2021年8月30日 廃車の手続き・書類
ローンが残っている車の廃車届けを出す方法とは、車の名義が自分以外の場合である場合は自分の氏名に名義変更することで可能となりますが、その際、ローンの残債を基本的に一括で支払わなければなりません。
そこで今回は、ローンが残っている車を廃車にする方法や、一括返済できない場合の対処法などについてご紹介していきたいと思います。
ローンが残っている車の場合、廃車届を出せないケースは次の通りです。
ローンが残っている車を廃車にする場合、まずは車検証に記載されている「所有者の氏名又は名称」を確認してみましょう。ローンを組んで車を購入した場合、完済するまでの間は車の名義はディーラーやローン会社となっていることがあり、車の名義が自分以外の場合は廃車にすることができません。
しかし、冒頭でも触れたように名義変更ができれば廃車手続きが可能となります。
車の名義がディーラーやローン会社などであっても、すでに完済していれば名義変更することで廃車手続きが可能です。しかし、ローンが残っている車の場合、名義変更するにはローンの残債を一括で支払う必要があります。
ローンが残っている車で名義が自分以外である場合、次のような流れで廃車届を出すことができます。
1.所有者となっているディーラー・ローン会社に連絡
ますは、車検証に記載されている所有者であるディーラーもしくはローン会社などに連絡し、ローンが残っている車を廃車にしたい旨を相談しましょう。
2.残っているローンを返済
ローンの残高を確認し、一括返済できる場合には一括で返済しましょう。
3.所有者名義を変更(所有権解除)
ローンの残高を完済したら、所有者に名義変更(所有権解除)したい旨を連絡して氏名や車の登録番号などを伝えましょう。確認が取れたら、所有者に必要書類を送付します。1~2週間程度で所有権解除の書類が届きますので、この書類を運輸支局に持参して廃車手続きを行います。
ローンの一括返済ができない場合は、ローンの組み換えをして廃車手続きを行う方法もあります。
例えば、災害などでこれまで乗っていた車を廃車にせざるを得ない場合、同じディーラーから新車を購入する際にローンの組み換えをすることで廃車手続きができる可能性があります。つまり、新たに発生するローンの中にこれまでに乗っていた車のローンの残債を組み込んで再計算することで、ローンの支払いを継続するのです。
ただし、月々の支払金額は以前よりも増えるため、毎月一定の金額を返済する能力があることが前提です。
もし、ローンの組み換えやローンの一括返済が困難であることによってディーラーやローン会社から所有者の変更ができない場合は、自動車税事務所に相談しましょう。なぜなら、乗っていない車でも廃車手続きを行わなければ毎年自動車税が課税されてしまうからです。
廃車手続きできないような状態でも、車を解体して「解体証明書」を自動車税事務所に提出して相談することで、自動車税の納税義務をストップしてもらえることがあります。ただし、必ずしも自動車税の納税義務を停止してもらえるわけではありません。過去に自動車税の滞納がある場合には支払う必要がありますので、注意しましょう。
今回は、ローンが残っている車を廃車にする方法や、一括返済できない場合の対処法などについてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
ローンが完済していない場合に廃車手続きできるかどうかは、車検証に記載されている名義が重大なポイントとなります。廃車を検討されている方は、いざ手続きを行う際にスムーズに行えるよう、車の名義を確認しておきましょう。