古い車に乗り続けるためのメンテナンス

2018年5月21日 車買い換えのタイミング

技術の向上により車の寿命は昔に比べて伸びており、現在では約13年とされています。

それだけ乗り続ければ愛着も湧くものでしょう。平均寿命を超えた車でも、メンテナンス次第によっては20年、20万kmと乗り続けることが可能です。

ここでは年式の古い愛車に長く乗り続けるためのメンテナンス方法を紹介します。

消耗部品は定期的な交換が必要

車に使われる部品は走行距離や使用年数に比例して劣化します。走行距離は1年に平均1万kmと言われていますが、仮に車の使用が少ない場合でも、経年により劣化が起こることは確かです。

つまり走っている・いないにかかわらず、ある程度時間が経ったら消耗部品は交換が必要だということ。

以下では定期的に交換しておきたい主な部品と交換目安時期を紹介します。

 

エンジンオイル:半年ごと

最も初歩的なメンテナンスと言えるのがエンジンオイルの交換。走行距離5,000km、または6ヶ月に1回程度のサイクルで交換するのが目安とされています。仮に1年に5,000kmも走らないという場合でも、半年で入れ替えることが推奨されます。

それは、オイルが空気中の水分との接触により劣化してしまうためです。エンジンオイルはエンジンの動きをスムーズにする働きをしており、劣化したまま放置しておくことはエンジン自体のパワーの低下、燃費の悪化などを招きます。

また、エンジンオイル交換2回につき1回、つまり年に1回ペースでオイルフィルターも交換することが推奨されます。オイルフィルターはエンジン内部の不純物を濾過(ろか)し、エンジンオイルの働きを正常に保つための部品です。

 

タイミングベルト:10万kmごと

タイミングベルトとは、エンジンの吸気と排気のタイミングをコントロールする部品です。

車の寿命が10年程度だとされる理由は、エンジンがそのくらいで何らかのトラブルを起こすからです。エンジンはいわば車の心臓部。そのエンジン周りのトラブルの主なものとして、タイミングベルトが切れるということがあります。

タイミングベルトが切れると、エンジン内で部品同士がぶつかり合ってエンジン全体にまで故障の範囲が及び、最悪の場合エンジン自体が壊れてしまう可能性があります。

トヨタを始め多くの自動車メーカーが、タイミングベルトの交換時期を「走行距離10万kmごと」としています。平均寿命を超え、15年、20年と乗り続けていくためにはこのタイミングベルトの交換が不可欠です。

修理に慣れている人なら自力でも交換が可能ですが、整備工場に持ち込むのが無難でしょう。

 

スパークプラグ:2万kmごと(長寿命型:10万kmごと)

スパークプラグもエンジンを動かすのに関わる部品です。車はガソリンを燃やすことによって動きますが、スパークプラグはガソリンに火花を飛ばす役割をしています。そのため劣化するとガソリンにうまく着火できなくなり、エンジンのパワー低下に繋がります。

一般的なプラグの交換時期は2万kmごとと言われています。

ただし、近年はプラチナプラグやイリジウムプラグという、長寿命型のプラグが使用されていることも多く、こうしたタイプの寿命は10万km。

ご自身のタイプを確認してみましょう。

いずれにしても、10年以上の使用を目指しているなら交換が必要になる部品です。

 

ラジエーターホース:10万kmごと

ガソリンを燃焼していることで、エンジン内は大変熱くなります。熱くなりすぎるとエンジンに問題が生じるため、そうならないためにエンジン内の温度を調節する機関が付いています。それがラジエーターという機関で、冷却水を送り込むことによってエンジンの熱を奪います。この冷却水をエンジン内に送るのがラジエーターホースです。

ラジエーターホースの交換時期も10万kmごと。劣化して亀裂などが生じると水が漏れ出し、オーバーヒートを招く要因になります。

冷却水自体は、車検毎(2年に1回)に交換します。

 

ウォーターポンプ:10万kmごと

エンジン内に冷却水を循環させる役割をしているのがウォーターポンプです。これも10万kmを超えると劣化が始まると言われています。トラブルの大部分はポンプの回転を支えるベアリングの破損によると考えられます。その場合、異音が発生するので、不具合も発見しやすいです。

ウォーターポンプを交換する際には一度冷却水を抜く必要があるため、そのときにラジエーターホースなども一緒に交換するのが効率的でしょう。

 

サーモスタット:10万kmごと

サーモスタットは弁の開閉により冷却水の温度を調整する機能を果たしています。水温が高すぎるときは弁を開けて温度を下げ、反対に温度を上昇させたいときにはサーモスタットは閉じ、エンジンの燃焼を早めます。これも10万kmを目処に交換することが推奨されます。

 

オルタネーターブラシ:10万kmごと

ガソリンの点火や、車内のエアコンやライト、オーディオ機器などに使うため、車が正常に動くには電力が必要です。そうした電力を作り出すのがオルタネーター。エンジンの回転を動力源として発電し、その電力がバッテリーに蓄えられます。

オルタネーターには電極の役目をするカーボンブラシが付いています。これが摩耗すると発電しなくなります。これも走行距離が10万kmを超えたら交換時期です。

 

バッテリー:3〜5年ごと

車の中で使う電気を貯めておく部品であるバッテリー。発電量に対して使用料が上回る状態が続くと「バッテリー上がり」が起こります。エンジンをかけるときにも電力は使われるため、バッテリー上がりは深刻なトラブルです。

一般的にバッテリーの交換時期は3〜5年だと言われています。バッテリー自体が劣化すると、バッテリーの電圧が弱くなり、バッテリー上がりが起こりやすくなります。また、一度バッテリー上がりが起こると、その性能は著しく低下するため、すぐに交換する必要があります。

 

長く乗りたい人は「車両保険」に加入を

車両自体のメンテナンスももちろん重要ですが、安心して車に乗るためには、外的な環境を整えておくことも大切です。つまり、車両保険に入っておくことです。

自動車に関する保険には、すべての所有者に加入義務のある「自賠責保険」と個人で加入を選択できる「任意保険」があります。自賠責保険が補償するのは、自動車事故の際の被害者の身体のみ。任意保険の一つに、車両そのものにも保険をかけておくことのできる「車両保険」があります。

事故にあった車の修理に自腹を切るのは大変高く付きます。愛車に長く乗るためには万が一の事態に備え、車両保険に加入しておいた方がよいでしょう。

車両保険では契約期間中であっても、その車の「現在の価値」に応じて金額を変更することができます。つまり、長く乗っていればそれだけその車の市場価値は低くなるため、保険料もそのぶん低くすることができるのです。

 

年式13年超えの車は増税の対象!「グリーン化税制」

古い車に乗り続けたい人なら知っておかなければいけないのが、自動車の「グリーン化税制」です。

グリーン化税制とは、排出ガスや燃費性能の優れた自動車の税を軽減し、反対に環境への負荷が大きいと見なされる高年式車にかかる税金を高める決まりです。現在では、年式が13年を超えた乗用自動車には、自動車税15%の重課がなされています。

自動車税は、排気量によって前後しますが、平均的な2,000ccのもので年間39,500円。これが13年を超えると15%増額されるので、45,400円になります。1年あたり5,900円の差。だいたい5,000円から7,000円程度、支払わければならない税金が増えると理解しておく必要があります。

ただ、増税されるとは言え、新車に買い替えることに比べれば、乗り続けた方が低コストであるには違いないでしょう。

 

長く乗った車の処分は「廃車買取」がおすすめ

あまりに長く乗り続けると、交換をしようにも、部品自体が生産停止になり、手に入れることができなくなる可能性があります。そういう場合には廃車にせざるを得ません。

廃車を引き取ってもらう先として、中古車販売業者やディーラーなどがすぐに思い浮かぶかもしれませんが、おすすめなのは廃車専門の買取業者です。

廃車買取とは、中古車としての市場価値がまったくない車でも0円以上で引き取ってもらえるサービスです。中古車販売業者やディーラーに引き取りを依頼する場合は、手数料を取られたり、新たに車両を購入することを前提とした下取りであったりすることが多いもの。一方、廃車専門の業者であればそうした費用や条件は一切不要です。

廃車買取業者は、廃車の中でもまだ利用できる部品を取り外して再利用することを目的としています。そのため、仮にある部品が生産停止となっても、大切にメンテナンスしながら使ってきた車であれば、そのぶん部品の状態も良いことが予想され、高価での買取が実現するかもしれません。

 

適切なメンテナンスをして愛車に長く乗ろう

以上、古い車に乗り続けるためのメンテナンス方法を解説しました。長く乗るためには、消耗品の適切な時期での交換が不可欠です。長持ちする部品でも、10年も使えば交換時期を迎えます。

車両保険や自動車税にかかるコストも、新車を買う費用に比べれば安いもの。愛車を大切に乗り潰せば、廃車買取業者にも高値で引き取ってもらえるはずです。

 

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