陸運局で行う廃車手続き

2019年1月4日 廃車手続き

廃車といえば車をスクラップすることだというイメージを持つ方も多いかもしれませんが、それだけではありません。廃車にするためにはそれ相応の手続きが伴います。

ここでは廃車手続きを行うのに必要な書類や手順、その他注意点など、廃車する際に知っておくべき事柄を全面的に解説します。

 

廃車には「抹消登録」の手続きが必要

廃車とは正式には「抹消登録」と言い、車籍を抹消し、車の使用を停止する手続きのことを指します。車を解体したとしても抹消登録を行わないと、廃車にしたとは言いません。また一時的に車籍を抹消し、後に登録し直すことで再び使用できる状態にすることも廃車と言います。

廃車手続きを完了させないと自動車税・自動車保険などが請求され続けるため、もう車を使わないという場合はいち早く抹消登録を行うことがおすすめです。

 

廃車手続きは管轄の陸運局で行う

廃車手続きは運輸支局の自動車検査登録事務所、通称「陸運局」で行います。どこの陸運局でもよいというわけではなく、当該の自動車が登録されている地域の陸運局で行わなければなりません。ナンバープレートに記載されている地域名が、管轄の陸運局となります。

 

手続き前に所有権がディーラーやローン会社にないか注意

車の所有者がディーラーやローン会社になっている場合は、廃車手続きが行えません。所有者に連絡し、所有権解除の手続きをする必要があります。

車をローンで購入した場合、一般的にその所有権は購入先の自動車販売会社か、ローン会社になっています。所有権解除の条件となるのは、ローンの完済です。

万が一まだローンを払い終わっていない車を廃車にしたいと思うなら、その時点で残額を一括で払い込み、所有権を解除しなければなりません。

廃車手続きをする前に、所有権が誰にあるかは確認しておく必要があります。

 

廃車手続きに必要な書類

廃車には「永久抹消登録」と「一時抹消登録」の2パターンがあります。

永久に車籍を抹消するか、一時的に抹消するかの違いであり、両者は手続きにおいて必要となる書類が若干異なります。

 

永久抹消登録に必要な書類

  • ●所有者の印鑑証明書・印鑑証明書と同じ実印
  • ●車検証
  • ●ナンバープレート(前後2枚)
  • ●移動報告番号と解体通知日の書かれた書類
  • ●リサイクル券
  • ●自動車重量税還付申請書
  • ●個人番号カードまたは個人番号通知カードのコピー
  • ●手数料納付書
  • ●永久抹消登録申請書
  • ●自動車税・自動車取得税申告書

 

永久抹消登録の場合、事前に車を解体していることを証明する書類が必要になります。「移動報告番号と解体通知日の書かれた書類」がそれにあたります。車を解体後、解体業者からもらえるものです。

陸運局で手に入れられるのは「手数料納付書」「永久抹消登録申請書」「自動車税・自動車取得税申告書」です。それ以外は、事前に用意しておく必要があります。

 

一時抹消登録に必要な書類

  • ●所有者の印鑑証明書・印鑑証明書と同じ実印
  • ●車検証
  • ●ナンバープレート(前後2枚)
  • ●手数料納付書
  • ●一時抹消登録申請書

 

一時抹消登録の前には車を解体するわけではないので解体を証明する書類などは当然ありません。「手数料納付書」「一時抹消登録申請書」は陸運局で手に入ります。それ以外を用意して陸運局に出向きましょう。

 

陸運局での廃車手続きの流れ

必要な書類の用意ができたら、陸運局での手続きです。陸運局の受付時間は基本的に平日の9時〜16時となっています。

当日の流れは以下のようになります。

 

1.陸運局で手に入る書類を集める

陸運局の用紙販売所にて「抹消登録申請書」と「手数料納付書」を入手します。車検証や解体証明書を見ながら、必要事項を記入しましょう。

 

2.ナンバープレートを返却

持ってきたナンバープレートを返納窓口に返納します。返納が完了すると、手数料納付書に「確認印」を押してもらえます。

 

3.窓口に書類一式を提出

必要事項の記入が済み、ナンバー返納の確認印をもらったら、書類の用意はすべて整ったことになります。事前に準備してきたものと共に、書類一式を窓口に提出しましょう。記入漏れや誤記入がなければ、抹消登録は完了です。

なお、永久抹消登録の場合、廃車にしたことを証明する「登録事項等証明書」の発行は別途申請する必要があります。自賠責保険の解約手続きの際に必要となるので、保険がまだ切れていない方は申請しておきましょう。申請してから発行されるまでには1ヶ月程度かかります。

一時抹消登録の場合なら、廃車証明書はその場でもらえます。

 

4.自動車税の抹消申告

廃車手続きが終わったら、同じ陸運局の敷地内にある「自動車税事務所」にて、自動車税の抹消申告を行います。必要書類の1つである「自動車税・自動車取得税申告書」はここで入手できます。必要事項を記入し窓口に提出しましょう。

この手続きにより、翌年度から自動車税の納付書が送ってこられなくなります。また、手続きを行った翌月から年度末までの自動車税が月ごとに返金されます。

これで陸運局での手続きは終了です。

 

廃車手続きにかかる費用

陸運局での廃車手続きにかかる費用は数百円程度です。

これに加えて、永久抹消登録の場合にはスクラップ代がかかります。スクラップ代は業者によってまちまちですが、高ければ1万円程度でしょう。業者によっては、再利用可能な鉄くずとして、無料や、あるいは向こうがお金を出して引き取ってくれることもあります。

また、車が走行できないなどの理由で解体業者まで自分で持ち込めないなら、レッカー代がかかります。これは1万円前後見ておくとよいでしょう。

 

陸運局での手続きが終わったら自賠責保険の解約を

車の所有者であれば誰もが加入している自賠責保険。その解約は陸運局の統括するところではありません。

したがって、陸運局での手続きが終わったら次は加入している保険会社に連絡し、自賠責保険の解約手続きを進めましょう。保険期間が1ヶ月以上残っていれば、余分に支払ったぶんの還付を受けることができます。

この際には、廃車したことを証明する書類が必要になります。また、自賠責保険の返還は、あくまで保険会社で解約した日から始まるので、廃車から間を置かず速やかに解約手続きを行うことが賢明です。廃車手続きをした日から間が空くと、その期間保険料が無駄に取られてしまいます。

 

廃車手続きを自分でするメリット・デメリット

廃車手続きはディーラーや中古買取業者に頼んで代行してもらうことも可能であり、実際その方が一般的なようです。自分で手続きを行うことにはそうした業者に依頼するよりも低料金で済ますことができる一方で、手続きの厄介さが気になるところです。

 

メリットは中古買取業者やディーラーに依頼するよりも安いこと

中古買取業者やディーラーは廃車手続きを代行してくれる代表的な業者ですが、手数料を取られるのが普通です。当該の車が、まだ中古車として価値のあるものならペイできるかもしれませんが、廃車しようとしているぐらいの車ですから、その点にはあまり期待できないでしょう。

それに比べて廃車手続き手続きを自分でする場合にかかるお金は数百円です。

スクラップにする必要があるにしても、良い解体業者を見つければ鉄くず代として1〜3万円に換金してくれる可能性があります。

 

デメリットは手続きが大変なこと

廃車の手続きは思っている以上に大変です。もちろん、書類の扱いが面倒ということもありますが、さらに現実的な問題として陸運局のアクセスの悪さが挙げられるでしょう。

ほとんどの場合、陸運局は各都道府県に一つしかありません。陸運局の近くに住んでいる人ならいいですが、何時間も要するようなところに住んでいる人にとっては、軽々しく出向けるものではないはずです。

そのうえ、陸運局は基本的に平日の9時から16時の間にだけしか受付を行っていません。多くの人にとって、わざわざ廃車手続きのための一日を作らなければならないことになるでしょう。万が一書類に不備があったとしたら、その厄介さは倍増です。これに伴う精神的ストレスは軽視できないデメリットと言えます。

 

廃車買取業者に依頼するという手段がある

大変そうな廃車手続きに不安がある方や、忙しくて廃車手続きに時間を割いてはいられないという方のためには、廃車買取業者に依頼するという手段があります。

まだまだ知名度はあまり高くないですが、廃車をするなら廃車買取業者が断然お得。廃車買取業者とは、廃車を専門に買取を行っている業者であり、買い取った車を中古車として扱うのではなく、再利用できる各部品部品に価値を見出し供給するので、たとえ走行不能な車であっても0円以上で買い取ってくれます。

中古車買取業者などと違い、車を廃車にすることは前提として受け入れているので、廃車手続きの代行も手数料を取らず、無料で行っています。個人情報等の書類は業者に提出する必要がありますが、陸運局に出向く手間は一切省けます。その他レッカー台や解体費も含め、廃車にまつわる料金はすべて無料で行ってくれます。

 

面倒がらずに廃車手続きを

廃車とは車籍の登録を抹消する手続きのことであり、単にスクラップにすることではありません。手続きの際にはたくさんの書類を準備して管轄の陸運局に出向く必要があります。この手続きをしないと廃車にはならず、自動車税や保険料がかかり続けてしまうので、面倒がらずにきちんと行いましょう。

手続きを代行してもらう場合は廃車買取業者がお得です。気になった方はぜひチェックしてみてくださいね。

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