ディーラーの下取りで0円と言われたけれど、有り得る？

車を買い替えようかと下取り査定をしてみると、『値段がつかない』『0円です』と言われたら、ちょっと信じられませんよね。
どこか壊れている車なら分かりますが、まだ走るし、どこも悪いところの無い車なら、なぜ値段がつかないのか不思議に思うのも当然ですが、車の状態や、どこに買い取ってもらうかによって『査定額0円』ということもあるのです。

でも、下取りの基準や、値段がつかない車をどうすればいいかなど、車の下取りのちょっとした知識を持っておくことで、交渉が有利になったり、下取り価格0円を回避することができます。

普段あまり気にしない、乗り換えた車の行く先ですが、いざという時のために知って得する情報をご紹介します。

車の売り先はディーラー以外にも！

新車を購入するタイミングで、今の車を売りに出すことが多いため、昔は当然の流れで売り先はディーラーでした。しかし最近では、中古車市場の拡大に伴い、中古車買取業者が増え、ディーラーよりも高く買い取ってくれる業者も増えてきました。
さらに、インターネットの普及により、座っているだけで数社の概算見積ができるため、より高く買い取ってくれる業者を探して売ることもできます。

買い替えるお店で下取りに出す場合は、購入車の値引き額を少なくして、下取り額を上げるというような、お店都合の調整をされているかも知れませんので、本当の市場相場を知っておけば、交渉に有利な材料のひとつになりますね。

中古車の価値はどこで決まる？

下取りした車はほとんどの場合、中古車として再販することが目的です。年式の新しい車や人気のある車は、買い手も多いことが見込まれるので、当然高く買い取ってもらえます。
しかし、年式は新しくても過走行（走行10万km以上）の車は、査定の下がる大きな要因となります。

また、車の骨格まで損傷してしまった事故車（修復歴車）は、今後どのような不具合が起こるか分からないという不安もあり、買い手がつきにくく、査定額はガクンと落ちてしまいます。
事故したことを隠していれば、、、という考えが浮かんでしまいそうですが、査定士の目は誤魔化せませんし、後でわかると契約解除や瑕疵担保責任を問われることがありますので、正直に話してから査定してもらいましょう。

年式は古くても人気のある車種、というのも存在します。
その年代の形が一番良かった、というような隠れた人気車種の場合は、オークションで意外と高く売れたりします。
買い手ありき、需要と供給のバランスがありますので、大切に乗ってきた車なら、そういったマニアックな市場も調べてみる価値はあるかもしれません。

近年では、海外輸出を目的とした車買取り業者も増えてきました。
なかなか査定額がつかない車でも、海外に販路を持った買取業者なら、意外に高値で買い取ってくれる場合もあります。

廃車には思わぬ価値がある

査定額のつかない車は廃車にするしかありません。
ディーラーで査定額0円と言われた上に、廃車にするための手数料が必要になり、結局マイナスになった、ということも。
何だか『廃車』というと、1円にもならない、逆に金のかかるもの、という風に思われていませんか？
ディーラーや中古車販売業者からすると、廃車には何の価値もありません。むしろ手続きに手間やお金がかかるため、手数料を請求するのも当然のことなのです。

けれど、解体する車のパーツ部品は再利用できますし、他はアルミや鉄くずとしてリサイクルできます。そう、廃車買取業者にとっては、価値の高い車なのです。
中古車として再販できるかどうかで見るか、解体後の価値を見るかによって、買取価格は全く違ってくるのです。

ディーラーでは査定額0円の車でも、廃車買取業者なら高く買い取ってくれますから、査定額の低い車なら廃車買取業者に相談するのが良いですね。