エンジン異音が起こる7つの原因と対処法!修理費用の相場も解説
車の基礎知識
車のエンジンから普段と違う音が聞こえてくると、「大丈夫だろうか」と不安になる方も多いでしょう。異音を放置してしまうと、エンジン本体の故障につながり、予想外に高額な修理費が必要になるケースもあります。
この記事では、エンジンから発生するさまざまな異音の原因や対処法、修理費用の相場を詳しく解説します。早めの対策で深刻なトラブルを防ぎましょう。
目次
エンジンから発生する異音の原因

エンジンから異音が聞こえ始めると、誰もが不安を感じるものです。しかし、音の特徴を正しく理解すると、トラブルの原因をある程度推測できます。
エンジンから発生する異音にはガラガラ音やキュルキュル音、カラカラ音など、さまざまな種類があります。ここでは、代表的な7つの異音とその原因について詳しく見ていきましょう。
ガラガラ音がする場合
エンジンから「ガラガラ」という異音が聞こえてきたら、冷却水を循環させるパーツであるウォーターポンプの故障が考えられます。このポンプが故障すると、エンジンの適切な冷却が難しくなり、重大な事故につながる危険性があります。
ウォーターポンプの故障では、ガラガラという異音だけでなく、冷却水漏れなどの症状が起きている可能性があります。
ガラガラ音の別の原因として、エンジンオイルの不足や潤滑不良の可能性も考えられます。エンジンオイルが十分でない場合、エンジン内部の金属部品同士の摩擦により、音が出てしまうのです。この状態を放置すると、エンジンの焼き付きを引き起こす可能性があります。
キュルキュル音がする場合
エンジンから「キュルキュル」という異音が聞こえてきた場合、ベルト類の緩みや滑りが原因の可能性があります。エンジン機構には、タイミングベルトやファンベルトなどのベルト類が使用されています。
これらのベルトは、エンジンの動力を各部品に伝える重要な役割を担っており、ひとつでも正常に機能しなくなると、車全体の性能に大きな影響を及ぼすのです。
カラカラ音がする場合
エンジンから「カラカラ」という異音が聞こえる場合、タイミングチェーンの劣化が考えられます。タイミングチェーンは、エンジンの心臓部であるクランクとカムシャフトをつなぐ重要な部品です。近年の車両では、従来のタイミングベルトに代わって、耐久性の高いタイミングチェーンが採用されるようになりました。
しかし、タイミングチェーンも適切なメンテナンスが必要です。特にオイル交換を怠ると、チェーンの伸びを引き起こし、異音が発生します。音に気づいたら、早めに整備士による点検を受けましょう。放置すると、エンジン全体に悪影響を及ぼす可能性があります。
ゴロゴロやガラガラという音
エンジンから「ゴロゴロ」や「ガラガラ」という低い異音が聞こえてきた場合、最も考えられる原因はエンジンオイルの不足です。エンジンオイルは、エンジン内部の部品同士がスムーズに動くための潤滑油として重要な役割を果たしています。オイルが不足すると部品同士の摩擦が増加し、異音の原因となるのです。
異音が聞こえた場合、オイルレベルゲージでエンジンオイルの量を確認しましょう。オイル量が極端に少なくなっている場合は、オイル漏れが発生している可能性も考えられます。
キンキンやカンカンという音
エンジンから「キンキン」や「カンカン」という金属音とともに振動が発生した場合、ノッキングの可能性があります。ノッキングは、ガソリンエンジン内での異常燃焼現象です。本来は点火プラグの火花で混合気に着火するはずが、それ以前に自己着火してしまうことで発生します。
ノッキングの主な原因は、燃焼室内のカーボン堆積や点火プラグの劣化、エンジン内部の摩耗などです。これらの異音や振動は、断続的に発生したり収まったりすることがあります。しかし、このような症状を放置すると、エンジンに大きなトラブルが生じる可能性があります。
ウォーンという音
エンジンから「ウォーン」という異音が聞こえる場合、最も考えられる原因はエアコンコンプレッサーの不具合です。特にマグネットクラッチベアリングの異音やコンプレッサー本体内部の故障が主な原因として挙げられます。
コンプレッサーは、エアコンの冷媒を圧縮する重要な部品です。不具合が生じると、異音の発生だけでなく、エアコンの効きが悪くなります。
カタカタ・コトコトという音
エンジンから「カタカタ」や「コトコト」という異音が聞こえる場合、エンジンマウントの劣化が主な原因です。エンジンマウントは、車の中で最も重いパーツであるエンジンを車体に固定する重要な役割を担っています。
劣化が進むとエンジンの振動を適切に吸収できなくなり、車体全体が「カタカタ」と揺れたり、異音が発生したりすることがあります。
関連記事エンジンから異音が発生したときの対処法

エンジンから異音が発生した場合、対処の仕方によってその後の展開が大きく変わります。異音を放置すると、エンジンが深刻な故障を起こし、高額な修理費用が必要になることもあります。
ここでは、エンジンの異音に気づいた際の適切な対処法について見ていきましょう。早期発見と正しい対応で、大きなトラブルを未然に防げます。
早めに原因を調べる
異音は重大なトラブルの前兆であることが多く、適切な対処をせずに放置してしまうと、部品の破損やオーバーヒート、場合によってはエンジン本体の破損につながる恐れもあります。
特にエンジンが破損すると、高額な修理費用が必要になるだけでなく、走行中の突然の故障によって事故を引き起こす危険性もあります。
異音の種類や発生するタイミングは、トラブルの内容によってさまざまです。自己判断による原因の特定は難しく、誤った判断により状況を悪化させてしまう可能性もあるため、異音に気づいたらなるべく早めに信頼できる整備士に相談しましょう。
関連記事症状はなるべく記録しておく
エンジンから異音が聞こえ始めたら、できるだけ詳細な症状を記録しておくことが大切です。特に「いつから異音が始まったか」「どのような状況で音が発生するか」「異音が聞こえる場所はどこか」といった具体的な情報は、トラブルの原因を特定する上で非常に重要な手がかりとなります。
記録する際には、メモを取るだけでなく、可能であればスマートフォンで音を録音したり、動画として記録しておいたりするのがおすすめです。視覚的や聴覚的な記録があると、修理業者への説明がより正確になり、問題を特定しやすくなります。
エンジンの異音トラブルの修理費用はどのくらい?

エンジンの異音トラブルは、原因や症状の程度によって必要な修理費用が大きく変わります。簡単な部品交換で解決する場合もあれば、エンジンの本格的な修理や交換が必要になるケースもあり、修理費用の幅は数万円から数十万円までさまざまです。
ここでは、エンジンの異音に関する修理費用の目安と、高額修理が必要な場合の対処法についてご紹介します。
原因によって修理費用は異なる
修理費用は原因や部品の状態によって異なります。以下は主な修理費用の目安です。
- エンジンオイル不足(カタカタ音): 3,000円—1万円
- ベルト類の緩み(キュルキュル音): 5,000円—1万円
- ウォーターポンプの故障(ガラガラ音): 2万円—10万円
- エアコンコンプレッサーの故障(ウォーン音): 5万円—10万円
- エンジンオーバーヒート: 冷却水の補充なら1,000円程度、エンジン載せ替えは30万円以上
もしも修理費が高額になる場合は、廃車の検討も視野に入れましょう。
高額な修理費用がかかるときは廃車を検討しよう
車の年数が経過し、走行距離が伸びている場合、定期的なメンテナンスを行っていても不具合が出てくるものです。修理費用が高額になったときは無理に修理を行わず、廃車を検討することもひとつの選択肢です。
高額な修理費用を支払う価値があるか否かを判断するためには、車の残価値や今後の使用予定を考慮することが大切です。例えば、修理費用が車の市場価値を上回る場合、修理を行うよりも新しい車への買い替えを考えた方が長期的には経済的かもしれません。
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エンジンの異音についてよくある質問

ここでは、よくある質問をご紹介します。エンジンから発生する異音は車からの重要なメッセージです。早めに異音の原因を特定し、適切な対処を行うことで、大きなトラブルを未然に防ぎましょう。 以下では、エンジンの異音に関する代表的な質問とその回答をまとめています。
エンジンが壊れるときの前兆はある?
エンジンが壊れる前には、幾つかの警告サインが現れます。異音や振動の増加、加速の鈍さなどが代表的な症状です。エンジン付近の普段と異なる音には日頃から注意しておきましょう。
エンジンの異音の原因を自分で特定できる?
エンジンの異音について、大まかな原因をある程度推測することは可能です。例えば、「キュルキュル」という音はベルト類の滑りの可能性があります。ただし、エンジンは複雑な機構のため、正確な判断は難しいものです。異音を感じたら自己判断せず、速やかにプロに相談しましょう。
まとめ

エンジンの異音は、さまざまな原因で発生する可能性があります。異音が聞こえたら、まず安全な場所に停車し、エンジンの状態を確認しましょう。原因によっては、修理費用が高額になることもあるため、早めの対処が大切です。
修理が困難な場合、廃車という選択肢もあります。廃車王では、エンジン異音のある車両でも買取が可能です。重大な車のトラブルを防ぐためにも、異音が聞こえたら迅速に対応しましょう。
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