車がガス欠になったときの対処法は?未然に防ぐポイントも解説
車の基礎知識
車を運転していて突然エンジンが止まり、「もしかしたらガス欠ではないか」と焦った経験がある方もいるのではないでしょうか。ガス欠は事前に確認すれば防げるトラブルですが、うっかり見逃してしまうことも少なくありません。
特に遠出や高速道路での運転中にガス欠になると、大きな危険を伴うこともあります。そこでこの記事では、ガス欠の前兆や対処法についてご紹介します。適切なタイミングで給油を行い、ガス欠を未然に防ぎましょう。
目次
車がガス欠を起こすときの前兆は?

ガス欠で車が動かなくなるときは、完全に止まってしまう前に幾つかの前兆があります。ここでは、車のガソリン残量の確認の仕方と、ガス欠の前に現れる典型的な前兆について詳しく解説します。
ガス欠の前兆はメーターや警告ランプで確認できます。特に次のようなサインが出たら注意しましょう。
- ガソリンメーターが「E」に近づいたら残量が少ない証拠
- 給油警告ランプが点灯したら早めの給油が必要
- 点灯後も10km~50km走行できる車種もあるが、直ちに給油を推奨
メーターとランプで確認できる
ガソリンメーターは燃料残量を視覚的に表示する装置です。満タン時は「F」(Full)の位置を指し、燃料が減るにつれて「E」(Empty)に近づきます。「E」付近を指しているときは、残量が少なくなっている証拠です。
多くの車種では燃料残量が一定量以下になると給油警告ランプも点灯します。このランプが点いたら早めの給油が必要というサインですが、すぐに止まるわけではなく、車種によっては10km~50kmの走行が可能です。ただし、警告が出たらすぐに最寄りのガソリンスタンドで給油しましょう。
また、車が止まる理由はガス欠以外にもあります。別な理由が考えられるときはこちらの記事も参考にしてください。
関連ページエンジン不調はガス欠の兆候の可能性がある
ガソリン残量が極端に少なくなると、エンジンの動きにも変化が現れます。アクセルを踏んでもスピードが上がりにくくなり、加速が鈍くなるなどの現象です。
状況が悪化すると、エンジンから「カタカタ」といった乾いた異音が発生したり、小刻みな振動が感じられたりすることもあります。これらの症状は特に登り坂やコーナーで現れやすく、最終的にはエンストして車が完全に止まってしまうのです。このような兆候を感じたら、すぐに安全な場所に停車しましょう。
車がガス欠になったらどうする?

ガス欠になって車が動かなくなると、パニック状態に陥ってしまうかもしれません。しかし、そのようなときこそ冷静な対応が求められます。
はじめに車が完全に停止する前に安全な場所に移動させましょう。その後、状況に合わせて適切な対応を取れば、トラブルを最小限に抑えられるのです。ここでは、ガス欠時の手順について解説します。
ガス欠の兆候を感じたときは、以下の手順で安全を確保しましょう。
- ハザードランプを点滅させて周囲に注意を促す
- 路肩や駐車スペースなど安全な場所に停車する
- 停止後は三角表示板を車両後方に設置する
路肩に寄せて停車する
ガス欠の兆候を感じたときは、まずハザードランプを点滅させて周囲の車に注意を促し、安全な場所に車を移動させることが重要です。周囲の安全を十分に確認しながら徐々に減速し、路肩や駐車スペースなど、交通の妨げにならない場所を選んで停車しましょう。
車が完全に停止した後、ハザードランプは点灯させたままにし、速やかに三角表示板(停止表示器材)を車両の後方に設置して、後続車からの追突事故などを防ぎましょう。
ガソリンスタンドで給油する
ガソリンスタンドが近くにある場合、車を押してガソリンスタンドまで移動する方法があります。ギアをニュートラル(Nの位置)に入れて押すと車が動きますが、一人で移動させるのは大変です。
けん引ロープがあれば別の車でけん引することもできますが、危険が伴うため慎重に判断しましょう。
ロードサービスを利用する
ガソリンスタンドが遠い場合や自力での対処が難しい場合、ロードサービスの利用を検討しましょう。多くの自動車保険会社では、ガス欠時のサポートをロードサービスの一環として提供しています。保険によっては自動付帯されている場合もあり、契約者であれば無料で利用可能です。
JAF(日本自動車連盟)のロードサービスは、非会員でも有料で利用できます。ロードサービスを呼ぶ際は、現在地や車の状態を正確に伝え、安全な場所で待機しましょう。
車がガス欠になったらどこへ相談する?

ガス欠で車が動かなくなった場合、どこに連絡すればよいのか迷う方もいるのではないでしょうか。家族や知人に助けを求める方法から専門のロードサービスを利用する方法までありますが、状況や場所を考慮して選ぶことが大切です。ここでは、ガス欠時の相談先について解説します。
- 家族や知人に携行缶でガソリンを運んでもらう
- 自動車保険付帯のロードサービスを利用する
- JAFは会員は燃料代のみ、非会員は別途料金が必要
- 近隣のガソリンスタンドの配達サービスを利用する
家族や知人
ガス欠になった場所が自宅や知人の家の近くであれば、家族や友人に連絡して助けを求めるのがおすすめです。親しい人に頼むことで心理的な安心感も得られ、冷静に対処できるというメリットがあります。
家族や知人に助けを求める際、ガソリンを携行缶に入れて運んでもらうという方法が可能です。ただし、ガソリンを携行缶に入れる際は、ガソリンスタンドの従業員に依頼する必要があり、本人確認と使用目的の確認が義務付けられています。
自動車保険のロードサービス
自動車保険会社では、ガス欠時の対応をロードサービスの一環として提供しています。自動付帯されている場合、追加の保険料の負担なしでの利用が可能です。ただし、保険会社によっては無料での給油量が制限されているケースもあるため、ロードサービスを利用する際には契約内容を確かめておきましょう。
例えば、一部の保険会社では10Lまでのガソリン給油については無料で届けてもらえるものの、それ以上は実費負担となるケースもあります。
JAFの会員・非会員別サービス
JAF(日本自動車連盟)は、ロードサービスを専門とする団体で、会員になるとさまざまな特典が受けられます。会員の場合、ガス欠時には燃料代以外の費用が無料です。出動料や作業料、高速道路での救援料金なども無料で利用できます。
非会員でもJAFのサービスは利用できますが、燃料代に加えて基本料金や出動料金などが必要です。特に夜間や高速道路上でサービスを利用する場合、高額な費用がかかる恐れがあります。定期的に車を利用する方は、JAFの入会を検討することをおすすめします。
近隣のガソリンスタンドの配達サービス
近くにガソリンスタンドがある場合、ガソリンの配達を依頼できるケースがあります。スマートフォンで最寄りのガソリンスタンドを検索し、電話でガス欠になった場所と状況を伝えて相談しましょう。
ただし、以前はガソリンスタンドから車まで、携行缶を使ってガソリンを運ぶ手段がありましたが、近年は放火対策として携行缶へ給油するという行為が難しくなり、従業員が代行するお店も少なくなっています。
配達してもらう場合、携行缶に入れる際には本人確認と使用目的の確認が必要です。あらかじめ、身分証明書を準備しておきましょう。
外部サイト車のガス欠は未然に防ぐことが大切

ガス欠は適切な予防策を講じることで防げるトラブルです。大丈夫だろうという油断が結果的に大きな問題を引き起こすこともあります。ここでは、ガス欠を防ぐための対策と押さえておきたいリスクについて詳しく解説します。
適切な給油でガス欠を防ごう
ガス欠を未然に防ぐ最も確実な方法は、小まめな給油です。燃料計の針が「E」に近づいたら、早めにガソリンスタンドで給油しましょう。長距離ドライブの際には、あらかじめ燃料を満タンにしておくと安心です。
また、定期的に燃料計と給油警告灯を確認する習慣をつけておきましょう。警告灯が点灯したら、最寄りのガソリンスタンドで給油しておくのが重要です。その際、車の燃費を把握しておくと、残りの燃料でどれくらいの距離を走行できるかが分かります。
高速道路でのガス欠は罰則がある
高速道路でのガス欠は、単なるトラブルにとどまらず法律違反となる可能性があります。道路交通法第75条の10第1項「自動車の運転者の遵守事項」によれば、高速道路を走行する際には事前に燃料などを点検し、途中で走行できなくなる事態を防止する措置を講じなければならないとされているのです。
規定に違反した場合、「高速自動車国道等運転者遵守事項違反」に該当し、3か月以下の懲役または5万円以下の罰金が課せられることがあります。
また、違反点数は2点、反則金は普通車が9,000円、大型車が1万2,000円です。このような罰則の対象とならないように、高速道路を利用する際は燃料の状態を確かめておきましょう。
外部サイトガス欠は車の故障リスクを高める
一度や二度のガス欠であれば大きな問題にはなりませんが、頻繁にガス欠を繰り返すと車のさまざまな部品に悪影響を与えます。特に燃料ポンプはガス欠状態で空回りすると、ガソリンによる潤滑や冷却が失われてしまうのです。
直噴エンジンの車は、燃料が不足するとインジェクターのノズル先端の潤滑が失われ、高温によるダメージを受ける恐れがあります。さらに、ガス欠後のエンジン再始動時にはモーターを何度も回す必要があり、スターターやバッテリーへの負担も大きくなるため気を付けましょう。
車を手放すときは廃車王へお任せ!

ガス欠が原因で車の調子が悪くなったとき、処分を検討する方もいるのではないでしょうか。特に高額な修理費用がかかるときには、廃車による処分がおすすめです。0円以上の買取を希望する方は、ぜひ廃車王の無料査定をご検討ください。ここでは、廃車王の特徴について詳しくご紹介します。
廃車王なら故障車でも0円以上の買取が可能
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車のガス欠についてよくある質問

ここでは、実際にガス欠になった際に必要な燃料量やサービス利用の条件など、車のガス欠についてよくある質問と答えをまとめました。ガス欠に関して多くの方が疑問に思うポイントを押さえておくと、トラブルが発生したときでも冷静に対処できます。
ガス欠してエンジンが止まったときに必要な燃料は?
ガス欠でエンジンが止まった際、最低でも10Lを給油しておきましょう。多くの車は10Lのガソリンで50km程度走行できるからです。ただし、これはあくまで目安であり、車種や走行条件によって実際の走行可能距離は異なります。
JAFは非会員でも利用できる?
JAF(日本自動車連盟)は、非会員でもロードサービスの利用が可能です。ただし、会員と非会員では料金体系が大きく異なります。会員の場合は燃料代のみの負担で済みますが、非会員の場合は基本料金に加えて出動料金や高速道路料金などが必要となり、高額になる可能性があります。
まとめ

ガス欠は日頃の心がけで防げるトラブルですが、万が一起きてしまった場合は慌てないことが大切です。ハザードランプを点灯して周囲に危険を知らせながら安全な場所に停車し、三角表示板で後続車に注意を促しましょう。また、状況に応じて、近くのガソリンスタンドに連絡する、ロードサービスを利用する、家族や知人に助けを求めるなどの対応を取りましょう。
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