改造車は車検に通る?考え方や構造等変更の手続きを紹介
車の基礎知識
愛車を自分好みにカスタマイズする際、多くの方が気になるのが車検への影響ではないでしょうか。公道を走行するには車検に合格する必要がありますが、改造の内容によっては基準を満たさず、車検に通らないケースも存在します。
そこでこの記事では、車検に通る改造と車検に通らない改造の特徴に加え、構造等変更の手続きについても詳しく解説いたします。また、車検に通らない改造車をどのように対処すべきかについても解説しておりますので、ぜひお役立ていただければ幸いです。
目次
車検に通る改造と車検に通らない改造

改造車でも保安基準を満たしていれば車検に通るケースがあります。一方で、安全性や環境への配慮から厳しく規制されている部分もあり、改造の箇所によっては車検に通らない場合もあるのです。ここでは、車検に通る改造と車検に通らない改造についてご紹介します。
車検に通る改造とは?
車検に通る車は、道路運送車両の保安基準に適合している必要があります。これは改造を行っている場合も同様です。
車の改造に使用する部品には「車検対応」や「指定部品」と表示されているものがあります。しかし、これらの部品を使用していても、装着する車両や装着方法によっては保安基準に適合しない場合があります。
外部サイト車検に通らない改造とは?
道路運送車両の保安基準に適合しない改造は車検に通りません。これは、車両の運行における安全性を脅かす改造が認められないためです。
例えば、フロントガラスは可視光線透過率が70%以上と定められており、この基準を満たさないフィルムの貼り付けは認められません。
また、車の灯火類に指定の色以外の灯火色を使用している場合や、タイヤ・ホイールがフェンダーから外へはみ出している場合も、車検に通らない改造に該当します。
外部サイト車検に通らない改造車は構造等変更の手続きが必要

車両の改造を行った結果、車検に通らなくなった場合は構造等変更検査を受け、その改造が国の認可を得ることで車検に合格できるようになります。ここでは、構造等変更の手続きについて詳しく見ていきましょう。
構造等変更の手続きとは
構造等変更の手続きとは、車両の基本的な仕様に変更を加えた場合に法律で定められた検査を受けるための制度です。
車の長さ・幅・高さといった寸法の変更、乗車定員の増減、最大積載量の変更、車体形状の変化、原動機の変更などを行うと構造等変更の手続きが必要です。
構造等変更の手続きは車両の使用者が、使用の本拠の位置を管轄する運輸支局等で行います。
ただし、平成7年11月22日以降は、軽微な変更に該当する場合に限り、この手続きは不要とされています。軽微な変更として認められる一例は、車の部品を装着したときに寸法や車両重量が下記の範囲内であるケースです。
| 車種 | 小型自動車、軽自動車 | 普通自動車、大型特殊自動車 |
| 長さ | ±3cm | ±3cm |
| 幅 | ±2cm | ±2cm |
| 高さ | ±4cm | ±4cm |
| 車両重量 | ±50kg | ±100kg |
構造等変更の手続きに使用する書類
構造等変更の手続きで必要となる主な書類は、次の通りです。
- 申請書(OCR申請書第2号様式)
- 自動車検査証
- 自動車検査票
- 点検整備記録簿
- 自動車損害賠償責任保険(共済)証明書
- 使用者や所有者の委任状
- 手数料納付書
- 自動車重量税納付書
- 納税証明書(登録自動車は原則不要)
自動車税種別割の納税証明書は、電子システムでの確認が可能であるため、原則として提出は不要です。ただし、納税情報がシステムに反映されるまでに時間を要する場合があるため、納付日から間もない時期は、証明書の提示を求められることがあります。
関連ページ構造等変更の手続きにかかる費用
構造等変更の手続きにかかる費用は、次の通りです。検査登録印紙は国に納める費用、自動車審査証紙は機構に納める費用です。
| 車種 | 検査登録印紙 | 自動車審査証紙 |
| 普通自動車 | 500円 | 2,100円 |
| 小型自動車 | 500円 | 2,000円 |
| 大型特殊自動車 | 500円 | 1,700円 |
(2025年5月時点の情報)
外部サイト構造等変更の手続きも車検も通らない改造車はどうする?

保安基準を満たさない改造車は、構造等変更の手続きができず車検に通りません。こうした状況に直面した場合、車両を保安基準に適合するように改造内容を見直す必要があります。また、買取業者に相談して車を手放すのもひとつの方法です。ここでは、車検に通らない改造車の取り扱いについて見ていきましょう。
違法改造車は改造内容の見直しが必要
道路運送車両法では、保安基準に適合しない改造行為そのものが犯罪と定められています。保安基準不適合の改造を行った場合、6か月以下の懲役または30万円以下の罰金という厳しい罰則が科される可能性があります。違反の程度によっては、車両の使用停止処分が下されることもあるのです。
過去には保安基準に適合しない違法改造を行った業者が摘発されたケースもありました。趣味として楽しむカスタマイズでも、法律の枠組みを守り、必要な検査や申請手続きを済ませましょう。
手放すときは廃車買取を検討しよう
違法改造車を所有している場合、処分方法に悩むかもしれません。中古車販売店で違法改造車の買取を依頼した場合、車検に通る状態に戻すために手間や費用がかかるため、買取価格が低くなる傾向があります。
しかし、中古車としての売却が難しい場合でも、廃車買取サービスを利用すると売却が可能です。改造車の買取自体は違法な行為ではないので、買取できる業者を探してみましょう。
廃車王なら車検に通らない改造車でも買取可能

車検に通らない改造車の売却をお考えの方は、廃車王へご相談ください。廃車王では、一般的な中古車買取店では対応が難しい車両でも積極的に買取しています。ここでは、廃車王の買取をご利用いただくメリットについて紹介します。
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改造車の車検についてよくある質問

ここでは、改造車の車検についてよくある質問と回答を紹介します。車の改造を考えるときは、事前に車検に通る範囲を確認しておきましょう。
改造車は車検に通らない?
改造車でも、道路運送車両の保安基準に適合していれば車検に通ります。
ただし、車両の長さ・幅・高さ・乗車定員・最大積載量・車体の形状・原動機の型式・燃料の種類・用途、などに変更を生ずるような改造を行った場合は、構造等変更検査を受ける必要があります。
少しだけ車の全高が低くなる改造は車検に通る?
車高を変更する改造でも、一定範囲内なら「軽微な変更」として構造等変更検査が不要です。
具体的には、小型自動車・軽自動車・普通自動車・大型特殊自動車に当てはまる場合、高さの変化が+4cmまたは-4cm以内であれば手続きを簡略化できます。ただし、これらの変更でも保安基準への適合は必須条件です。
まとめ

改造車の車検は、保安基準を満たし適切な手続きを行えば通過できる可能性があります。ただし、車両の寸法・ガラスの透過率・ヘッドライトの色など、部位によって保安基準が細かく定められているため、改造を行う前に確認しておくことが重要です。
もし車検に通らない改造車を処分したい場合は、廃車買取専門業者の利用を検討することをおすすめします。廃車王では、高価買取が期待できる無料査定をご用意しています。
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