廃車手続きに必要なリサイクル券とは?紛失した場合の対処方法

2019年2月5日 廃車手続き

廃車手続きに必要な書類のなかに「リサイクル券」というものがあります。

リサイクル券とは、リサイクル料金を支払ったことを証明する書面です。法律により車の所有者はすべてこのリサイクル料金を支払うことが義務とされています。

ここでは廃車手続きに必要になるリサイクル券について、その意義や必要となる場面、紛失したときの対処方法等をお教えします。

 

リサイクル券とはリサイクル料金を支払ったことの証明書

自動車ユーザーは、新車購入時に「リサイクル料金」を支払う義務があります。リサイクル券とは、このリサイクル料金を支払ったということを証明するために発行される書面のことです。

自動車の販売業者から「リサイクル券を購入する」という形を取り、廃車時に必要となるため、車検証と同様大切に保管しておきましょう。

 

「自動車リサイクル法」で義務づけられている

自動車ユーザーがリサイクル料金を支払わなければならない理由は、2000年に制定された「自動車リサイクル法」において義務づけられているからです。

リサイクル法とは、正式名称を「使用済自動車の再資源化等に関する法律」といい、自動車に関係する人たち全員にリサイクルの責任を果たすことを義務づけたものです。

「自動車に関係する人」とは、自動車製造業者や引取業者、解体業者、そしてもちろん所有者もそのうちに含まれます。自動車関係者それぞれがリサイクルに対してどのような役割を分担されているかは、以下のとおりです。

所有者:リサイクル料金を支払う。自治体に登録された引取業者に廃車を引き渡す。
引取業者:廃車の所有者から廃車を引き取る。解体業者またはフロン類回収業者に廃車を引き渡す。
フロン類回収業者:フロン類を廃車から適正に回収する。自動車製造業者に引き渡す。
解体業者:廃車ガラの破砕を適正に行う。破砕後に残る残渣(シュレッダーダスト)を自動車製造業者に引き渡す。
自動車製造業者:自身が製造した自動車が廃車になった場合、その車から発生するフロン類、エアバッグ類、シュレッダーダストを引き取り、適正に処分または再利用する。

フロン類回収業者の多くは基本的に解体業者が兼ねています。

フロン類はオゾン層破壊の原因物質として知られており、自動車においてはエアコンの冷媒等に使われています。環境保護のため、使用済みとなった製品に含まれるフロン類は適正に回収されることが義務づけられているのです。

 

リサイクル券とは、A券からD券までの4種類の証明書が一枚綴りになったものです。ただし、D券は発行者が控えとして手元に置いておく書類であるため、一般的に自動車ユーザーが目にするのはA券、B券、C券となります。

以下でA券からD券のそれぞれの役割について説明いたします。

 

A券:預託証明書

リサイクル料金を払ったことを証明する書類です。「預託」というのは、実際にそのお金が使われるのは廃車時であるため、新車購入時には「預けている」という扱いだからです。これを見れば預託金額が確認できます。

廃車手続きや売却するときに必要となるのはこのA券です。なおリサイクル料の支払い義務は最終所有者に移るため、自動車を売却する場合には返金されます。

 

B券:使用済自動車引取証明書

中古車を購入した際などに、引取業者が最終所有者に交付するものです。リサイクル料金の支払い義務は車の最終所有者にあります。よって中古車を購入した人にとってはこれが実質的にA券と同じ扱いであり、A券と同じく所有者がリサイクル料金を払ったことを証明する働きをします。中古車として買った車を廃車にする際、手続きに必要となる「リサイクル券」とは、このB券を指します。

 

C券:資金管理料金

自動車リサイクル促進センターが資金管理料金を受領したことを証明する書面です。資金管理料金とは、資金管理を請け負う法人(自動車促進センター)に対して、彼らが実務に要する費用として、自動車ユーザーが支払う料金のことです。料金は290円(新車購入時に支払う場合)または410円(引取時=中古車を買った時などに支払う場合)となります。

 

D券:料金通知書券発行者控

自動車製造業者等は自動車を購入したユーザーにリサイクル料金を通知します。その際の事業者側の控えとなるのがD券です。

 

リサイクル料金の相場は7,000〜18,000円

リサイクル料金は二輪車やトレーラー、農業機械などの例外を除き、基本的にすべての自動車に適用されます。

その金額はメーカーや車種によって異なりますが、軽自動車で7,000〜16,000円、普通自動車で10,000〜18,000円程度というのが水準です。

シュレッダーダストの発生量、フロン類の充填量、エアバッグの個数、取り外しやすさなどを考慮して、自動車製造業者が金額を設定しています。

リサイクル料金の内訳は以下の通りです。

シュレッダーダスト料金:自動車を解体した後に残るゴミであるシュレッダーダストのリサイクルに必要な料金
エアバッグ類料金:エアバッグ、シートベルトプリテンショナーの回収およびリサイクルに必要な料金
フロン類料金:カーエアコンに充填されているフロン類の回収と破壊に必要な料金

支払われたリサイクル料は資金管理法人(自動車リサイクル促進センター)が預かり、廃車となってリサイクルが実行されるときまで管理されます。

なお、上に挙げた自動車製造業者が設定するリサイクル料金の他に、自動車リサイクルセンターが管理に要する料金として設定する「情報管理料金」「資金管理料金」があります。こちらはそれぞれ130円、290円となっています。

 

リサイクル料金は何に役立っている?

エンジンやボンネット等は、再利用可能な部品として再利用され、回収された鉄などの有用金属は素材としてリサイクルされています。また、シュレッダーダストも、素材としてのリサイクルや熱源としての回収利用が図られています。

リサイクル料金を支払うことは、このような形で資源の効率的な利用や地球環境の保全に役立っているのです。

 

新車購入時前払いなのは不法投棄抑制のため

リサイクルが実行されるときに使われる料金を新車購入時に前払いしなければならないのは、前もって責任を果たさせることで、不法投棄を抑制するという狙いがあります。

実際、リサイクル法導入後、2004年の時点で約22,000台あった不法投棄車両が、2016年には597台まで減少するという成果が出ています。

 

リサイクル券が必要になる場面は2つ

リサイクル券は廃車にするときや中古買取業者に売却するときなど、車を手放すときに必要になります。

 

廃車にするとき

リサイクル券が活躍する場は基本的に廃車にするときです。当該の車の所有者が、きちんと自動車リサイクル法における所有者としての義務を果たしたことを証明するために用いられます。

もしリサイクル料金が支払われていない場合はそのとき(廃車のとき)に支払わなければなりません。リサイクル料金が払われていることを確認するため、リサイクル券は廃車手続きにおける必要書類の1つとされます。

 

使用済自動車を引き渡すとき

売却などの理由で自動車を手放すとき、リサイクル料金の支払い義務は次の所有者に引き継がれます。その場合、元の所有者は新車購入時に支払ったリサイクル料金は返金してもらえます。

リサイクル料金が必要になるのはあくまで「廃車にする段階」であり、最後にその車を廃車にする人に払う義務があるためです。

 

リサイクル券を紛失した際の対処法

リサイクル券は紛失してしまっても心配することはありません。自動車リサイクルシステムのホームページからいつでもダウンロードすることができます。

また、同ホームページでは、車体番号や登録番号を入力することによって自分の支払った料金を照会することも可能です。

車体番号や登録番号は車検証に記載されているので、こちらはなくさないことが大切です。リサイクル券も車検証と一緒に保管しておくことをおすすめします。

 

廃車手続きは廃車買取業者に依頼できる

リサイクル券をはじめとして、廃車手続きには数多くの書類が必要になります。複数種の書類を扱うのは面倒なものですし、苦手という方も多いでしょう。

そんな方は「廃車買取業者」に頼むのが安心です。廃車買取業者とは廃車を専門とした買取業者であり、自動車リサイクル法に基づき、自治体の許可を得て営業を行っています。

廃車を最低でも0円以上で買い取ることを保証しているうえ、廃車手続きも無料で代行してくれます。その他レッカー移動や解体など、廃車にかかわる費用はすべて無料。廃車買取業者は、中古車として販売するのではなく、利用価値のあるパーツにして再販するため、そのようなことが叶うのです。

ディーラーや中古買取業者に廃車を依頼するよりも、格段に安く済ませることができますよ。

 

車を持つことにはリサイクルの義務が伴う

不法投棄の防止や地球環境の保全といった目的で施行された自動車リサイクル法。自動車に関わる人はそれぞれリサイクルの責任を負うことになっており、所有者はリサイクル料金を支払うことでそれを果たします。リサイクル券はその義務を果たしたことの証明書なのです。

 

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