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エキマニとは?役割や交換するメリット・デメリットを紹介

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エキマニ(エキゾーストマニホールド)は、エンジンから排出される排気ガスを集めて排気管へ導く重要な部品です。排気効率に大きく関わるため、エンジン性能や燃焼効率にも影響を与えることがあります。

社外品のエキマニに交換すると、排気効率の向上によって高回転域での出力アップが期待できるほか、排気音や外観の変化も楽しめます。ただし、製品によっては低回転域のトルクが落ちるなど、車種やエンジン特性との相性によっては思ったような効果が得られない場合もあります。

また、排気ガス規制への適合や熱対策なども必要になるため、メリット・デメリットの両方を理解したうえで交換を検討することが大切です。

この記事で分かること

  • エキマニは排気効率を高める重要なパーツ
  • 社外品に交換すれば排気効率が向上する可能性があるが、相性によっては逆効果になることも
  • 交換時は排ガス規制への適合(JQR認証など)を必ず確認する必要がある

エキマニとは?

エキマニの写真

エキマニとは、エキゾーストマニホールドの略称で、複数の排気管を一つの管にまとめ、エキゾーストパイプへと送る部品です。日本ではその形状から、たこ足と呼ばれることもあります。

ここではエキマニの役割や主な種類について詳しく解説します。

エキマニの役割

車のエンジンは、吸気バルブから取り込んだ空気とガソリンの混合気を圧縮し、スパークプラグで点火して爆発・燃焼させることで動力を生み出す仕組みになっています。このときに生じた排気ガスは車外に排出する必要がありますが、その通り道になるのがエキマニです。

車の排気システムは他にもキャタライザーやメインサイレンサーといった複数の部品で構築されていますが、その中でもエキマニはエンジンから排出されたガスが最初に通過する場所であるため、その車の排気効率を左右する重要な部品とされています。

エキマニの種類

エキマニはエンジンから出た排気ガスが最初に通る部品であり、高温にさらされるため、素材には高い耐熱性が求められます。主な素材としては鋳鉄(ちゅうてつ)・ステンレス・チタンがあり、それぞれ特性が異なります。

市販車ではコストや耐久性に優れる鋳鉄製のエキマニが広く使われており、特にターボ車やディーゼル車に多く見られます。一方で、社外品やスポーツカーの一部では、軽量で見た目も美しいステンレス製のエキマニが採用されることがあります。

さらに、チタン製のエキマニは非常に軽く耐熱性も高いため、競技車両やハイエンドなチューニングカー向けに用いられることがあります。表面に「焼き色」が現れる特性や独特の排気音を好む愛好家もいますが、排気音の変化はエキマニ単体でなくマフラーなど他の排気系部品の影響も受けるため、一概に断定はできません。

エキマニを交換するメリット

エキマニは、任意で純正品から社外品に交換することも可能です。社外品に変えるには費用がかかりますが、交換することで車のイメージチェンジや性能を変えられるメリットがあるでしょう。

ここでは、エキマニを社外品に交換するメリットを2つご紹介します。

チューニングカーという雰囲気を出せる

エキマニをチタン製のものに交換すると、虹色の焼き色が入るため、外観をイメージチェンジできます。エキマニはエンジンルームにあるため、普段はその姿が目に入ることはありませんが、車好きの方はエンジンルームを頻繁に覗くため、スタイリッシュなチタン製エキマニを好んで採り入れるケースも多いようです。

また、チタン製エキマニはステンレス製エキマニに比べると高音がよりシャープになる特徴があります。特にスポーツ系の車に適した音で、チューニングカーならではの雰囲気を味わえるところが魅力です。

エンジン特性を変えられる

エキマニは製品によって形状や構造に違いがあります。例えば、各気筒からのパイプの長さが均等である等長エキマニは、全回転域での性能を高め、トップエンドのパワーを向上させるのに適した製品です。

一方、気筒やパイプの長さが不均等な不等長エキマニは中回転域でのトルク性能を改善するのに役立ちます。

また、メーカー独自の加工技術が施された社外品エキマニは純正品よりも排気効率が高いとされており、エンジン特性を良い方向へ変えられるでしょう。さらに、ステンレスよりも軽いチタン製エキマニを採用することで、さらなる車体の軽量化を図れるメリットもあります。

エキマニを交換するデメリット

エキマニを社外品に交換すると、イメチェンやエンジン特性の変化などのメリットがある一方、いくつか注意する必要がある点もあります。良い面だけ重視してエキマニを交換すると後悔することになりかねないため、デメリットも理解した上で交換を検討しましょう。

ここではエキマニを交換するデメリットを2つご紹介します。

コストパフォーマンスが悪い

社外品のエキマニに交換すると性能が良くなると説明しましたが、大幅に改善されるかというと必ずしもそうとは限りません。元々搭載されている自動車メーカー製の純正品も、よく計算された造りになっており、そのままの状態でも優れた排気効率を発揮するためです。

社外品のエキマニは決して安い製品ではないため、費用対効果を考えると、コストパフォーマンスの悪さが気になるかもしれません。しかし、社外品のエキマニに交換すると見た目や音を変えられるため、イメチェン目的なら交換する価値があるでしょう。

エンジンの熱がこもりやすい

純正品にはエキマニから放出される熱から電気系統の配線を守るための遮熱板が搭載されていますが、社外品のエキマニには遮熱板が付いていない場合が多いです。そのため、社外品のエキマニを取り付けるとエンジンルームに熱がこもりやすく、周辺の部品が熱で劣化するリスクが高くなります。

社外品の遮熱板を後付けするか、あるいはエキマニに耐熱テープを巻き付けるなどの対策を講じれば対処できますが、手間やコストがかかる点に注意が必要です。

エキマニが故障する原因と対処方法

エキマニは耐熱性や強度に優れている部品ですが、長年使用していると故障することもあります。

エキマニが故障すると車の排気に大きな影響を及ぼすため、なるべく早めに適切な方法で対処しましょう。

ここではエキマニが故障する原因と対処法、修理を依頼できる業者について説明します。

エキマニが故障する原因

エキマニが故障する主な原因は、経年劣化による穴あきやひび割れです。特に、塩化カルシウムを含む融雪剤がサビを促進するため、降雪地域や塩害のリスクがある沿岸地域を頻繁に走行する車、または低年式の旧車では経年劣化による腐食が進み、穴あきやひび割れが発生しやすいとされています。

なお、小さな穴やひび割れ程度ならエンジン音はさほど変わりません。逆にいうと、エンジン音に異常を感じたときには、穴やひび割れがかなり大きくなっている可能性があるため、早急な対処が必要です。

エキマニが故障したときの対処方法

エキマニが故障すると、穴やひび割れの部分から排気が漏れることがあります。排気漏れはエンジン性能の低下を招く上、エンジンルームに熱がこもりやすくなる、車内に排気ガスが充満して運転者や同乗者の健康に悪影響を及ぼすなど、さまざまなリスクを引き起こす原因です。

エキマニの穴やひび割れは、長期間放置するほど症状が悪化していく可能性があるため、故障に気付いたらなるべく早めに修理に出すか、交換を検討しましょう。

エキマニの修理を依頼できる業者

エキマニの修理や交換は、以下のような業者で対応可能です。それぞれの特徴を理解し、修理内容や希望に合った業者を選びましょう。

● ディーラー 

車種ごとの構造や純正部品に精通しており、確実な整備が期待できます。基本的には純正部品による対応が一般的ですが、店舗によっては社外品の持ち込み取付に応じてくれるケースもあるため、事前に確認すると安心です。

● 整備工場(認証工場・指定工場など) 

メーカーや車種を問わず幅広い修理に対応しており、社外品の取り付けにも柔軟に対応していることが多いです。費用もディーラーより比較的抑えられる傾向にありますが、技術力には工場ごとに差があるため、信頼できる実績ある工場を選ぶことが重要です。

● カー用品店

一部の大型店舗では、簡易的な交換作業やパーツ取付に対応しています。ただし、エキマニのような排気系部品の交換や修理については、店舗によって設備や対応範囲が異なるため、事前に対応可否を確認しておきましょう。

エキマニに関する注意点

エキマニを社外品に交換する際は、車検にパスできるのかが重要なポイントです。また、エキマニの交換手順を誤ると、異常が現れることがあるため、慎重な作業が求められます。

ここではエキマニに関して、特に注意すべきポイントを2つまとめました。

車検に通るようにする

社外品のエキマニで車検にパスするには、音量基準や排気基準を満たす必要があります。社外品エキマニに交換したことによって大きな音が出るようになったり、排ガスに含まれる一酸化炭素や炭化水素の濃度が基準を超えていたりすると、車検に通らなくなるため注意しましょう。

基本的には車検対応のエキマニを選べば問題ありませんが、車検の基準は見直されることもあります。以前は車検対応だったエキマニが、現在では非対応になっていたケースも考えられるため、社外品を選ぶ場合は現在の基準に照らし合わせて検討するのが大切です。

取り付けを確実に行う

エキマニを正しい方法・手順で取り付けなければ、排気漏れやO2センサーの異常といったトラブルを起こす原因となります。

車の整備が得意な方の中にはDIYでエキマニを交換している事例も見られますが、エキマニ交換にはさまざまな工具が必要になる上、多くの部品の取り外しと取り付け作業が必要になるため、車に関する知識や技術がない方が作業するのは危険です。また、素手で作業を行うとやけどやけがをするリスクもあるため、エキマニを確実に取り付けるためにも、作業は信頼できる業者に任せましょう。

まとめ

エキマニはエンジンから排出されたガスが最初に通る重要な部品です。社外品のエキマニに交換すると、チューニングカーならではの雰囲気を楽しめる他、排気効率向上などのメリットがあります。

一方で、純正品との性能差を感じにくい、エンジンの熱がこもりやすいといったデメリットもあるため、交換する際は注意が必要です。なお、エキマニは経年劣化すると故障することがあります。故障した際は早急に修理が必要ですが、丸ごと交換する場合はまとまった費用が必要です。

もしも事故などが原因でエキマニが故障し、その他の部品も破損しているのなら、車自体の買い替えを検討するのも一つの方法でしょう。廃車王では、故障車や事故車といった訳ありの車を多数買い取ってきた実績があります。車の引き取りは原則無料、廃車手続き費用やキャンセル手数料も無料で、気軽に査定をお申し込みいただけます。

エキマニに故障が原因で車の買い換えや処分を検討されている方は、ぜひ廃車王までお問い合わせください。

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