タービンブローの症状と対策をチェック!修理前に押さえておきたいことは?
車の基礎知識
走行中にエンジンの力が急に弱くなったり、マフラーから白い煙が出たりした経験はありませんか?
それは「タービンブロー」と呼ばれる故障のサインかもしれません。
タービンブローは、車のパワーダウンや白煙の発生だけでなく、放置するとエンジン全体に深刻なダメージを与える危険があります。大きなトラブルに発展させないためには、早めの発見と適切な対処が大切です。
この記事では、タービンブローの症状や原因をわかりやすく解説し、修理や点検を検討する前に押さえておきたいポイントをご紹介します。
目次
タービンブローとは?

ターボ車に乗っている方は、タービンブローという言葉を耳にしたことがあるかもしれません。タービンブローは、ターボチャージャーの故障を指します。では、実際にどのような状態になり、どのような対処が必要なのでしょうか。
タービンブローは、放置すると深刻な問題につながるため注意が必要です。まずは、タービンブローの基本的な仕組みから原因について確認していきましょう。
ターボチャージャーが機能しなくなる現象のこと
タービンブローとは、エンジンの性能を向上させるための重要なパーツであるターボチャージャーが壊れてしまう現象のことです。
ターボチャージャーは排気ガスの圧力を利用してタービンを回転させ、そのエネルギーで新鮮な空気をエンジン内に圧縮して送り込む仕組みになっています。
このターボチャージャーの中心部分であるタービンやその周辺部品が損傷すると、本来の機能を果たせなくなってしまいます。タービンの羽根が破損したりベアリングが焼き付いたりすると、ターボチャージャーの機能や性能が低下または完全に失われてしまうのです。
エンジン出力の低下が起こる
タービンブローが発生すると、エンジン出力の大幅な低下が起こります。ターボチャージャーはエンジンの出力を向上させる重要な役割を担っており、機能しなくなると車の加速性能が著しく低下してしまうのです。アクセルを踏み込んでも一定以上のスピードが出なくなり、高速走行時や坂道での加速力が大幅に落ちてしまいます。
また、出力低下に加えて燃費の悪化も生じます。さらに、タービンブローの状態によっては、タービンの破片がエンジン内部に吸い込まれてしまい、エンジン本体が深刻なダメージを受け、走行不能になるケースも見受けられます。このような状態を避けるには、早期発見と適切な対応が重要です。
主な原因はエンジンオイルによるもの
タービンブローの主な原因は、エンジンオイルに関連するトラブルです。ターボチャージャーは非常に高速で回転するため、適切な潤滑性と冷却が欠かせません。
エンジンオイルが不足したり劣化したりすると、タービンのシャフトやベアリングの潤滑性が低下し、摩擦熱による高温で焼き付きを起こします。また、エンジンオイルに汚れやごみが混入すると、オイルの通り道が詰まって正常に流れなくなってしまうため注意が必要です。
また、ターボチャージャーへの異物混入によるタービンの羽根の破損、極度な高回転の使用(ブーストのかけ過ぎ)によるターボへの負担増大も、トラブルを招く原因となります。
タービンブローの前兆

ターボ車に乗っているオーナーにとって、予期せぬタービンブローの発生は深刻な問題となります。高額な修理費用が発生する前に早期発見できれば、対処も容易になるでしょう。
タービンブローには特徴的な前兆があり、日常の運転で気づくことも可能です。ここでは、タービンブローの代表的な前兆とその見分け方について解説します。
- マフラーからの白煙(油の焦げた臭いを伴う濃い白煙)
- エンジンオイル消費量の急増
マフラーからの白煙
タービンブロー発生の代表的な前兆として、マフラーからの白煙の発生が挙げられます。これは通常の冬場に見られる水蒸気とは全く異なるものです。冬の水蒸気は無色透明で無臭ですが、タービンブローによる白煙は濃い白色で、特有の油が焼ける臭いを伴います。
この白煙はターボチャージャー内部のオイルシールが劣化し、エンジンオイルが燃焼室に混入して燃えることで発生したものです。エンジン始動時や急加速時に白煙が増えるようであれば、タービンブローの危険信号と考えるのがよいでしょう。
オイル消費量の急増
タービンブローのもうひとつの重要な前兆は、エンジンオイルの消費量の急激な増加です。通常よりも早いペースでオイルレベルが低下していることに気づいたら、タービンブローの可能性を疑ってみる必要があります。
エンジンオイル消費量が増える理由のひとつに、ターボチャージャーのオイルシールが劣化して、エンジンオイルがターボ内部から漏れ出し、排気系統を通じて燃焼室に入り込んでいる可能性が挙げられます。
定期的にオイルレベルをチェックして、大きくオイルが減少しているようであれば対策を取る必要があります。
タービンブローが起きたら?

タービンブローの症状に気づいたとき、無理に走行を続けてもよいのか修理が必要なのか、判断に迷う方がいるかもしれません。タービンブローは放置すると深刻なエンジン故障につながる可能性があるため、適切な初期対応が重要です。
状況によってはロードサービスの利用も検討しましょう。ここでは、タービンブローが起きた際の対処法について解説します。
走行継続のリスクを判断する
タービンブローが疑われる状況で最も重要なのは、走行に関する適切な判断です。タービンブローの兆候がある場合、走行を継続するとエンジン全体に深刻なダメージを与える可能性が高くなります。
軽微な出力低下や異音のみの場合は、減速して最寄りの整備工場まで慎重に走行できる可能性もありますが、重大なトラブルの可能性を考えると車を動かさない選択がおすすめです。激しい異音や白煙が発生している場合は、安全な場所へ停車してください。
特に破損したタービンの破片がエンジン内部に吸い込まれると、シリンダーやピストンなどの重要部品が損傷してしまい、エンジン本体の交換という高額修理につながるため注意が必要です。
エンジン二次被害を防止する
タービンブローが発生した際には、二次被害を起こさないための対策が重要です。激しい異音や白煙が確認できる場合は、すぐにエンジンを切りましょう。ターボチャージャーの損傷部品がエンジン内部に入り込む前に対処することで、エンジン本体への二次被害を防げます。
安全な場所に停車したら、すぐにロードサービスに連絡し、専門の整備工場への搬送を依頼しましょう。車の保険やメーカー保証に加入している場合、ロードサービスや修理費用がカバーされる可能性があるので、事前の確認をおすすめします。
タービンブローを起こしたときは乗り換えも検討しよう

ターボチャージャーにトラブルが発生した場合、対応に悩む方もいるのではないでしょうか。状況によっては高額の修理費用がかかるケースもあるため、車の価値と比較して判断する必要があります。
また、再発防止のためには日常のメンテナンスが欠かせません。ここでは、タービンブロー発生後の選択肢と予防方法について解説します。
費用対効果を考えて修理と乗り換えを判断しよう
ターボチャージャーに故障が生じてしまった際には、修理や部品交換が必須となりますが、それに伴う出費はかなり高額になることもあります。
ターボチャージャーの修理費用は8万円~12万円が相場です。タービンブローによってエンジン内部まで損傷している場合、エンジン本体の修理や交換が必要となり、費用は数十万円に膨れ上がる可能性もあります。
高額修理が必要な場合、車両の年式や走行距離、市場価値を考慮して、修理か乗り換えを決めるとよいでしょう。
タービンブローは日頃のメンテナンスで予防しよう
タービンブローは適切なメンテナンスによって予防できる故障です。ターボ車は通常の自然吸気エンジン車に比べて、オイルへの負担が大きいため、定期的なオイル交換を心がけることでリスクを抑えられます。ターボ車のオイル交換は、走行距離2,500km~5,000kmごとがおすすめです。
ターボチャージャーの故障を防ぐためには、エアクリーナーの汚れを取り除いたり、冷却水を適量に調整したりするメンテナンスも有効です。オイル漏れや異音などをチェックし、トラブルの早期発見を心がけましょう。
また、運転方法もタービンブロー予防に大きく関わります。急加速や急減速を避け、ターボチャージャーに過度な負担をかけないスムーズな運転を心がけましょう。
故障した車の買取は廃車王へお任せ!

タービンブローなどの重大な故障が発生し、修理費用が車両価値を上回るケースも少なくありません。そんなとき、修理せずに車を手放したいと考える方も多いでしょう。
故障した車の処分を検討している方は、ぜひ廃車王にご連絡ください。ここでは、故障車でも0円以上の査定が可能な廃車王の魅力について詳しく紹介します。
自走できない車や廃車を手放しやすい環境をご用意
タービンブローによって自走できなくなった場合や修理費用が高額で廃車を検討している場合でも、廃車王なら安心して手続きを進められます。
廃車王では、3つの無料サービスを提供しています。ひとつは廃車手続き費用が無料、もうひとつは車両の引き取りが原則無料、さらにキャンセル手数料も無料で対応しています。
廃車王はお客さまから引き取った車を解体する際に、使用可能なパーツや鉄・銅などの資源を回収し、リユースパーツや再生資源として販売しています。得られた利益を車両買取価格に還元しており、高価買取を実現させているのです。
無料査定は全国で利用できる
廃車王のサービスは、全国どこからでも利用可能です。全国150店舗のネットワークで日本全国をカバーしており、お客さまが指定した場所まで引き取りに伺います。タービンブローで自走できない車両でも、自宅や車両の保管場所からの引き取りが可能です。
廃車王の無料査定は公式のWebサイトから約20秒で簡単に申し込めます。また、電話やLINEなどによる査定も可能です。車の引き取り、廃車手続き、保険や税金の処理まで一貫してサポートしており、初めての方でも安心して利用できます。
廃車王ならどんな車も
0円以上の高価買取!
廃車王では買い取りした自動車をロスなくパーツ・部品・金属資源に換え、利益を得ているため、お客様に大幅還元致します。
さらに廃車王なら、
嬉しい3つの無料があります。
- 面倒な廃車手続きをすべて無料で代行
- 車の引き取りにかかる費用も原則無料
- キャンセル手数料も無料
WEB無料査定を申し込む
タービンブローについてよくある質問

ここでは、ターボ車のオーナー向けに、タービンブローに関するよくある質問についての回答を紹介します。走行は可能なのか、予防法はあるのかなど、切実な悩みを抱えている方は必見の内容です。
タービンブロー時に走行は可能ですか?
タービンブローの状態によって走行可否が決まります。タービンの損傷が軽微な場合、低速での自走は可能です。しかし、タービンの羽根などの部品が破損している場合、エンジンを動かし続けると破損部品がエンジン内部に吸い込まれてしまい、エンジン全体を損傷させる危険があります。
タービンブローを未然に防ぐ方法は?
タービンブローを防ぐ効果的な方法のひとつは、定期的なエンジンオイルの交換です。ターボ車は通常車よりもオイルへの負担が大きいため、2,500km~5,000kmごとに交換するのが基本です。
まとめ

タービンブローはターボチャージャーが機能しなくなる故障で、エンジン出力の低下や燃費の悪化など、さまざまな症状を引き起こします。主な原因はエンジンオイルの不足や劣化、そして不適切な運転方法です。タービンブローはエンジンへの大きなダメージにつながるため、発生した際には適切な対応が求められます。
タービンブローによって高額な修理費用がかかる場合、乗り換えを検討するのも一案です。廃車王では、タービンブローが起きた車やエンジンが損傷した車についても積極的に買取しています。状態によっては高額買取も可能です。ぜひ、お気軽に無料査定をご利用ください。
廃車王ならどんな車も
0円以上の高価買取!
廃車王では買い取りした自動車をロスなくパーツ・部品・金属資源に換え、利益を得ているため、お客様に大幅還元致します。
さらに廃車王なら、
嬉しい3つの無料があります。
- 面倒な廃車手続きをすべて無料で代行
- 車の引き取りにかかる費用も原則無料
- キャンセル手数料も無料
WEB無料査定を申し込む