2020年10月15日 事故車
事故車と呼ばれる車は通常の中古車に比べると査定落ちすることがほとんど。ただ、ひとくちに事故車といってもさまざまな定義があり、同じ事故車でも査定落ちする金額が違います。
修復の程度がひどい場合は、廃車買取専門業者に依頼するのも手です。
一般的に使われている事故車というのは、おおまかな通称のようなもので、厳密には、事故歴・修復歴・修理歴という3つに区分されます。
この3つのなかで事故車として扱われるのは修復歴がある車です。事故歴とは、名前の通り「交通事故にあった」という事実を指す車の経歴です。一方、車を修理・交換した経歴は、修復歴と修理歴に分かれます。
修復歴とは、フレームをはじめとする基礎の部分にダメージを受け、修理を行った履歴のこと。修理歴は、「フレーム以外の部分」を修理・交換したことを意味する言葉です。
修復歴がある車がなぜ事故車と呼ばれるかというと、フレームの修理・修復は事故が原因であることが多いからです。
査定落ちになる事故車かどうか、つまり修復歴があるかどうかを区別するのが、「フレームへのダメージがあったかどうか」です。
フレーム以外にも自動車公正取引協議会、日本自動車検査協会、日本中古車販売協会連合会が統一した基準によると、下記パーツの修理・交換を行った場合は修復歴車になると定義づけています。
①フレーム(サイドメンバー)
②クロスメンバー
③インサイドパネル
④ピラー
⑤ダッシュパネル
⑥ルーフパネル
⑦フロア
⑧トランクフロア
⑨ラジエーターコアサポート
事故車の定義については詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ
廃車王!廃車買取りなら安心のNGPグループ全国ネットワーク
事故車には買取査定に大きく響く事故車と、そうでない事故車があるのをご存知ですか?その違いはどこなのか、バンパー交換は事故車になるのか、など意外と知られていない事故車の定義を丁寧に解説。
一方、車のフレームや内部機構に影響のない損傷に関しては、修理をしても修復歴とはみなされません。
例えば、横から車をぶつけられてドアが破損しても、フレームに影響がなければ修理歴に該当するため単なる中古車です。車の正面をぶつけ、バンパーやフロントライトを交換しても、フレームの損傷や修理が不要なら、事故歴・修理歴のある中古車という扱いになります。
ひとくちに「修復歴車」といっても、実務上は細かい区分が行われています。修復歴の区分に関しては統一のルールがないため、業者によって損傷の大きい順に「大・中・小」を分けたり、損傷の小さい順に「A・B・C」と呼んだりします。
基本的には、修理にお金がかかる事故車、フレーム部分の修理・交換数が多い事故車であるほど、査定落ちの金額も高いです。
事故車(中古車)は、すべてが査定落ちになるわけではありません。ですが、事故や修復歴のない同車種と比較すると、査定額は下がってしまいます。
査定額の減額は、修理歴の大きさなどによって変わってきます。
一般的に修理費用が30万円以上になる損傷があると「修復歴大」と判断されるようです。この場合、査定落ちも激しいものとなります。
例えば、フレーム修正機を使って大掛かりなフレーム修正を行っている、車体番号を記載しているダッシュパネルの修理や交換が実施されているなど、比較的被害が大きい場合は修復歴が大になるでしょう。
サイドからリアのフレームにダメージを受けても、修理・交換をした程度だと、修復歴は中と判断されます。その他、ピラーなどに損傷がある場合など、修理費用が20万円程度であれば修復歴は中程度になるでしょう。
「修復歴中」と判断された場合は、「修復歴大」ほどではないですが、査定落ちはするでしょう。
「修復歴小」と判断されるのは、修理費用が5万円程度の場合です。ピラーやルーフパネルなど、損傷があってもダメージが軽い場合、深刻な修復歴とはみなされません。
修復歴が小と判断された場合、多少ですが査定額は安くなります。
事故によってどの程度のダメージを受けたのか、修理にいくら必要だったのかによって、実際の査定額がどのくらい下がるかは変わってきます。事故車を売却する場合、修復歴なのか修理歴なのか、また修復歴であればどの程度の区分なのかしっかりと見極めてくれる業者を選びましょう。
ただ、事故車の適切な査定ができる業者は限られています。事故車の査定額が気になったら、廃車でもお金にかえてくれる廃車買取業者の査定を利用しましょう。
廃車王編集部
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