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フェンダー修理・交換は「修復歴あり」になるので査定落ちする?

車のフェンダーは、ぶつけたり、擦ったりしやすい部分です。このフェンダーを修理交換することで、修復歴ありになり、査定落ちするのでは?と思われている人もいますよね。

フェンダーは、基本的に「修復歴」ありの定義には当てはまらない部分ですが、フロントとリアどちらのフェンダーかによって事情が違ってきます。具体的な事例もあげながら、解説いたします。

フェンダー修理・交換だけでは、「修復歴あり」には該当しない?

車のフェンダーのみの修理・交換は、修復歴の定義である車の骨格(フレーム)部分ではないために、「修復歴車」にはなりません。フェンダーは、前後タイヤを覆っている外板パーツで、バンパーと共にぶつけたり、擦ったりしやすい部分で、樹脂やスチール製が一般的です。

車の強度を保つ部分ではない、タイヤハウス周りの部品に過ぎないので、こちらを修理・交換しただけでは修復歴にはなりません。

◎修復歴ありの定義は

車のフレーム(サイドメンバー)、クロスメンバー、インサイドパネル(インナーフェンダー)、ピラー、ダッシュパネル(バルクヘッド)、 ルーフパネル、フロア、トランクフロアを交換したり、修復した車両が「修復歴あり」となります。こちらは、車を売るときに査定士に告知する義務があります。

ボディ外板を軽く凹ませてしまったり、フロントフェンダーからリアフェンダーまでこすってしまったけれど、外板の交換だけで済んだ場合には修復歴はつきません。この場合は、修理後のフェンダーの塗装状態が他の部分と違っていても、査定士に告知する義務はありません。

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フェンダーでも「修復歴」ありとなる場合もあります

フェンダー修理・交換だけでは、「修復歴あり」には該当しないと、先ほどお伝えしましたが、フロントとリアでは話が変わってきます。リアフェンダーの交換は、「修復歴あり」となる可能性が高いです。

基本的に、車のボディから外側のボルトで外して交換できる部分は、修理・交換しても修復歴車には該当しません。フロントフェンダーの場合は、骨格部からボルトで外れるので修復歴にはなりません。

リアフェンダーは同じように傷ついてしまっても、フロントフェンダーのようにボルト止めされていない場合がほとんどで、インナーパネルと一体化されており、リアフェンダーを損傷するとインナーパネルに損傷が非常に波及しやすいのです。

つまり、交換するほどリアフェンダーが損傷している場合は、修復範囲がリアフェンダーだけに留まらずにインナーパネルも損傷している場合が多いので、ほとんどが修復歴車になってしまいます。

またリアフェンダーとともに、トランク後部にあるバックパネル(エンドパネル)に影響が及んでいる場合も修復歴とみなす場合がありますし、リアフェンダーとともにバックパネルも交換している場合は修復歴車となります。

骨格部分まで損傷が見られた場合は、修理費は高額になり、しかも修理した後は修復歴がついてしまうために査定額が下がります。高額な修理代がかかるような損傷をした場合には、修理をせずに買取依頼をした方が収支的にはお得になる可能性が高いです。