シリコンオフ(脱脂剤)
- プラサフ(下地剤)
- 耐水ペーパー
- ぼかし剤
- マスキングテープ
- 新聞紙
- マスカーテープ
- コンパウンド
シリコンオフは油脂を除去でき、プラサフは塗料を定着しやすくする役割があります。塗装前の表面を整える耐水ペーパーや塗料のざらつきを抑えるぼかし剤も塗装をきれいに仕上げるために必要です。
塗料が付着してはいけない部分を保護するためのマスキングテープや新聞紙、マスカーテープなどの養生材料も用意しておくことがおすすめです。最後にコンパウンドを用意しておくと、光沢のあるきれいな仕上がりが期待できます。
はけ・ローラー塗装に必要な道具
はけやローラーを使った塗装では、次の道具を使用します。
- 専用の塗料
- バケツ
- はけ
- ローラー
- ローラー用ハンドル
専用の塗料と塗料を入れるバケツ、はけやローラーとローラー用のハンドルが必要です。
はけ塗りは細かい部分や狭い範囲の塗装に適しており、ローラー塗りは広い面積を効率よく塗れるというメリットがあります。
また、塗装作業は塗料の塗布に加えて研磨作業もあるため、塗料や粉塵から体を守る保護具と、周囲への塗料の飛散に備えるものとして、次のようなアイテムも用意が必要です。
- 防塵マスク
- ゴーグル
- シートやカバー
自分で車を塗装する際の基本手順

それでは、自分で車を塗装するときの手順を見ていきましょう。塗装の工程は、次の3段階に分かれます。
- 下地作り
- カラー塗装
- クリア塗装
車の塗装をきれいに仕上げるためには、それぞれの工程を丁寧に行うことが大切です。また、塗装を行うときは通気性の確保や火気厳禁の環境を整えるなど、安全に作業できる環境で行いましょう。
STEP1:下地作り
下地作りでは、まず車を洗車し、シリコンオフで油分や汚れを徹底的に除去します。その後、マスキングテープや新聞紙などで塗装したくない部分をしっかりと保護しましょう。
次に、粗目の耐水ペーパーで古い塗装面を軽く研磨し、下地となるプラサフを古い塗装が見えなくなる3回程度重ね塗りします。先ほどよりも細かい目の耐水ペーパーを使用して、表面を平らにならしましょう。最後にぼかし剤を塗布すると、カラースプレー塗装の準備が完了します。
STEP2:カラー塗料による重ね塗り作業
カラースプレーは薄く塗ることが大切です。均一になるように意識し、3回程度重ね塗りしましょう。カラースプレーは使い始めにダマが出ることがあるため、新聞紙に試し塗りしてから車体に使用すると良いでしょう。
車体に塗布する際は、一定の速度で吹き付けるとムラが発生しにくくなります。塗り終わった表面を滑らかにする必要がある場合は、塗装が乾燥してから細かい目の耐水ペーパーで研磨しましょう。
STEP3:仕上げのクリア塗装
クリア塗装もカラー塗装と同様に薄く塗り、重ね塗りは3回~4回程度が目安です。きれいな仕上がりのために、カラー塗装よりも薄く吹き付けるようにしましょう。クリア塗装は、ツヤ出しとカラー塗装の保護を目的としています。
クリア塗装を塗り終えたら、カラー塗装後と同様に細かい目の耐水ペーパーで表面を研磨しましょう。最後にコンパウンドで磨いて仕上げます。また、塗装部分と未塗装部分の境目を目立たなくするために、クリア塗装後に再度ぼかし剤を使用する場合もあります。
自分で車の塗装を行うときによくある失敗パターン

自分で車の塗装を検討する際に不安な要素のひとつは、失敗してきれいに仕上がらない可能性です。DIY塗装にはいくつかの典型的な失敗パターンがあるため、作業前に、よくある失敗の原因と対策を確認しておきましょう。
ブツブツができる
塗装面にブツブツができる主な原因は、ほこりの付着や不十分な下地処理です。作業前の洗車が十分でなかったり、屋外で作業したりするとほこりが付着してしまいます。
塗装時にほこりを混入させないためには、なるべく風の影響を受けない場所で作業することが大切です。もし塗装中にブツブツを発見した場合は、つまようじで慎重に取り除きます。乾燥後に発見した場合は、耐水ペーパーで研磨して修正しましょう。
ゆず肌になる
「ゆず肌」とは、塗装面がゆずの皮のようにボコボコとした状態になることです。主に、古い塗装の剥離が不十分だったり、塗料の重ね塗りが不足したりすることが原因で発生します。ゆず肌を防ぐためには、丁寧な下地処理を心がけましょう。
また、ゆず肌は塗装の乾燥が早い暑い季節に発生しやすい傾向があります。ゆず肌になってしまった場合は、乾燥後に耐水ペーパーで表面を平らに研磨してから再塗装する必要があります。
色ムラになる
色ムラは、スプレーの吹き付け距離やスピードが一定でなかったり、スプレー缶内の塗料が十分に混ざっていなかったりした場合に発生します。色ムラを防ぐためには、作業前にスプレーノズルの詰まりを確認し、塗料をしっかりと混ぜることが重要です。
クリア塗装前に色ムラが気になる場合は、カラー塗装を乾燥させてから再度重ね塗りします。クリア塗装後に気付いた場合は、一度研磨してから再塗装する必要があります。
車の塗装をきれいに仕上げるコツ

車の塗装をDIYで行うなら、プロのように美しく仕上げたいと思うところです。美しい仕上がりを実現するには、塗装技術に加え、乾燥条件や作業環境への配慮が必要です。ここでは、美しく仕上げるためのコツを紹介します。
クリア塗装は重ね塗りをする
クリア塗装は、見た目の透明感と塗装の保護性を高めるための重要な工程です。DIYで美しい塗装を実現するためには、塗料の質だけでなく塗装方法にも注意しましょう。
クリア塗装は、「1回目を薄く塗った後、2回目でツヤを出し、3回目で仕上げをする」という段階的に進める方法がおすすめです。各塗装工程で10分程度の乾燥時間を設け、3回目を終えたら2時間以上かけてしっかりと乾燥させましょう。
早く乾燥する季節や天候を選ぶ
夏場は塗料の乾燥が早すぎる場合があり、冬場は逆に乾燥が遅すぎる傾向があります。なるべくスムーズに作業したいと思うときは、過ごしやすい気温の春や秋頃を選ぶと良いでしょう。
また、水ぬれやほこりは塗装面に大きな影響を及ぼします。天気予報をチェックして、雨や強風の影響を受けそうなときは、別の日に作業することを検討しましょう。
車の塗装を行うリスク

DIYで車の塗装を検討する際は、費用面のメリットだけでなく、リスクについても理解しておく必要があります。将来的に車の売却を考えている方は、塗装が買取価格に与える影響を把握しておきましょう。
また、作業には道具をそろえる必要があり、場合によっては想像以上に高額な費用がかかることもあるため、作業前に費用対効果を確認しておくことが重要です。ここでは、車の塗装を行う上で押さえておきたいリスクについて解説します。
全塗装は買取査定でマイナス評価を受けやすい
車を全塗装した場合、査定額が大幅に下がる可能性があります。全塗装された車は、塗装剥がれのトラブルを引き起こす可能性や、査定者が塗装した理由に不安を抱く可能性があるためです。場合によっては、査定額が大きく下がる可能性があります。
車の塗装はコストがかかり失敗するリスクもあるため、将来的に車の売却を検討しており、小さな傷や色あせを隠すために塗装を考えている場合は、全塗装する前に手放すのもひとつの方法です。
関連ページ塗装には費用がかかる
車の塗装をDIYで行うと、専門業者に依頼するよりも安く済むことが多いですが、自分で作業する場合でもある程度の費用がかかることを理解しておく必要があります。
スプレー塗装の場合、カラースプレーやクリアスプレーは1本につき800円~1,000円くらいの価格で販売されており、車全体を塗るには30本~40本のカラースプレーと各10本ほどのクリアスプレーとぼかし剤が必要です。クリアスプレーとぼかし剤はそれぞれおおよそ1,000円くらいで購入できます。
そのため、スプレー塗料で全塗装の場合には、DIYでも6万円くらいのコストに加えて時間もかかります。
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車のDIY塗装についてよくある質問

ここでは、おすすめの塗装範囲や塗装後の洗車など、車のDIY塗装に関するよくある質問とその回答をご紹介します。DIYで車の塗装を検討する際は、思わぬトラブルで後悔しないよう、事前に疑問点を解消しておきましょう。
初心者でも塗装しやすい範囲は?
初めて車の塗装に挑戦する場合、ドアミラーカバーやルーフなど、比較的目立ちにくい部分から始めるのが理想的です。特にドアミラーは他のパーツから独立しており小さいため、隣接するパーツがある部分の塗装と比較して、塗りムラや質感の差が目立ちにくい傾向があります。
塗装後の洗車はいつから可能?
塗装後、少なくとも1週間は洗車を控えましょう。車の塗装が完全に定着するには、一般的に1か月~2か月程度の時間がかかるため、その間に磨き上げやコーティングを行うと、ムラや傷が生じる可能性があります。
特に機械式洗車機は塗装への負担が大きいため、注意が必要です。汚れが気になる場合は、なるべく水洗いにとどめ、塗装への負担を軽減することをおすすめします。
まとめ

車の塗装はDIYでも挑戦できますが、基本的な知識の習得と事前の準備が欠かせません。また、車の塗装には費用と時間がかかるため、車の状態や将来の売却予定を考慮して判断することが大切です。
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