2021年12月10日 車のあれこれ
自己破産による車への影響とは、資産である車が没収される可能性があったり、様々なローンを利用できなくなることなどが挙げられます。
特に、生活していく上で車が必要不可欠である場合、自己破産によって車を没収されることは避けたいものですよね。
そこで今回は、自己破産によって車が没収されるケースや、没収されずに済むための対処法についてご紹介していきたいと思います。
自己破産することによって車が没収されてしまうケースは、ローンの有無や車の価値によって異なります。
自動車ローンが残っている場合、自己破産すると車を手元に置いておくことができません。 なぜなら、ローンが残っている場合の車の持ち主はローン会社となっているからです。
ローン会社は、その車のローン返済が不可能な状態になった場合に売却できる担保権を持っていることから、自己破産となった場合には車を売却してその代金を債務の支払いに充てるのです。
ローンの返済を終えている場合、その車は本人所有の財産とみなされます。
ただし、処分対象となるのは車の価値が20万円以上である場合となりますので、車の価値が20万以下である場合には、自己破産しても手放す必要はありません。
ローンの支払いを終えていても、車の価値が20万円以上である場合には、自己破産によって車を没収されてしまいます。 とは言っても、一定の条件においてはローンがなく車の価値が20万円以上であっても没収されないケースもあります。
例えば、車の価値分のお金・他の財産を手放す場合や、生活苦であるなどの場合には、車を手放さないことを裁判所が許可してくれる場合があるのです。
では、自己破産で車を没収されないためにはどのように対処したらいいのでしょうか?
ローンが残っている場合は自己破産すると車を没収されてしまいますが、第三者弁済という形で他の人が代わりに支払うことで、車を手元に残すことが可能です。
ただし、ローンを完済した時点でその車は本人所有のものとなるため、車の価値が20万円以上である場合には、処分対象の財産となる可能性もあります。
自己破産ではなく、他の債務整理の手続きを選択することで、車を手元に残せる可能性があります。
債務整理には、自己破産以外にも個人再生や任意整理といった手続きがありますので、車を手放したくない場合には検討してみましょう。
・任意整理:借金額や返済方法について交渉し、和解契約を締結する手続きです。
・個人再生:借金額を5分の1程度に減額できる可能性のある手続きです。
自己破産による車への影響は、車自体以外にも下記のようなことが挙げられます。
・自動車ローンを組めなくなる
・ETCカードを使用できなくなる
・車検のローンを使用できなくなる
自己破産に限らず、債務整理を行うと信用情報に事故情報として登録されるため、新たな借り入れやローンを組むことができなくなります。
また、信用情報に事故情報が登録されることで、ETCカードや車検のローンも使用もできなくなります。
今回は、自己破産によって車が没収されるケースや、没収されずに済むための対処法についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
自己破産を検討している場合、できるだけ車への影響が出ないようにする方法を弁護士などの専門家に相談してみることも大切です。相談費用が気になる場合は、無料相談や法テラスなどの利用をおすすめします。