車検における車のマフラーの保安基準は?交換するときのチェックポイントを紹介
車の基礎知識
車のマフラーは劣化が進んだときやカスタマイズ目的で、交換が必要になることがあります。しかし、マフラーは車検に影響を与える要素のひとつであるため、好きなように交換して良いわけではありません。
この記事では、車検における車のマフラーの保安基準や交換するときのチェックポイントについて紹介します。マフラーが車検に通らないときの対処法についても解説するので、お役立てください。
目次
車検における車のマフラーの保安基準

車のマフラーは、排気ガスを処理するために車体下部に設置されている部品です。車検に受かるためには、検査項目のひとつであるマフラーも保安基準を満たす必要があります。ここでは、車検におけるマフラーの保安基準を3つの観点で紹介します。
最低地上高
車検に合格するためには、国土交通省の道路運送車両法第3章「道路運送車両の保安基準」を満たす必要があります。
車の最低地上高については第85条「保安基準第3条の告示で定める基準は、自動車の接地部以外の部分が、安全な運行を確保できるように地面との間に適当な間げきを有することとする。」とあり、条件のひとつとして車の最低地上高(全面)は9cm以上であることが定められています。
外部サイト排気に含まれる有害成分の濃度
排気中に含まれる有害物質の濃度も、車検における重要な検査項目です。道路運送車両の保安基準では第31条「自動車は、運行中ばい煙、悪臭のあるガス又は有害なガスを多量に発散しないものでなければならない。」とあります。
具体的には、一酸化炭素・炭化水素・窒素酸化物・粒子状物質及び黒煙の排出量が制限されています。これらの有害物質を無害化するために、マフラーには触媒を組み込むことが必要です。
排気音の音量
車検に通るには、排気音の音量が基準値内に収まっている必要があります。道路運送車両の保安基準では第30条「自動車(被牽けん引自動車を除く。以下この条において同じ。)は、騒音を著しく発しないものとして、構造、騒音の大きさ等に関し告示で定める基準に適合するものでなければならない。」とあり、基準に適合する消音器を備える必要があります。
基準は車両の条件によって異なり、平成22年4月1日以降に生産された車(フロントにエンジンを搭載した定員6人以下の普通自動車又は軽自動車)の場合、次の条件を満たす必要があります。
- 近接排気騒音が96デシベル以下
- 加速騒音が82デシベル以下、又はECE規則・EU指令に適合している
- 消音器が付いている
マフラーを交換するときのチェックポイント

車のマフラーを交換する際は、車検に適合するために押さえておきたいポイントがいくつかあります。ここでは、特に押さえておきたい要素を2つ紹介します。
- 性能等確認済マフラーである
- サイレンサーを適切に固定する
性能等確認済マフラーである
交換するマフラーを選ぶときは、性能等確認済マフラーであることを確認しましょう。性能等確認済マフラーには、本体に性能等確認済証(認証プレート)が付いています。このプレートがないマフラーは基準に適合していることを証明できず、車検に通りません。
また、JASMA認定マフラーや保安基準適合品などの表記があるかも併せてチェックするのがおすすめです。見た目や音質にこだわるだけでなく、性能等確認済証の有無を確認してから購入することで、車検時のトラブルを防げます。
サイレンサーを適切に固定する
インナーサイレンサーを取り付ける場合、その固定方法が車検の合否を左右します。保安基準では「消音器の騒音低減機構を容易に除去できる構造でないこと」と定められているため、簡単に外れないように固定しなければなりません。
溶接やリベットでの固定は問題ありませんが、ボルト止めの場合は不合格になる可能性があります。たとえ排気音が基準内であっても、サイレンサーの取り付けが不十分だと車検には通りません。装着方法に不安がある場合は、整備工場などに相談して車検に通る状態であるかチェックしましょう。
マフラーが車検に通らないときの対処法

車のマフラーは交換や改造をしていなくても、車検に通らなくなることがあります。もしもマフラーが原因で車検に通らなかったときの対策は、次の3つがあります。
- 基準を満たしたマフラーに交換する
- 構造変更申請する
- 車の買い替えを検討する
基準を満たしたマフラーに交換する
車検に通らないマフラーを装着している場合や破損している場合は、基準を満たしたものに交換しましょう。純正品は基本的に保安基準に適合するよう設計されているため、劣化や破損がなければ基本的に車検に通ります。
社外品を装着する場合は、性能等確認済証が付いている製品を選びましょう。これらは必要な騒音防止性能を備えていることが確認されたマフラーです。ただし、装着方法に問題があると車検に通らないことがあるため、適切に装着することが欠かせません。交換後のマフラーが基準値を超えてしまうと、改めて適合品に交換する必要が生じるため、事前に適合性を確認することが賢明です。
構造変更申請する
車の改造によって車検に通らなくなった車は、構造等変更の手続きを行い検査に受かると、車検に通るようになります。この手続きは書類の用意や手続きに時間を要するものですが、平成7年11月22日から軽微な変更に該当する場合は諸手続きが不要となりました。この該当部品には、マフラーや排気管も含まれています。
しかし、軽微な変更として認められるのは「自動車部品を装着したときの寸法(長さ、幅及び高さ)及び車両重量が一定範囲である場合」に限られるため、例えばマフラーがフロアラインから飛び出している場合は構造変更申請の手続きが必要です。
関連ページ車の買い替えを検討する
マフラーや触媒の劣化が進んでいて車検に通らない場合は、車そのものの買い替えを検討してもよいでしょう。スチール製マフラーの寿命は10年前後が目安であり、マフラーが寿命を迎えた頃には他の部品の劣化も進んでいることが考えられるため、高額な部品の交換が必要になる可能性があることを考慮する必要があります。
また、初度登録から13年が経過すると自動車税種別割と自動車重量税が増加するため、買い替えを検討するタイミングに適しています。
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マフラーと車検に関するよくある質問

ここでは、マフラーと車検に関するよくある質問を紹介します。マフラーの交換では意識しなければならない点がいくつかあるため、この機会にチェックしておきましょう。
認証マフラーであれば車検に通りますか?
認証マフラーでも車種に適合しない製品を装着していたり装着方法が不十分だったりすると車検に通りません。マフラーを交換するときは、車種に適合したものを選んで正しく装着しましょう。
マフラー交換の費用はどの程度ですか?
交換費用は工賃を含めて5万円~10万円程度が目安です。車種やグレードにより価格は変動し、スポーツカーや高級車では10万円を超えることもあります。詳しい費用を知りたい場合は、見積もりを取って確認しましょう。
まとめ

マフラーの交換で車検に通らないトラブルを防ぐには、最低地上高の確保、有害成分の基準適合、排気音量の制限といった保安基準を満たす必要があります。交換するときは性能等確認済マフラーを選び、適切に装着することが大切です。
車自体の劣化が進んでいて車検に通らないときは、車を買い替えることも手段のひとつです。廃車王では動かない車や車検に通らず動かせない車も買取しているため、車の買い替えを検討している方はぜひ一度ご相談ください。
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