ローン完済による車の所有権変更とは?手続きの流れ・必要書類について

2021年6月9日 廃車の手続き・書類

ローン完済による車の所有権変更とは、ローン支払い中の所有者であったディーラーから車の使用者などに所有者変更することです。この手続きを行っていないと、いざ車を手放すときに面倒なことになってしまう可能性も。

そこで今回は、ローン完済による車の所有者変更の流れや必要書類などについてご紹介していきたいと思います。

 

ローンを完済したら車の所有者変更が必要

車のローンを完済したら所有者変更が必要となる理由は、ローンの支払い中の車の所有者がディーラーであるからです。ローンの途中で支払いが滞るなどのリスクに備えるため、完済するまでの車の所有者はディーラー、購入者が使用者というように車検証上記載されており、これを「所有権留保」といいます。

しかし、ローンが完済しても自動的に車の所有者変更が行われるわけではなく、所有権留保の解除手続きを行わなければなりません。ローンを払い終えたにもかかわらず、所有者がディーラーのままにしておくと、売却の際や処分する際に面倒な手続きが発生してしまうのです。

 

ローン完済による車の所有者変更の手順

ローン完済による車の所有者変更の手順は、次の通りです。

1.車検証と完済証明書を用意
2.所有者欄の会社に所有権解除の連絡
3.必要書類を用意、郵送する
4.所有権解除の書類が送られてくる
5.陸運局にて手続きを行う

 

所有権解除に必要な書類

車の所有者変更により所有権解除を行う際の必要な書類は、次の通りです。

・譲渡証明書
・車庫証明書
・手数料納付書
・申請書
・自動車税・自動車取得税申告書
・車検証(原本)
・印鑑証明書(発行から3か月以内のもの)
・委任状(実印を捺印したもの)

委任状は、代行業者などの第三者に手続きを依頼する場合に必要となり、手数料納付書、自動車税・自動車取得税申告書、申請書は不要となります。

 

ローン完済以外で車の所有権変更するタイミング

車の所有者変更手続きは、ローンの支払いを終えた時以外にも以下の場合で必要となります。

 

廃車にする時

台風などの災害によって車が水没してしまった場合など、ローン返済中でもやむを得なく廃車にする事情が発生した場合、所有権留保を解除してもらうことがあります。

ただし、ローンの残金は一括もしくは分割で支払う必要があります。

 

車の使用者が死亡した時

車のローン返済中に所有者が死亡した場合にも、車の所有者変更を行い所有権留保を解除してもらいます。

そうでないと、相続人は車を相続財産として売却することができないからです。

 

まとめ

今回は、ローン完済による車の所有者変更の流れや必要書類などについてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

ローン完済時に所有者変更を行っておくと、車を手放すときなどに慌てずに済みます。いずれにしても、車を手放すときに所有者変更が必要となりますので、ローンを組んで車を購入された方は、所有者変更が必要なことをぜひ覚えておいてくださいね。