フォークリフトを購入する際の条件のひとつに、予算を挙げる方は多いのではないでしょうか。フォークリフトの販売価格はメーカーや型式によって変動するため、購入の際には価格の比較が必要になるでしょう。

お得な価格でフォークリフトを手に入れたいと考える方は、中古という選択がおすすめです。新品に比べて安く購入でき、場合によっては状態が良く安いものに出会える可能性もあるでしょう。

一方で、中古フォークリフトの販売価格の相場がどのくらいなのかを把握していないと、お買い得なのかの判断に悩んでしまうかもしれません。そこでこの記事では、中古フォークリフトの相場についてご紹介します。

中古フォークリフトを買うときの相場は状態で変わる 

中古品の値段は、さまざまな要素が絡み合って決められるのが一般的です。中古車の場合、車種、メーカー、年式、走行距離などの要因が影響しますが、中古フォークリフトについても販売メーカー、動力源、製造年月、コンディションなどによって価格が変動します。ここでは、それぞれの要素について見ていきましょう。

販売メーカー

フォークリフトは国内外のさまざまなメーカーから販売されていますが、人気のあるフォークリフトメーカーは中古車市場でも高値で取引される傾向にあります。一例として国内の主要フォークリフトメーカーと特徴は以下の通りです。

販売メーカー	特徴
豊田自動織機（トヨタL＆F）	小型から大型まで、さまざまなサイズに対応したフォークリフトをそろえている。
三菱ロジネクスト	4つの会社が合併して誕生したメーカー。それぞれの会社で培った高い技術が受け継がれている。
小松製作所	建設技術を元にした開発が特徴のフォークリフトメーカー。中型から大型のフォークリフトの製造が中心。
住友ナコフォークリフト	住友重機械工業とアメリカの企業が合併して誕生した会社。耐久性の高さが特徴。

動力源

「動力源」という単語の意味をしっかり調べてから記事を作成してください。

エンジンと対になるのは恐らくモーターかと思われますが、「エンジン式フォークリフト」「モーター式フォークリフト」等という呼び方は、一般的にも専門的にもしないです。

動力源	特徴	おすすめの作業場所
エンジン式	パワーやスピードに優れており、連続稼働時間が長い。燃料切れになったときでも手軽に補給できる。一方で車体が大きい傾向にあり、小回りが利きにくい	野外での作業
バッテリー式	排気ガスが出ないため、さまざまな場所で使用できる。エンジン式よりも中古の販売価格が安い傾向にある。一方で使用する際には定期的な充電が必要	早朝や夜間時における作業や屋内での作業

製造年月

乗用車と同じように、フォークリフトにも年式はあります。乗用車は自動車検査証に記載された初年度登録を使用していますが、フォークリフトは製造年式で表記するのが一般的です。

中古フォークリフトは、年式が古いほど販売価格が安くなる傾向にあります。年数が経過すれば劣化しますが、きちんとメンテナンスされているフォークリフトなら、年式が古くても問題なく使用できるでしょう。

フォークリフトの年式はプレートで確認が可能です。一般的にカウンター式のフォークリフトはハンドルの右側付近、リーチ式のフォークリフトはハンドルの下部に記載されています。

また、年式が古いフォークリフトには、製造年月日が記載されていないことがあるでしょう。製造年式が分からないときは、直接メーカーに尋ねるのがおすすめです。

コンディション

コンディションはフォークリフトの販売価格に大きな影響を与えます。製造年式の新しいフォークリフトでも、コンディンションが悪いと販売価格が大きく下がるのです。状態が優れないものは市場価格よりも安く手に入る可能性がありますが、使用するためには修理や部品の交換が必要になり、整備コストが発生するかもしれません。

オークションサイトでは、現状渡しで販売しているフォークリフトがあります。現状渡しとは点検や修理を行わず、使わなくなったフォークリフトをそのままの状態で売ることです。

現状渡しで販売するフォークリフトには、整備費用や修理の費用が含まれていませんので、購入後に大きなトラブルを発見して大きな出費が生まれるといったリスクがあります。そのため、現状渡しのフォークリフトの購入については、慎重な検討が重要です。

中古フォークリフトの購入時は相場比較以外の情報も確認しよう

中古フォークリフトを購入する際には、事前に価格相場を確かめておくことで、予算に合わせてお買い得な1台が探せます。しかし状態はそれぞれ異なるので、選ぶときは価格以外の要素も確認しておくことが大切です。

例えば傷や使用履歴、故障や事故の有無、バッテリーの劣化具合、アフターサポートの有無などは購入前に確かめておくと良いでしょう。ここでは中古フォークリフト選びで、価格の他に確認しておきたいポイントについて解説します。

傷の有無

中古車の購入と同じように、フォークリフトについても外装のチェックは大切です。使用していれば多少の傷は付き物ですが、作業場所や内容によっては目立つような大きな傷がある場合もあるでしょう。

損傷の状態によっては安全に影響を与える可能性や部品の早期交換が必要になる可能性が考えられるため、どの程度の傷があるのかを前もって確認しておくことは大切です。へこみや汚れなどの有無も合わせて確かめておきましょう。

以前の使用履歴

中古フォークリフトの購入では、前の所有者が使用していた作業場所の確認が大切です。港で使用されていた場合、海水や潮風などの影響を受けている可能性が考えられます。

一般的にメンテナンスが行っているフォークリフトの稼働年数は15年ほどと言われていますが、塩害の影響を受けると寿命が短くなるかもしれません。長期間にわたって使用されていると、車体がさびたり腐食したりする恐れがあるなど、状態確認の参考になるでしょう。

故障の有無や事故の履歴

一見すると状態がきれいなフォークリフトでも、不具合や故障などが潜んでいる可能性があります。中古フォークリフトを購入する場合、動力源や電子機器などの動作確認をしましょう。

エンジンをかけて確かめる場合、異音や振動などのチェックをおすすめします。オイル漏れや液体の漏れなども確かめておきましょう。

特定自主検査記録が残っていれば、過去の修理やパーツの交換などの履歴のチェックが可能です。特定自主検査記録が残っていないときは、販売店のスタッフに事故歴の有無を尋ねると良いでしょう。

バッテリー駆動モデルの劣化具合

バッテリー駆動モデルのフォークリフトは、バッテリーが動力源となるパーツです。バッテリーは消耗品なので、直近でバッテリー交換が行われていなければ、多少なりとも劣化している可能性が考えられます。

バッテリーの劣化は見た目で判断できないため、実際に動かして確かめましょう。バッテリーの劣化が進行すると、異常な発熱やバッテリー液の急速な蒸発などの症状が現れます。

劣化したバッテリーは元に戻りません。寿命を迎えたバッテリーは交換が必要となるため、バッテリーが弱っている場合は交換費用も考慮しながら購入を検討すると良いでしょう。

アフターサポートの有無

一般的に新車のフォークリフトを購入する際には、保証やアフターサポートが付帯されています。一方で中古フォークリフトについては販売店によって対応が異なるため、購入前の確認が必要です。

保証を付帯しないで販売している中古フォークリフト販売店や現状渡しで販売しているオークションサイトを利用した場合、購入後にトラブルを発見しても対応が受けられないことが考えられます。

フォークリフトに限ったことではありませんが、中古は少なからず経年劣化による不具合や故障のリスクが発生するリスクがあるでしょう。販売価格や購入時のお得さだけで判断せずに、購入後のアフターサポートまでを考慮して選ぶことをおすすめします。

不要になった中古フォークリフトは買取で手放せる 

中古フォークリフトは購入できるだけでなく、不要になったら買取で手放すことが可能です。高価買取ができれば、フォークリフトの使用にかかった実際のコストを抑えることができ、お得に利用できたという結果を残せるでしょう。

フォークリフトの買取相場は重量によって大きく変わり、重量のあるフォークリフトは高値で買取してもらえる可能性が高まります。ここでは、中古のフォークリフトの買取相場の特徴についてご紹介します。

買取相場は重量によって大きく変わる

一般的にフォークリフトは価値が下がりにくく、製造年式が古い場合でも高価買取を期待できるでしょう。フォークリフトの買取相場は重量ごとで異なり、個人でも使用できる1トン未満のものに比べ、積載荷重が2トンを超えるものは高値で買取される傾向があります。

フォークリフトのサイズ	買取相場
1トン未満	~20万円
2.5トン	~100万円
5トン	~250万円
10トン	~400万円

上記の表はサイズ別の買取相場の目安です。10トンのフォークリフトは中古市場に出回りにくいため、製造年式が古くても高値で取引されやすいでしょう。

動かなくなっても買取できる

フォークリフトは、動かなくなると廃棄処分になるイメージがある方もいるかもしれません。しかし実際は、コンディンションの悪いフォークリフトでも、買取で手放すことが可能な場合があります。

フォークリフトとしての価値が無くなっても、中古パーツとして再利用できる可能性があるため、処分費用をかけずに買取対応が可能な買取業者があります。そのため、状態の悪いフォークリフトを手放すときには、処分ではなく買取業者へ相談することもおすすめです。

買取相場の良さで判断する？中古フォークリフトの買取先の選び方

中古フォークリフトの買取先を選ぶ際に、買取価格を重視する方は多くいます。ただし、不要なトラブルを避けるには、依頼先の業者選びは欠かせません。依頼後のトラブルを回避しながら高価買取を目指すために、次のような要素を確認しておくと良いでしょう。

• 買取業者の所在地や代表者名
• 中間マージンの有無

この2つは、買取業者の信頼性と買取価格へ還元できる仕組みの有無を確認する際に役立ちます。

トラブルリスクの低い業者を選ぶ

フォークリフトを売却する際には、はじめに買取業者の確認が大切です。公式Webサイトで買取相場を確かめる際には、所在地や代表者名もチェックしておきましょう。これらの情報は信頼性を高めるために一般的な企業では公開しています。

公開していない場合は何かしらの隠したい理由があると考えられるため、以下のようなトラブルに巻き込まれる恐れも考えられるでしょう。

• 買取後の支払いの遅延
• 取引後の不適切な対応

フォークリフトを手放すときには、トラブルに巻き込まれるリスクも踏まえて業者を選びましょう。

中間マージンが発生しない業者を選ぶ

フォークリフトなどの買取は、再販までの過程で複数の中間業者が仲介しているケースがあります。

中間業者は買取した業者を通して手数料を徴収するため、積み重なる手数料も計算された価格で買取が行われることとなり、結果的に市場よりも低い買取価格を提示される可能性があるのです。

高価買取を目指しながらフォークリフトを手放す際には、中間業者を介さずに、買取から再販までを一貫して対応している買取業者の利用をおすすめします。

中古のフォークリフト相場にまつわるよくある質問 

中古フォークリフトの購入や売却をする機会は少ないため、不安や疑問が生じることがあります。

購入時や売却時のトラブルをできるだけ無くすためには、事前の準備が大切です。疑問点があるときは、早めに販売業者や買取業者に尋ねておきましょう。ここでは、中古のフォークリフトの相場にまつわるよくある質問をまとめました。

フォークリフトのスペックの確認方法は？

一般的な場合、カウンター式はハンドルの右側付近、リーチ式はハンドル下部にスペックが記載されたプレートが貼られています。

まとめ

中古フォークリフトの相場を決定するポイントはさまざまです。販売メーカーをはじめ、動力源や製造年月などの要因で価格が変動します。

購入時は価格とコンディションなどのバランスを確認しながら、お買い得な1台を見つけましょう。購入後のトラブルを避けるには、価格に加えて使用履歴やアフターサポートの有無などを確かめることがおすすめです。

また、不要になったフォークリフトの買取を検討している方は、フォーク王をご利用ください。人気のモデルをはじめ、製造年式の古いモデルや動かなくなったフォークリフトの処分をお考えの方は、ぜひフォーク王にご相談ください。