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車を売る時期で査定額が変わる?

車を売る時期によって査定額が変わることをご存知ですか?高く売るための重要な要素の1つが「適切な時期を見極めて売る」ということです。季節要因や車の状態など、車を高く売る時期のポイントを解説します。ぜひ高額売却実現に役立ててください。

 

1.需要が高まる1月〜2月

1月~2月の売却をおすすめする最大の理由は、「車の販売台数は、3月がもっとも増える傾向があるから」です。

社会人になるのを機に車を買うなど、新生活のスタートのために3月中に車を買おうという需要が高まる上に、中古車販売業者も3月末に決算を迎えることから、買取と販売の両方を強化する傾向が高まるのです。

事実、3月の中古車販売台数は、他の月を大きく引き離しています。

たとえば、日本自動車販売協会連合会によると、中古乗用車(普通+小型)の登録台数は毎年のように3月のみ40万台前半から半ばの数字を記録しています。

他の月はほぼ20万台半ばの数字で推移しており、3月の登録台数だけが圧倒的に多いというのが分かります。そして軽自動車においても、同様の傾向が見られます。

全国軽自動車協会連合会のホームぺージにある、中古の軽四輪乗用車の販売台数情報を見ると、3月は毎年のように30万台半ばの数字を記録しています。それに対して、他の月はおおむね20万台前後となっており、やはり3月と他の月とでは圧倒的な差があるのです。

「需要の高い時期を狙う」というなら、このタイミングを逃す手はありません。

 

2.車検が切れる前

「車検切れの中古車は買いたくないという人も多いだろうから、車検を済ませてから売却しよう」と考えている人も少なくありません。ですが、これは結果的には損をしてしまう可能性が非常に高い、おすすめできない方法なのです。

「いや、車検を済ませたほうが、買い手も安心感があり買いやすいだろう」と思われるかもしれません。確かに、車検を済ませたばかりの車のほうが、車検切れ間近の車よりも査定額が高くなるという可能性自体は十分にあります。

しかしその反面、車検相場に見合うほどの査定額アップまでは見込めないという問題が出てくるのです。

たとえば、車検で10万かかったからと言って、車検切れ間近の車の相場と比べて10万円以上高く売れるということはありません。数万円の査定額アップは見込めるかもしれませんが、車検費用と比べると、割に合わない金額となってしまうのです。

中古車の売却価格と、車検費用との差し引きのバランスを冷静に考えると「車検が切れる数か月前」というタイミングで売却に向けて動くのが適切と言えるでしょう。

 

3.大幅なモデルチェンジが来る前

あなたが売ろうとしている車が、いわゆる「大衆車」の範疇に含まれるものであれば、大幅なモデルチェンジが来る前に売ることをおすすめします。

なぜなら大衆車の場合、大幅なモデルチェンジが来ると、型落ちとなった旧モデルの査定額がくっと下がる傾向にあるからです。

大衆車を所有する人の中には、「フルモデルチェンジを機に車を買い替えよう」と考える人は、少なくありません。こうした考えの人が多ければ多いほど、モデルチェンジ前の型落ち中古車がワッと市場にあふれやすくなり、供給過多になって査定額が下がってしまうという現象が生まれてしまうのです。

  • ●大幅なモデルチェンジが近々あるという話を聞いた
  • ●そろそろフルモデルチェンジがあってもおかしくないタイミング

という時点で売りに出せる状態であれば、早めに動いたほうがいいでしょう。

ただし、生産が少数のスポーツカーや高級セダンなどは、昔のモデルでもプレミア感があるために、新しいモデルが登場しても査定額が大きく下がらないことも多いようです。

 

4.製造から10年を超える前

レトロさにプレミアム感がつくようなごく一部の車を除けば、中古車の価値は製造から10年を超えた時点でぐっと下がってしまうのが一般的です。

車の品質は年々向上しており、今の車は10年で壊れるなどということは、あまりありません。しかし、かつては自動車の平均使用年数が10年を下回っていた時代もあったのです。

自動車検査登録情報協会が公表している自動車の平均使用年数の推移データを見ると、1980年の乗用車(普通車+小型車)の平均使用年数は8.29年となっており、10年を大きく下回っています。

平均使用年数が10年を超えたのは2001年(10.40年)からで、2017年では12.91年と、どんどん数字は伸びてきています。

このデータだけを見れば「実際は10年以上使えるわけだし、10年落ちだからと言って査定額を大幅に下げる理由にはならないのでは」と思われるかもしれません。

しかし、平均使用年数が10年に満たなかった時代の感覚のなごりというのがまだ業界内に存在しているのが現状。10年をひとつの区切りとして、査定額がぐっと下がってしまうというケースは、今も少なくないのです。

また「新車登録から13年以上経過した車は、自動車税や重量税の負担が大きくなる」という税法上の問題も、「10年落ちの中古車を買うと、ほんの数年で税金アップとなってしまう」という心理を生みがちです。これまた査定にある程度の悪影響を与えていると言えるでしょう。

 

5.走行距離が10万キロを超える前

査定額がぐっと下がる目安として、「10年落ち」と同じくらい重視されるのが、「10万キロ超え」という走行距離の問題です。

こちらについても、年式の件と同様に、かつて「10万キロも走ったらそろそろ壊れる」と言われていた時代のなごりが今もあります。

中古車を選ぶ側からしても、「10万キロを超えていると、すぐに不具合が出てくるのではないか」と不安になりがちなので、買い手がつきにくくなってしまうのです。

また、車のタイミングベルトやラジエーターホース、ウォーターポンプ、サーモスタットなど、10万キロを超えたら替え時となる部品が数多くあるのもデメリットです。

「10万キロをギリギリで超えているような中古車を買ったら、次の車検でそれらの交換を指示され、とんでもない車検費用になってしまうかもしれない」というリスクまで想定する人なら、なおさら10万キロ超えの中古車には手を出したがりません。

こうした点を考えると、10万キロに到達するまでにまだ多少の余裕がある時期に売るというのが、適切な手段と言えるでしょう。

また、自動車業界では「1年につき1万キロ」が目安とされており、これを超えるキロ数になると、査定の際に過走行状態とみなされてしまいます。

たとえば、まだ製造から6年だけれど、走行距離は10万キロを超えているような車の場合、6万キロまでの走行にとどまっている同じ年式の車と比べると査定額が大幅に下がってしまう可能性が高いのです。

 

車の状況によっては廃車買取業者に頼むという手も

車を少しでも高く売るためには「3月の自動車需要の高まりを狙って売る」「車検が切れる前に売る」「大幅なモデルチェンジが来る前に売る」「10年落ちになる前に売る」「走行距離が10万キロを超える前に売る」などといった売る時期の工夫が大切になります。

しかし「すでに10年落ち、10万キロ超えになってしまった」などという車の場合は、いくら時期を狙おうとも、一般的な中古車買取業者で良い査定をしてもらうことは、かなり困難です。

それどころか「下取り価格がつかないどころか、中古車として売れるような車ではないので廃車になる、そのための廃車費用が必要と言われた」などというケースさえ多々あります。

このように年式が古い、もしくは走行距離が多い車を売りたいという場合、実は廃車買取業者に依頼するという手がかなりおすすめです。

 

廃車買取業者に依頼すると費用がかからない

廃車買取業者は、廃車費用をお客側に請求するということがありません。

年式が古い、走行距離が多い車だけではなく、事故車・冠水車・水没車・不動車など、大きな問題を抱えている車であっても、廃車費用は一切かからないのです。

それは、廃車買取業者には「引き取った車を中古車として売るのではなく、分解して売れそうなパーツを売る」などといった対処ができる強みがあるためです。

そのため、使えるパーツが多そうな車なら、いくらかの金額で買い取ってもらえるケースさえあります。

つまり、下取りしてもらえないような状態の車であっても、廃車買取業者を利用すれば金額的には決してマイナスにはならない、場合によっては多少のプラスになる可能性もあるということ。

まだローンが残っているという場合も、廃車買取業者が書類手続きなどのサポートをしっかりしてくれますので、こちらも心配無用です。

車の状況などに応じて中古車買取業者と廃車買取業者をうまく使い分けて「決して損をすることのない、さらにできれば少しでも得をする売却」を目指しましょう。