自賠責の還付とは？損せずスムーズに受け取るための注意点について

自賠責の還付とは、車を廃車にした際に受け取ることができるお金のことです。自賠責保険料は、あらかじめ前払いで支払いしているため、廃車にする場合は自賠責の残存期間に応じて還付金を受け取ることができるのです。今回は、自賠責保険の還付を受けるための手続きや、その際の注意点などについてご紹介していきたいと思います。

 

自賠責の還付とは？

冒頭でご紹介したように、自賠責の還付とは車を廃車にした際に受け取れる還付金のことで、車検の残存期間に応じて受け取ることができます。

 

そもそも自賠責とは？

そもそも自賠責とは、万が一事故を起こしてしまった場合の相手への補償のための保険で、車を所有する全ての人の加入が義務付けられている強制加入の保険です。自賠責の有効期限はほとんどの場合車検と同じですので、「自賠責保険の期限が切れている」＝「車検が切れている」というケースがほとんどです。

自賠責保険は、車そのものにかけられている保険ですので、売却してまた別の人が乗る場合には解約することができません。

 

自賠責保険の保険料

自賠責保険は保険会社などから加入するものですが、車を所有する全ての人に加入義務がある強制加入の保険ですので、一般的な保険のように保険会社による保険料の違いはありません。保険料は、車種や地域、保険期間などによって定められていますが、毎年行われる審議会で決定されるため、加入する年度によって変動することもあります。

 

自賠責保険の還付金はいくら受け取れる？

自賠責保険を解約することで受け取れる還付は、残存期間に応じた金額となりますが、単純に月割りの保険料が還付されるというわけではありません。自賠責保険の還付金の計算は、月割りで算出された金額に時期ごとに定められた一定の比率（1以下）をかけることによって算出された金額となります。

つまり、自賠責保険の還付金額は、月割り計算で算出される金額よりも少なくなるというわけです。

 

自賠責の還付金を受け取る手続き

自賠責保険の還付金を受け取る手続きそのものは簡単です。損することなくスムーズに受け取りましょう。

 

手続きの流れ

①廃車手続き
自賠責保険の還付を受けるには、廃車が完了していることを証明する書類が必要です。廃車手続きの方法には、「一時抹消登録」と「永久抹消登録」の2通りがありますが、いずれの方法でも自賠責保険の還付は可能です。

②保険会社へ連絡
廃車手続きが完了したら、「一時抹消登録証明書」または「永久抹消登録証明書」を受け取り、次は保険会社に連絡して、必要な書類の交付を受けましょう。郵送で送られてくる場合が多く、手元に届くまでに数日かかりますので、廃車手続きを済ませたら早めに手配しておくことをおすすめします。

③書類を提出
自賠責保険の還付に必要な書類を保険会社に提出し、特に不備がなければ1～2週間程度で指定した口座に返金されます。

 

必要書類

自賠責保険の還付金を受け取る手続きに必要な書類は、次の通りです。提出書類に不備があると、還付までに時間がかかってしまう場合があるので注意しましょう。

◆自動車損害賠償責任保険証明書（自賠責保険賞の原本）

◆「一時抹消登録証明書」または「永久抹消登録証明書」（写しでも可）

◆所有者の印鑑

◆振込先口座情報

 

自賠責保険の還付を受ける際の注意点

自賠責保険の還付は、残存期間に応じて受けることができますが、残存期間が1か月を切ってしまうと還付を受けることができなくなってしまいます。また、保険料の払い戻しは、自賠責保険を解約申請した日から起算されます。つまり、自賠責保険の解約が遅くなるほど、還付される金額が少なくなってしまいますので、廃車にしたらすぐに解約申請を行いましょう。

 

まとめ

今回は、自賠責保険の還付を受けるための手続きや、その際の注意点などについてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか？自賠責保険の還付金を受け取る手続きそのものは簡単ですので、廃車にしたら早めに手続きを行い、しっかりと受け取ってくださいね。