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車検でのヘッドライト検査の合格基準は?

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車検の際にヘッドライトが基準を満たさないことで不合格になってしまうケースが増えています。2015年・2024年に検査基準が変更されており、従来通過できていた車両でも再検査が必要になる可能性が高くなってきました。では、どのような点が変わったのでしょうか。

この記事では、車検でのヘッドライトの合格基準や注意点をわかりやすく解説します。さらに、日頃からできるメンテナンス方法や車検前の対策も紹介しますので、安心して検査に臨めるようにぜひ参考にしてください。

ヘッドライトが原因で車検に通らないことはある?

はてなを浮かべる女性

車検でヘッドライトが不合格になってしまうケースが近年増加しています。愛車の管理に気を配っているドライバーでも、新しい基準を知らないという方がいるかもしれません。

近年のヘッドライト技術の進化に伴い、従来の基準では安全性の確保が難しくなってきたことから、検査方法も見直されました。ここでは、ヘッドライトが車検に通らない理由には何があるのか解説します。

ヘッドライトの検査基準は2015年・2024年に見直された

自動車の安全基準は定期的に見直されていますが、2015年9月に実施されたヘッドライト検査の変更では、それまで主流だったハイビーム(遠くを照らす強い光)中心の評価から、ロービーム(対向車に配慮した近距離照射)を重視する方式へと転換されました。

制度改正直後は対応車両が少なく、検査場の設備更新も追いついていなかったため、一定期間は従来方式での検査が続いていました。近年になって新基準対応車が市場の大半を占めるようになり検査環境も整備されています。

この流れを受け、2024年7月まではロービームでの検査を基本としながらも「やむを得ない場合はハイビームでも可」とされていましたが(旧基準)、2024年8月からは除外規定がなくなりました。

北海道・東北・北陸信越・中国ではすでに、初回通過時、対象車は全てロービームのみで基準適合性審査が行われています。

最新基準の対象となるのは、1998年9月1日以降に作られた自動車です。二輪車や側車付二輪車・大型特殊自動車・トレーラーなどは対象となりません。

※関東・中部・近畿・四国・九州・沖縄では最長2026年8月1日まで2024年7月までの旧基準での測定

外部サイト
令和6年8月からヘッドライト(ロービーム)の審査方法を変更します。 – 近畿運輸局

さまざまな影響で再検査になるケースもある

検査基準の変更だけでなく、日常的なメンテナンス方法も車検の合否に大きく影響する要素です。

また、純正品ではないバルブを使用した場合、光の特性が微妙に異なり検査基準を満たせないこともあります。特に光と影の境界線がぼやけてしまうと、不合格になる可能性が高まる点に注意が必要です。

輸入車は、右側通行が基本の日本とは検査基準が異なるケースも少なくありません。その基準を満たすため、ヘッドライトも国の交通ルールに合わせて設計されています。

照射パターンが左右逆になっている輸入車は、そのままだと日本の車検を通過できない可能性があります。

厳格化したヘッドライトの車検における検査基準は?

車を点検する男性

ヘッドライトの検査対象は、光軸・光量・色の適合範囲の3つです。光が照射されている方向や適切な明るさ、ヘッドライトで使用している色などを検査します。2015年の基準変更以降、これらの項目はさらに厳しく審査されるようになりました。

車検時のトラブルを防ぐためにも、具体的な検査内容について把握しておきましょう。ここでは、ヘッドライト検査のチェック対象3つを紹介します。

  • 光軸調整(カットオフラインとエルボー点の位置)
  • 必要な光量(1灯につき6,400カンデラ以上)
  • 色の適合範囲(2019年4月以降は白色のみ)

光軸調整の基準

「光がどの方向に照射されているか」という光軸の検査です。ロービームには特殊な光の照射パターンがあり、道路を効果的に照らしながらも対向車のドライバーの目に光が直接入らないよう設計されています。

この照射パターンを形成する上で重要なのが、「カットオフライン」と呼ばれる光と影の境界線です。カットオフラインには特徴的な立ち上がり部分(エルボー点)があり、この位置が適切でないと夜間の視認性や安全性に問題が生じるため、検査では厳格にチェックされます。

必要な光量

暗い夜道を安全に走行するためには、十分な明るさが必要です。光量測定では専用の機器を使用し、「カンデラ」という単位で評価します。バルブ自体の明るさではなく、リフレクターに反射した最も明るい部分の光の強度をチェックする決まりです。

検査基準ではひとつのヘッドライトにつき最低6,400カンデラの明るさが必要とされており、これを下回ると検査に通りません。経年劣化によるレンズの黄ばみや内部反射板の劣化は、この光量値に大きく影響するため注意が必要です。

ただ、明るければ良いわけではありません。1万カンデラ以上のヘッドライトには、減光できるか照射方向を下向きに変えられる機能が求められます。

外部サイト
自動車:道路運送車両の保安基準(2025年1月10日現在) – 国土交通省 第62条「前照灯」266条

色の適合範囲

道路交通の安全のため、ヘッドライトの色には厳格な規定が設けられています。2019年3月31日以前に製造された車両は白色または薄い黄色が許容されますが、2019年4月1日以降に製造された車両のヘッドライトは白色しか認められていません(2025年1月10日時点)。

ただし、色の判定は機械ではなく検査官の目視で行われるため、主観的な要素も含まれます。一般的には「ケルビン」という単位で色温度を表し、3,000ケルビン~7,000ケルビンの範囲が白色として認識される可能性が高いでしょう。

外部サイト
自動車:道路運送車両の保安基準(2025年1月10日現在) – 国土交通省 第62条「前照灯」266条 64条
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車検でのヘッドライト検査の合格基準

白の車の点灯しているヘッドライト

どうすれば確実に車検に通るヘッドライトにできるのか、具体的な数値や基準を知りたいという疑問を持つドライバーも多いでしょう。車検に合格するためには、エルボー点の正確な位置調整や規定値以上の光量確保・検査員に白く見える色味の選択が重要です。

ここではそれぞれの項目について、合格のための具体的な数値基準や調整方法を詳しく解説します。

ただし、2025年1月10時点の「道路運送車両の保安基準(細目)」では、「ヘッドライトの取付位置は1m以下」としか定められていません。エルボーの調整位置については改正によって変わる可能性もあるため、不安な場合はディーラーや整備工場に聞いてみるのが確実です。

外部サイト
自動車:道路運送車両の保安基準(2025年1月10日現在) – 国土交通省 第62条「前照灯」260条

エルボー点の位置調整

カットオフラインのエルボー点の位置は、2020年度の愛知陸運局の自動検査員研修資料ではヘッドライトの高さによって異なる基準が設けられていました。地面からヘッドライト中心までの高さが1m以下の場合、エルボー点は水平基準線から2cm~15cm下の範囲です。

ヘッドライト中心が地面から1mを超える場合は、水平線から7cm~20cm下の範囲が適正とされています。また左右方向については、中心から左右それぞれ27cm以内が基準です。

ただし、国の資料には明記されていないため、地域によって差がある可能性もあります。

外部サイト
令和2年度 自動車検査員研修[課題学習]|愛知運輸支局 PDF172枚目

規定値を満たす光量確保

同じく2020年度の自動検査員研修資料は、光量の測定も、ヘッドライトの高さによって測定ポイントが変わっています。これは左側に歩道がある日本の道路環境における視認性を考慮したものです。ヘッドライト中心が地面から1m以下の車両では、中心から下に11cm・左に23cmの位置で光量を測定することになっています。

ヘッドライト中心が高さ1mを超える車両では、下に16cm・左に23cmの位置が測定ポイントです。

明確なカットオフラインが形成されない特殊なヘッドライトについては、最も明るい点で測定しますが、光源中心より左側かつ水平ライン下部に位置している必要があります。

こちらも国の資料には明記されていないため、地域によって差がある可能性を考えておきましょう。

外部サイト
令和2年度 自動車検査員研修[課題学習]|愛知運輸支局 PDF173枚目

検査に適した色味選び

ヘッドライトの色味については検査員の目視で判断されるため、当日の検査員が白く見えると判断してもらえなければ合格できません。

一般的に白色は3,000ケルビン~7,000ケルビンの範囲とされていますが、検査員の主観によって評価が分かれることも珍しくありません。検査員に黄色味だと受け取られないようにするには、ケルビン値の適切な設定が大切です。

HIDバルブでは高いケルビン値のものが多く市販されていますが、数値が高くなりすぎると夜間の視認性が落ちるだけでなく、車検にも通らない可能性があります。

ヘッドライトの車検対策は?

ヘッドライトを拭く様子

ヘッドライトの車検対策として効果的なのは、レンズの黄ばみやくもりを除去すること、基準を満たさない場合は部品を変えることです。適切なメンテナンスで車検不合格のリスクを大幅に減らせます。ここで、ヘッドライトの車検対策について詳しく見ていきましょう。

レンズの黄ばみを落とす

ヘッドライトのレンズに黄ばみやくもりが生じていると、十分な光量を照射できなくなり、検査時に必要とされる明るさの条件をクリアできないこともあります。レンズの黄ばみやくもりを防ぐには、定期的なメンテナンスが欠かせません。

頑固な汚れや紫外線による黄ばみがある場合、市販のヘッドライトクリーナーや耐水ペーパー、コンバウンドなどを使用するのもひとつの選択肢です。また、専門業者に依頼してレンズ研磨やコーティングをしてもらう方法もあります。

検査基準に満たさない場合は交換を行う

レンズを磨いても光量不足やカットライン不良が改善されない場合、ヘッドライトの交換を検討する必要があります。

ヘッドライトの交換費用は使用する製品や依頼する業者によって異なりますが、ハロゲン球のバルブ交換ならカー用品店で1,500円前後・ガソリンスタンドや整備工場では2,000円~3,000円前後・ディーラーでは4,000円程度が目安です。HIDやLEDの場合、1万円~2万円かかります。

なお、ヘッドライトユニット本体の交換をする場合は、ハロゲン球だと2万円程度・LEDの場合は10万円以上と決して安くはありません。

車検に通らない車を手放すときは廃車王へお任せ!

OKマークを作る女性

ヘッドライトの修理や交換にコストがかかりすぎる、古い車なので思い切って手放したいと考えている方は廃車王にお任せください。車検でヘッドライトの基準を満たせず、修理や交換にコストがかかりすぎる場合、車を手放すのもひとつの選択肢です。ここでは、廃車王のサービス内容について紹介します。

全国150店舗のネットワークで迅速対応

廃車王は経済産業大臣の認可を受けた 「NGP日本自動車リサイクル事業協同組合」の組合員が運営しており、全国150店舗で買取に対応しています。お近くの廃車王加盟店がサポートするため、幅広いエリアで買取が可能です。

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廃車王は持続可能な開発目標(SDGs)を積極的に支援しており、廃車を通じて持続可能な社会の実現に貢献する取り組みを行っています。

引き取られた車は解体され、まだ使える部品はリユース部品として販売し、その他は鉄や銅などの資源として回収することで高価買取を実現しています。

廃車王の目標は2030年までに使用済み自動車から約2,000万点以上のリユース部品とリサイクル処理を実施し、50万トン以上の二酸化炭素を削減することです。

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車検のヘッドライトについてよくある質問

FAQのブロック

ここでは、車検のヘッドライトについてよくある質問の回答を紹介します。車検におけるヘッドライトの検査について、さまざまな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

HIDに交換しても車検に通るのか・自分で光軸調整はできるのか・修理と交換はどちらがお得かなど、気になる点は多くあります。ヘッドライトに関する知識を身に付け、車検時のトラブルを未然に防ぎましょう。

純正バルブからHIDに交換しても車検に通りますか?

純正バルブからHIDに交換する場合、「車検対応品」と表示されている製品であれば基本的には車検に通る可能性が高いとされます。ただし、HIDバルブに交換すると光点の位置が変わることがあるため、光軸調整をするのがおすすめです。

ヘッドライトの光軸は自分で調整できますか?

ヘッドライトには光軸調整用のネジがあり、自分でも調整可能です。水平方向と垂直方向の調整ネジがヘッドライトユニットの背面や側面に付いています。調整には長軸ドライバーが必要な場合もあるため、用意しておきましょう。

ヘッドライトは修理と交換どちらが経済的ですか?

比較的新しい車でレンズの黄ばみのみが問題の場合、磨きとコーティングによる修理が適しています。内部リフレクターの劣化やレンズのひび割れがある場合、交換のほうがコストパフォーマンスに優れている場合も少なくありません。

まとめ

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ヘッドライトの車検基準は2015年に大きく変更され、ロービームでの検査が厳格化されました。さらに2024年8月からはロービームのみでの審査に段階的に移行しています。

車検でのヘッドライト検査では、光軸のエルボー点位置や光量・色味など複数の項目をクリアしなければならず、古い車やメンテナンス不足の車は不合格リスクが高くなっているのが現状です。

車検対策としては、レンズの黄ばみ除去やコーティング・適切な光軸調整・必要に応じたバルブやヘッドライトユニットの交換が有効です。

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