1. 廃車買取りの廃車王
  2. 廃車王のお役立ち情報
  3. 車の基礎知識
  4. イグニッションコイルの寿命と交換目安は?起こる症状や対策も解説

イグニッションコイルの寿命と交換目安は?起こる症状や対策も解説

いつも運転している車が、少し違うと感じた経験をしたことがあるでしょうか。エンジンの掛かりが悪い、今までより坂道での加速が悪いなどの症状は、イグニッションコイルの寿命が考えられます。

ガソリンエンジン車に備えられているイグニッションコイルは、エンジン動作にかかわる重要部品です。寿命を知らせる症状を放っておくと、走行に影響を及ぼしてしまうでしょう。今回は、寿命が来たイグニッションコイルの症状や対策法、交換費用の目安をご紹介します。

イグニッションコイルには寿命がある

車には多くの部品が搭載されており、それぞれが役割を果たすことで走行できます。そのなかでガソリンエンジン車に欠かせない部品のひとつが、イグニッションコイルです。

イグニッションコイルは消耗品のため、寿命があります。寿命が近くなるとそれを知らせるサインが現れるため、事前に症状や対策を把握しておきましょう。

イグニッションコイルの役割

エンジンは4つの工程によって稼働します。まずエンジン内に空気を取り込む「吸気」を行い、次に空気とガソリンを混ぜ合わせて混合気を「圧縮」します。圧縮された混合気を火花で点火すると「燃焼」されてエンジンが動作し、最後に「排気」となって排出されるという仕組みです。

その際、スパークプラグで火花を起こしますが、そのためには高圧電流が必要となります。バッテリーの低圧電流を高圧電流に変換する働きをするのが、イグニッションコイルの役割です。イグニッションコイルはエンジンの動力に直結する重要部品なのです。

寿命の目安

イグニッションコイルの一般的な交換目安は「走行距離10万km」です。年間走行距離の平均は1万kmと言われているため、初年度登録から約10年経った車は交換時期と言えます。

車種や使い方によっても劣化具合が異なるため、日頃から運転時の異変がないかを確認することが大切です。

場所はどこにあるの?

近年のイグニッションコイルは「ダイレクトイグニッション」が主流で、従来の機械式イグニッションコイルに代わって開発された電気式の点火システムです。場所はスパークプラグと一緒にエンジンルームに設置されています。

正確な位置を確認するためにはエンジンルームを開ける必要があり、車種によってはすぐに見えない場所に配置されています。同じ点火系部品であるスパークプラグと密接に関係しているため、イグニッションコイルが寿命の場合は両方交換するケースも少なくありません。

イグニッションコイルがない車もある

エンジン燃焼に欠かせないイグニッションコイルは、ガソリンエンジン車のみで使用されています。一方、軽油を使用するディーゼルエンジン車は、燃焼発生のため火花供給を必要としません。

このように、燃焼方式の違いによりイグニッションコイルが備わっていない車もあります。

イグニッションコイルに寿命が来た時の症状

イグニッションコイルの寿命が近づくと、何かしらの症状が出ます。いつものように運転していて、加速力などに違和感がある場合は要注意です。ここでは、寿命が来たイグニッションコイルの症状を見ていきましょう。

エンジン始動の不具合

キーを回す、またはスタートボタンを押してエンジンがすぐに掛かるのが正常な状態です。しかし寿命が近いイグニッションコイルでは、エンジンの掛かりが悪くなります。それは、高圧電流に変換する能力が低下しているためです。エンジン始動の際に違和感を覚えた場合は点検をしてみましょう。

アイドリング中にエンジンが停止

イグニッションコイルに不具合があると、アイドリング中のエンジン回転数が安定しません。これは、1気筒以上が正常に作動していないことで起こる症状です。

エンジン音がばらついて聞こえる、エンジン回転数が頻繁に変化している場合は、イグニッションコイルの寿命と判断できるでしょう。場合によってはエンストを起こすこともあります。

走行中の加速が低下

アクセルを踏み込んでも加速を実感できない、または加速力が低下したように感じる場合も、イグニッションコイルに寿命が来た可能性が高いと言えます。

加速力が弱いと感じる場合は、エンジン内部での燃焼エネルギーが低減し、燃焼状態が不安定になっていることが原因です。

警告灯の点灯や点滅

車のメーター周りにはさまざまなセンサーが備えられており、何も不具合がない場合は無点灯・無点滅です。

イグニッションセンサーがエンジン点火において何らかの異常を検知すると、エンジン警告灯(ポンプのような形状)が点灯します。ただし、イグニッションコイル以外の異常でも点灯するため、すぐに結論づけないようにしましょう。

マフラー触媒の劣化

ガソリンエンジン車は、圧縮した混合気が点火され燃焼されることにより動きます。エンジン燃焼により発生したガスは、マフラーを通って排気するという仕組みです。

イグニッションコイルが不具合を起こしていると、混合気にうまく点火できません。この状態になると不燃の混合気が発生するため、クリーンな排気にする役割があるマフラー触媒を痛めることになります。

さらに、マフラー触媒が劣化すると修理・交換が必要になり、二次的な故障に繋がりかねません。イグニッションコイルの修理以外に数万円掛かるという結果になってしまいます。

寿命が来たイグニッションコイルの交換

イグニッションコイルの交換は、整備工場に依頼するのが安心です。車の整備に自信のある方は、工具や交換部品さえあれば自分でも交換できます。その際はスパークプラグも一緒に交換するのがおすすめです。

ここでは、イグニッションコイルの交換費用や交換方法をご紹介します。

交換費用は1万円以上

車種や年式により異なるため一概には言えませんが、多くの自動車にはイグニッションコイルが4~8本付いていることが一般的です。たとえば一般的な4気筒5ナンバーには、4本のイグニッションコイルが付いています。

費用の目安は、1本の部品交換代で1万円~1万5,000円です。本数分費用が加算されていき、工賃が別途加算される場合もあります。また、修理工場・ディーラー・エンジン・車種によっても価格が異なります。一緒にスパークプラグを交換する場合は、合計費用がいくらになるのかを確認しましょう。

自分でパーツを交換する

新品のイグニッションコイルは、ネット通販などでは3本セット約1万円前後で販売されています。車に関する知識があり費用面を節約したい方は、自分で交換しても良いでしょう。

必要工具はメガネレンチです。スパークプラグも同時に交換するのであれば、プラグレンチとドライバ―も用意します。故障個所のみを交換したい場合は、まずカプラーを外してエンジン音から故障個所を特定しましょう。

ただし、車種によってはイグニッションコイルやスパークプラグを外しにくいため、作業が難しいケースがあります。手間と時間が掛かることを想定し、作業時間に余裕を持たせることが必要です。

整備工場に修理を出す

手間と時間を省きたい場合は、整備工場へ修理に出しましょう。専門業者であれば、車種を選ばず約2時間で交換が済みます。

自動車専門プロの目による診断のため「本当にイグニッションコイルの寿命なのかどうか」を的確に判断してくれることがメリットです。ほかの消耗部品が劣化していることが判明した場合、同時に修理・交換してもらうこともできます。

イグニッションコイルの寿命を延ばすには?

車は使用するにつれて、どこかに不具合が生じてきます。イグニッションコイルも同様ですが、寿命を延ばすことはできるのでしょうか。大幅に変えることができませんが、急に車が止まるなどの事態は避けたいものです。

異常は放置せず交換しよう

車に使用されている大抵の機械部品は、故障する前に何らかの症状が生じます。普段と違う異常を感じた場合は、気のせいだと放置せずに点検・交換することが大切です。

寿命が来たイグニッションコイルを交換すれば、加速性能や燃費性能の向上が期待できます。安全に車を使用できることも大きなメリットです。

定期点検は必ずしよう

不具合がはっきりと出ていない場合でも、定期的なメンテナンスは車の寿命を延ばすことに役立ちます。

イグニッションコイルは、専用テスターを利用すれば個人でも点検が可能です。年式が古い車や走行距離が多い車の場合は、定期点検を怠らないようにしましょう。

イグニッションコイルの寿命が来た車は売れる?

初年度登録から10年以上経過している、走行距離が10万km以上となった車は、一般的に寿命が近いと言われます。見た目にはきれいでも、イグニッションコイルなどエンジン回りの消耗部品は劣化していることもあるでしょう。

古い年式の車や車種によっては部品の製造が終了し、交換部品を調達できない場合があります。そのような車は、どのように処分すれば良いのでしょうか。

廃車買取専門店がおすすめ

新たに車を購入する際には、これまでの車をディーラーに下取りをしてもらえます。しかし、寿命が近いような車の下取り額はさほど期待できません。

ディーラーと異なり、中古車販売店では次の車を購入しなくても買取してくれます。しかし、イグニッションコイルなどエンジンに直結している部品の寿命が考えられる車は、高額査定されないケースが一般的です。

場合によっては、査定額0円だったり、引き取り自体してもらえなかったりすることもあります。そのような不安がある場合には、廃車買取専門業者の利用がおすすめです。

廃車買取なら古い車もお金になる

多くの中古車販売店では、エンジンが掛からない不動車の売却は引き受けていません。しかし、廃車買取専門店では不動車であっても買取に応じてもらえます。災害や大きな事故などにより、フレーム(骨格)部分に損傷を負っている車も同様です。

まだ使える部品を取り外して再利用・再販したり、その他の部分も素材としてリサイクルしたりすることで、古い車でもお金になるのです。

廃車買取なら面倒な手続きがない

車を売却・廃車する際には、運輸支局または軽自動車検査協会で手続きが必要です。状況によっては、税金や自賠責保険の還付金・返戻金手続きも行う必要があります。慣れていない方にとって、そのような手続きは非常に面倒です。

その点、廃車買取専門店なら廃車にかかわる一連の手続きをすべて代行してくれます。必要な書類も教えてくれるため、初めて廃車にする方でも安心して依頼できるでしょう。

古い愛車の売却なら廃車王がおすすめ

全国展開している廃車王は、これまでの豊富な実績があります。走行距離10万km以上を超えた、動かなくなったというような、買取価格が付かない車であっても買取可能です。

廃車にかかわる手続きの代行はもちろん、引き取りに関しても原則無料となっております。リユース部品やリサイクル資源としての販売ルートを持つ廃車王は、高価買取が可能なためおすすめです。

まとめ

車のエンジンに重要な部品であるイグニッションコイルに不具合が生じると、さまざまな症状が発生します。不安になるような異音や兆候が見られた場合は、速やかに点検・整備するようにしましょう。

イグニッションコイルの不具合は交換することで改善が期待できますが、状況によっては買い替えが必要になる場合もあります。その際は、廃車専門買取業者への売却がおすすめです。

廃車王では、どのような車でも引き取ってくれます。Webサイトの査定フォームより無料で買取見積もりできますので、お気軽にお問い合わせください。