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水温警告灯とは?役割や点灯する原因を分かりやすく解説

走行中に水温警告灯が点灯し、不安に感じた方もいるのではないでしょうか。水温警告灯は、冷却水の水温の状態を示すために搭載されている機能です。

水温が上がり過ぎると赤色になり、低くなり過ぎると青色や緑色に点灯します。点灯の原因や意味を正しく理解すれば、トラブル時でも落ち着いて対処することが可能です。

この記事では、水温警告灯の役割や点灯する原因、時間が経っても消灯しない理由、対処法を分かりやすくご紹介します。

この記事で分かること

  • 青色や緑色は一時的な問題が原因で起こる可能性が高いが、消えない場合は部品の不具合も考えられる
  • 赤色の点灯は、早急に停車して適切に対処する必要がある
  • 点灯と消灯を繰り返す車種もある

水温警告灯とは?

自動車のスピードメーターとタコメーターのクローズアップ表示

水温警告灯とは、エンジンを冷却するための冷却水(クーラント液)の温度が異常になったときに点灯する警告灯です。冷却水が適温のときは点灯しませんが、温度が低過ぎると青色または緑色の警告灯が点灯し、温度が異常に高くなると赤色の警告灯が点灯してドライバーに注意を促します。

このランプは多くの車でスピードメーターの近くに表示され、「波の上に温度計が立っているような形のマーク」で示されるのが一般的です。

冷却水は、高温になりやすいエンジンを冷やして温度の上昇を防ぐ役割があります。もし冷却水の温度異常を放置して走行を続けると、オーバーヒートを起こす可能性があり、エンジンの重大な損傷につながるおそれもあります。

このように、水温警告灯はエンジンにトラブルが発生する前にドライバーへ異常を知らせるための大切な機能です。点灯した場合は、速やかに状況を確認し、必要な対処を講じることが重要です。

関連ページ
『車のエンジンのオーバーヒートとはどのような現象?原因と対処法とは?』

水温警告灯が青色・赤色で点灯する原因

水温警告灯は、冷却水の温度が基準から外れたときに点灯する機能です。青色と赤色では意味が異なり、それぞれ異常を知らせるタイミングも異なります。どのような状況のときに点灯するのか把握すれば、適切に対処できるようになります。

以下で青色・赤色で点灯する原因を理解しましょう。

青色で点灯する原因

青色で点灯するのは、冷却水が基準より冷えているためです。エンジンが温まっていないときに点灯するケースが多く、その場合は走行中に冷却水が温まることで消灯します。

車のエンジンは走行し続けると次第に温まりますが、冬場や長時間車を停めていた後は冷え切っていることが多いため、青色のランプが点灯しやすくなるのです。しばらく走行して消灯していれば、故障やトラブルを疑う必要はありません。

また、車種によっては緑色に光る場合もあります。緑色も青色と意味は同じで冷却水が基準より冷えていることを示しますが、いずれも、通常であれば走行しているうちに消灯します。

ただし、時間が経っても消灯しない場合はどこかでトラブルが起こっている可能性があるため、早めに業者で点検を受けましょう。

赤色で点灯する原因

赤色で点灯するのは、冷却水の温度が異常に高くなっているためです。放置すると、最悪の場合エンジンが停止し、走行中であれば事故につながる可能性があるため、すぐに路肩などに停車しましょう。

冷却水の温度は車種によって異なりますが、通常は70〜90度程度に保たれています。しかし、何らかの原因でこれが異常に高くなったときに警告灯が赤く点灯して危険を知らせます。

そのまま走行を続けるのはリスクが高いため、安全な場所に停車し、適切な対処を講じることが大切です。

詳しい対処法は後述している「赤色の点灯が消えないときの対処方法」でも解説しています。

水温警告灯が点灯・消灯を繰り返すのはなぜ?

水温警告灯は、青色や赤色のいずれかで点灯するだけでなく、走行中に点灯したり消えたりを繰り返す場合もあります。そのような場合、どう対処したら良いか分からない方も多いのではないでしょうか。

青色でそのような状況が見られる場合は、冷却系統のトラブルが原因の可能性があります。赤色の場合はいずれオーバーヒートを起こす可能性があるため、適切に対処しましょう。

青色で点灯・消灯するケース

青色で点灯や消灯を繰り返す場合、オーバークールが起きている可能性があります。

オーバークールとは、過度な冷却でエンジンが必要以上に冷えている状態です。本来なら、エンジンは走行するうちに適正温度まで上昇します。一度温まれば、通常は青色に点灯することはありません。

しかし、温度を調整しているサーモスタットと呼ばれる部品に不具合が起きると、常に冷却水が流れ続けて、オーバークールを引き起こすのです。この状態が続くと燃費が悪化したり、ヒーターが効きにくくなったりします。異常が疑われる場合は早めに点検を受けましょう。

赤色で点灯・消灯するケース

車種によっては、点灯する直前についたり消えたりするケースがあります。いずれの場合も、赤い点灯は異常が起きているサインのため、まずは車を安全な場所に停めましょう。

停車後は、速やかにエンジンを停止します。その後、安全を確認した上でボンネットを開け、エンジンルームの風通しを良くして自然冷却を促しましょう。

冷却水の漏れがなく、十分に残っている場合は、ヒーターの温度設定を最大にしてA/Cを切り風量を全開にすることで冷却を促す方法もあります。

ヒーターはエンジンの熱を利用して車内を暖めます。ヒーターを全開にすれば、ヒーターコアと呼ばれる部品を通して冷却水が流れ出すため、エンジンの熱を効率的に車内へ逃がせるといった仕組みです。

上記の処置を試し、警告灯が消灯するか確認しましょう。

青色の水温警告灯がなかなか消灯しない原因

青色で点灯する原因は、エンジンが十分に温まっていないなどの一時的な問題がほとんどです。多くの場合、車を走らせれば消灯しますが、中には時間が経っても消灯しないケースもあります。

場合によっては部品の修理が必要になる可能性があるため、原因や対処法を事前に把握しておきましょう。

青色の点灯が消えない原因

青色の点灯が消えない場合、冷却系統にトラブルが起きている可能性があります。特に多いのは、サーモスタットの故障です。サーモスタットとは、エンジンの温度に応じて冷却水の流れを調整する部品です。

通常、エンジンが冷えているときは、冷却水をラジエーターに送らずに内部で循環させます。反対に高温になると、弁が開いて温度を下げる役割を果たします。

しかし、故障で弁が開いたままになると、温度をコントロールできなくなりオーバークールを引き起こす可能性があるのです。

また、水温センサーに不具合が起こると冷却水の温度を検知できなくなり、青色の警告灯が消えないケースもあります。

青色の点灯が消えないときの対処方法

青色の水温警告灯が消えない場合、自分で対処する方法はほとんどありません。冷却系統の故障やトラブルが疑われるため、早めに整備工場で点検を受ける必要があります。

例えば、サーモスタットや水温センサーが故障している場合、部品自体を交換すれば改善される可能性があります。水温センサーの配線不良は、断線箇所を特定して修繕すれば解消されるでしょう。

また、青色の警告灯が点灯している状態でクーラーやヒーターの効きが悪い場合も、部品の交換で改善・消灯する可能性があります。何らかの異常を感じたら、すぐに状態を確認してもらいましょう。

なお、青色や緑色の点灯があっても走行することは可能です。ただし、前述の通り、しばらく走行しても消灯しないようであれば故障が疑われるため、早めに業者に症状を見てもらいましょう。

赤色の水温警告灯がなかなか消灯しない原因

赤色の水温警告灯が消灯しないのは、冷却水の水温が上昇しているサインです。はっきりとした原因は業者で点検しなければ特定が難しいですが、事前に考えられる原因を把握しておけば、スムーズに修理を依頼できます。

万が一のときでも慌てず対処できるよう、赤色の点灯が消えない原因と対処法を理解しましょう。

赤色の点灯が消えない原因

赤色の警告灯が点灯したまま消えない原因としては、冷却水の漏れやクーリングファンの故障が考えられます。ただし、他の部品でトラブルが発生し、冷却機能が働かなくなっている可能性もあります。

以下で、赤色の点灯が消えない原因を詳しく見ていきましょう。

冷却水が漏れている

まず考えられる原因が、冷却水の漏れです。エンジンの熱を吸収した冷却水は、ラジエーターを介して冷やされ、再び循環します。

しかし、流れを作るウォーターポンプやラジエーターが劣化していると、冷却水が機能する前に漏れるケースがあるのです。故障以外にも、サビや添加剤により冷却水の通り道がふさがれると、エンジンを冷やしきれなくなり、赤色の警告灯が点灯する場合があります。

関連ページ
『冷却水が漏れる原因とは?修理・交換費用にどのくらいかかる?』

クーリングファンが故障している

クーリングファンの故障も原因の一つです。クーリングファンは、ラジエーターに風を送り冷却水の温度を下げる役割を担います。

故障すると風を取り込めなくなり、水温が高くなって警告灯が点灯する仕組みです。特に停車中や低速走行時に赤色に点灯する可能性があります。

ウォーターポンプの羽根が壊れている

ウォーターポンプの羽根が壊れると、冷却水がうまく循環できなくなります。結果として、冷却水がラジエーターで冷やせなくなり、温度上昇して赤色の警告灯が点灯するといった流れです。

関連ページ
『ウォーターポンプからの異音!原因と対処法とは?』

エンジンで不具合が起こっている

エンジンでトラブルが起こると、冷却水が漏れた形跡がなくても減少したり、タンクから吹き返したりする可能性があります。冷却水が足りなくなると、水温が上がってしまうため警告灯が点灯します。過去にオーバーヒートした車両や過走行をしている車両に多く見られる原因です。

警告灯自体が故障している

警告灯自体が故障していると、実際には正常でも赤く点灯する場合があります。例えば、水温センサーのシステムや配線の不具合、メーターのトラブルなどが主な原因です。正常な状態に戻すには、業者で電装系を確認してもらう必要があります。

赤色の点灯が消えないときの対処方法

赤色の警告灯が点灯したまま走行を続けると、事故や故障を引き起こす可能性があるため、早急に対処しましょう。

対処手順は、以下の通りです。

  1. 非常点滅表示灯を点灯させながら、車を安全な場所に移動し停車する
  2. エンジン停止後、安全を確保したらボンネットを開け、エンジンを自然冷却させる
  3. ロードサービスやレッカーを呼ぶ
  4. 修理工場で点検・修理を受ける

エンジン停止直後のボンネットはエンジンの熱で高温になっているため、開けようとする際はやけどに十分注意してください。なお、ボンネットから蒸気が出ている場合は、すぐに開けようとせず、蒸気が出なくなるまで待ってから作業に取りかかりましょう。

また、冷却水不足が点灯の原因の場合は、冷却水の代わりに水道水を補充すると消灯する場合がありますが、水道水を使うのはあくまで応急処置です。点灯の原因はクーリングファンの故障やエンジンの不具合など他にも考えられるため、不安な方は速やかにロードサービスやレッカーを要請しましょう。

もし自走不能となった場合、廃車を検討するのも一つの手です。廃車買取業者なら走行不能となった車両も高値で買い取ってくれる可能性があります。無理に修理するよりも費用を抑えられる場合があるため、気になる方は一度査定を受けてみると良いでしょう。

まとめ

水温警告灯は、エンジンを冷やす冷却水の温度異常を知らせる機能です。赤色で点灯している場合や、ついたり消えたりを繰り返している場合は、温度が必要以上に高くなっている可能性があります。放置すると走行性能が落ちて危険なため、早めに業者に点検してもらいましょう。

修理費が高額になる場合、廃車や買い替えをご検討ください。廃車王では、走行不能の車でも0円以上で高価買取します。再利用が可能な部品はリサイクルに回し、大切なお車を持続可能な社会へと役立てます。ぜひお気軽にお問い合わせください。

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