エンジンルームを洗浄する方法は?必要な道具や注意点
車の基礎知識
定期的に車のボディやタイヤの洗車をする方も多いと思いますが、ボンネットの中にあるエンジンルームまで定期的に洗浄する方は少ないかもしれません。
エンジンは車の心臓部とも言える重要な部分で、水を使用したら壊れてしまうのではと不安に感じる方も多いかもしれませんが、エンジンルームの洗浄は基本的に可能です。しかし、正しい手順で行わないと重大なトラブルを起こす恐れもあります。
そこでこの記事では、エンジンルームを洗浄する際の注意点と洗浄方法について解説します。なお、エンジンルームの洗浄は、車の点検を行いやすくなる点で有効ですが、慣れていない方は業者に依頼するのがおすすめです。ぜひ参考にしてください。
目次
エンジンルームの洗浄を行うタイミングはいつ?

ボンネットの中にあるエンジンルームが、汚れていると感じたことはありませんか?エンジンは車の心臓部ともいわれる重要な部分のため、定期的なお手入れが推奨されています。
エンジンルームの洗浄は、エンジンや周辺のパーツの状態を確認できるだけでなく、トラブルの早期発見につながる重要なメンテナンスです。外からは見えにくい部分のため、定期的な確認を心がけましょう。まずは、エンジンルーム洗浄の適切なタイミングや定期的に洗浄するメリットについて詳しく紹介します。
オイル交換のタイミングで汚れ具合を確認しよう
エンジンルームの洗浄頻度は、エンジンオイルの交換タイミングを目安にするのがおすすめです。車種や使用状況、オイルの種類によって異なりますが、一般的にエンジンオイルは走行距離5,000kmごと、または半年に1回の交換を行います。
ただし、エンジンルームの汚れ具合は季節によって変わります。春先は花粉やほこりが多く、秋は落ち葉が入り込みやすい時期です。雨の多い梅雨時期には湿気によるカビの発生リスクも高まるため、季節の変わり目にエンジンルームのチェックを行うとよいでしょう。
洗浄作業はトラブルの早期発見につながる
エンジンルームの洗浄は、見た目をきれいにするだけでなく、車のトラブルを早期に発見する重要な機会です。エンジンルーム内には、エンジンに関連した部品に加えて、ブレーキ系やバッテリーなど重要なパーツが多数存在します。
洗浄作業を行う際には、ブレーキリザーバータンクのブレーキフルード液面、ウィンドウウォッシャータンクのウォッシャー液残量、ラジエーターリザーバータンクのクーラント液レベル、オイルレベルゲージでのエンジンオイル量、バッテリーの液量や端子の状態などを確かめましょう。
エンジンルーム洗浄時の注意点

エンジンルームを洗浄する際には、幾つかの重要な注意点があります。不適切な方法で洗浄作業を行うと、高額な修理費用が発生する恐れもあるので、事前にやり方を確認しておく必要があります。
ここでは、エンジンの冷却や作業後の乾燥など、エンジンルーム洗浄時に気をつけるべき主な注意点をピックアップしました。
- エンジンルーム内には水に弱い電装系パーツが多いため、防水対策をして水ぬれを防ぐ
- 走行直後は高温なので、エンジンを十分に冷ましてから作業する
- 洗浄後は水分を拭き取り、風通しの良い場所でボンネットを開けて乾燥させる
- 狭い隙間や配線部分など、無理な洗浄は避けて安全性を優先する
水ぬれに気を付ける
エンジンルーム内には電装系のパーツが多く組み込まれており、水に弱い箇所が多数あります。洗浄の際には、これらのパーツに水がかからないよう注意が必要です。特に、バッテリー端子、ヒューズボックス、オルタネーター(発電機)、ECU(エンジンコントロールユニット)、エアクリーナーの吸気口などのパーツです。
これらの箇所は、ビニール袋やラップ、防水シートなどを使用し、養生テープでしっかり固定するなどして防水対策をするのがおすすめです。水を使用する場合は、少量の水で湿らせた布で拭き取るのが安全です。
関連記事エンジンを冷ましてから作業する
エンジンルームの洗浄作業を始める前に、エンジンが十分に冷えていることを確認しましょう。走行直後のエンジンは高温になっているため、触れるとやけどの危険があります。エンジンを停止した後は、しっかり冷ます時間を設けるようにします。
安全確保のためにエンジンが完全に停止していること、冷却ファンが動いていないこと、ドライブベルトなどの可動部分が静止していること、パワースイッチがオフになっているなどの確認も重要です。
洗浄後にしっかりと乾燥させる
エンジンルームの洗浄後は、水分をしっかりと乾燥させましょう。水分が残ったままの場合、金属部分のさびや電気系統のショートなどのトラブルを招く恐れがあります。
効果的な乾燥方法として、最初に乾いたタオルやウエスで水分をできるだけ拭き取ります。その後、風通しの良い場所でボンネットを開けたまま自然乾燥させるのがおすすめです。
エアコンプレッサーで、水分を吹き飛ばす方法もあります。最後にエンジンをかけて5分程度アイドリングさせ、エンジンの熱で残った水分を蒸発させましょう。
細部の洗浄は控える
エンジンルームの洗浄は、無理のない範囲で行うのが重要です。完璧に洗浄しようとして無理な体勢を取ったり、狭い隙間に手や工具を無理に入れたりすると、思わぬ事故やトラブルにつながる可能性があります。
配線の束や複雑に入り組んだ部分に無理に手を入れたり、狭い隙間に工具を落としたりしないよう注意しましょう。また、見えない部分を無理に洗浄しないことも大切です。洗浄の目的は、日常点検がしやすい状態を維持することであり、全ての部品を新品同様にする必要はありません。
エンジンルーム洗浄に必要な道具と選び方

エンジンルームを効果的かつ安全に洗浄するためには、目的に合わせた道具選びが大切です。用途に合った道具を準備すると、作業効率が上がるだけでなく、パーツへのダメージも軽減できます。ここでは、エンジンルーム洗浄に必要な道具とその選び方について解説します。
以下、必要な道具を確認しましょう。
- エンジンクリーナー(液体・フォーム・シートタイプ)
- ブラシ(竹ブラシ・ディテールブラシ・柔らかい歯ブラシなど)
- ウエスやタオル(傷がつきにくい素材を選ぶ)
- その他:コーティング剤・エアコンプレッサー
エンジンクリーナー
エンジンクリーナーは、エンジンルーム内の油汚れやグリース、こびりついた汚れを効果的に落とすための洗剤です。液体タイプ、フォームタイプ、シートタイプの3つがあります。
液体タイプは浸透力が高く、フォームタイプは泡が汚れを包み込んで浮かせる効果があり、シートタイプは水を使わずに拭き取るだけで洗浄できるため、電装系への影響を最小限に抑えられます。軽い汚れの際は、水洗いしなくてもよいシートタイプのものを使用するのがおすすめです。
ブラシ
エンジンルームの複雑な構造や細かい部分の汚れを効果的に落とすためには、適切なブラシの選択が重要です。主に竹ブラシ、ディテールブラシ、使い古しの歯ブラシ、長柄ブラシなどがあります。硬すぎるとエンジンルーム周りのパーツを傷つける恐れがあるため、柔らかめのブラシを使うことがポイントです。
ブラシを使用する際には、軽い力で汚れをかき出すように動かすのがポイントです。特に電装系の周りや繊細な部品の近くでは、より慎重に扱いましょう。
ウエスやタオル
エンジンルーム洗浄には、汚れを拭き取るための適切なウエスやタオルの選択も重要です。エンジンルームのパーツは傷がつきやすいものもあるため、傷をつけにくい素材を選びます。
ウエスやタオルを用意する際、手のひらサイズの小さいものから大きいものまで、用途に応じて幾つか用意しておくのがおすすめです。
ウエスやタオルを使用する際、はじめに大きな汚れを取り除きます。また、折りたたみながら使い、汚れたら面を変えて使用すると効率よく作業を進められます。
その他
エンジンルーム洗浄に必須ではありませんが、作業効率を上げるアイテムとして、コーティング剤とエアコンプレッサーがあります。
コーティング剤は洗浄後のエンジンルームを保護し、新たな汚れの付着を防ぐ効果を期待できるでしょう。コーティング剤は直接パーツに吹きかけるとムラになるため、布に吹き付けて拭き上げるのがおすすめです。
エアコンプレッサーは手の届きにくい隙間のほこりやごみを吹き飛ばすときに使用します。圧縮空気で細かい場所のごみを除去できるため、ブラシや手が届かない場所の清掃に最適です。
自分でできるエンジンルーム洗浄方法

エンジンルームを自分で洗浄するには、汚れの程度に応じて適切な方法を選ぶのが大切です。一方で、正しい洗浄方法を確認しないまま作業を進めると故障する恐れもあります。
リスクを最小限に抑えたい場合にはプロへの相談がおすすめです。ここでは、汚れの程度別の洗浄方法について確認していきましょう。
軽い汚れを落とす場合
ほこりや砂などの軽度の汚れであれば、水を使わずに清掃が可能です。乾いたタオルやウエス、エンジンルーム用ウェットティッシュ、柔らかいブラシなどを用意しましょう。
はじめにエンジンが冷えていることを確認してから、エンジンカバーを開けて支えのステーをセットします。次に乾いたタオルで表面のほこりや砂を払い落とし、手の届く範囲から順に、エンジンルーム用ウェットティッシュで汚れを拭き取ります。
狭い隙間や細かい部分は、柔らかいブラシを使ってほこりをかき出し、最後に全体を乾いたタオルで拭き上げれば完成です。
手順まとめ
- 乾いたタオルやウエスでほこり・砂を払い落とす
- エンジンルーム用ウェットティッシュで汚れを拭き取る
- 狭い部分は柔らかいブラシで清掃する
- 最後に乾いたタオルで全体を拭き上げる
頑固な汚れを落とす場合
油汚れやグリース、長期間にわたって蓄積した頑固な汚れは、より強力な洗浄が必要です。エンジンクリーナー、ブラシ、ウエスやタオル、ビニール袋や養生テープ、ゴム手袋などを用意しましょう。
エンジンが冷却されていることを確かめてから、バッテリー端子、車内電気系統制御用のヒューズ類などの電装系パーツをビニール袋で覆い、養生テープでしっかり固定します。
エアクリーナーの吸気口も水が入らないよう保護した後、エンジンクリーナーを汚れた部分に吹きかけ、製品の指示通りに時間放置して汚れを浮かせましょう。その後、ブラシを使って汚れをこすり落とし、少量の水で洗い流します。
手順まとめ
- 電装系パーツや吸気口をビニール袋+養生テープで保護する
- エンジンクリーナーを汚れ部分に吹きかけ、時間を置いて汚れを浮かせる
- ブラシで汚れをこすり落とす
- 少量の水で洗い流し、しっかり乾燥させる
難しい作業は業者への依頼を検討しよう
エンジンルームの洗浄は自分でも行えますが、電装系トラブルのリスクを避けたい場合や車の知識や経験が少ない場合、専門業者への依頼をおすすめします。
時間や手間をかけたくない場合や特殊な部品や構造を持つ高級車、輸入車の場合も専門家に任せる方が安心です。
専門業者は洗浄に関する知識と経験、専用の機材を持っているため、安全かつ効果的な洗浄を期待できます。主な依頼先は、正規ディーラー、ガソリンスタンド、カー用品店などです。
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エンジンルーム洗浄についてよくある質問

エンジンルーム洗浄について、さまざまな疑問が生じるかもしれません。エンジンルームの洗浄に関する基本的な疑問や、エンジンルームの洗浄をする際の注意点などの疑問を持つ方がいます。ここでは、エンジンルームの洗浄に関してよくある質問を紹介します。
エンジンルームは洗浄できるの?
エンジンルームは適切な方法で作業すれば洗浄できます。定期的な洗浄を心がけることで、エンジンのトラブルを早期発見することが可能です。ただし、通常の洗車とは異なり、エンジンルームの洗浄では電装部品に配慮する必要があります。
エンジンルームの洗浄をする際に注意することは?
走行直後のエンジンは非常に高温になるため、エンジンが冷えるまで待ちましょう。また、作業する際にはバッテリーやヒューズボックスなどの電子パーツの養生が必要です。さらに、洗浄後は完全に乾燥させることもポイントです。
まとめ

エンジンルームの洗浄は、見た目の美しさだけでなく、車のトラブルを早期に発見するための重要なメンテナンスです。
洗浄する際には、電装系への水ぬれ防止、エンジンを冷ました状態での作業、しっかりとした乾燥処理、無理のない範囲での清掃を意識しましょう。適切な道具を使い、汚れの程度に合わせた洗浄方法を選ぶことで、車を良好な状態に保ちます。
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