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タイミングベルトの交換時期や費用は?

タイミングベルトが切れる前兆とは、他の部位の不具合のように異音を発したりといったことがないため、それを事前に感知することは難しいと言えます。とは言っても、タイミングベルトの寿命・交換時期の目安はあるため、突然タイミングベルトが切れてしまう前に対策することは可能です。

今回は、タイミングベルトが切れる前兆や交換時期の目安、交換しなかった場合にどうなってしまうのかということについてもご紹介していきます。

 

タイミングベルトとは?

タイミングベルトとは、車のエンジンが正しく動作するために、吸気、燃焼、排出のタイミングを調整している重要な部品です。

タイミングベルトは、エンジンの内部に取り付けられているため、エンジンルームを開いてみても直接確認することはできません。エンジン付近には、ベルトを使った部品がいくつかありますが、それはエアコンベルトやファンベルトといった部品でタイミングベルトではありません。

タイミングベルトはエンジンを正常に動かすための大変重要な部品なので、しっかりとカバーが取り付けられています。車種によって取り付けられている箇所は違いますが、基本的に素人が自分で状態を確認することはできません。

 

タイミングベルトの寿命

タイミングベルトの一般的な寿命としては、走行距離10万㎞が目安だとされています。つまり、1年間の走行距離が1万㎞だと仮定すると、10年で寿命を迎えるということになります。

とは言っても、どのような乗り方をしているかによって、タイミングベルトの寿命は異なってきます。例えば、山道などの負荷のかかる道路で走行することが多い場合は、その分タイミングベルトが劣化するスピードが早くなる可能性があります。

 

タイミングベルトの交換時期の目安は?

タイミングベルトはエンジンを正常に動かすための大変重要な部品なので、安全・安心して車を利用するためには、破損する前に交換する必要があります。

タイミングベルトの交換時期の目安は、上記でお伝えしたように走行距離が10万㎞(約10年)と言われているため、その前に車を買い替える方にとっては交換したことがないというケースがほとんどです。

しかし、ここでいう「10年」は、多くのメーカーがタイミングベルトの耐用年数を10万kmとしているからなのです。つまり、「1年間の平均走行距離が1万kmだった場合」ということを想定して作られているため、実のところ、年数で交換する時期が決められているというわけではありません。

具体的には、1年間の平均走行距離が2万kmの場合なら5年3万kmの場合なら3年程度が交換時期の目安になるということです。

また、一般的に普通自動車よりも排気量の少ない軽自動車の方が、エンジンの回転数を上げてパワーを必要とするため、劣化が進みやすいともいわれています。

 

タイミングベルトの劣化の原因は?

■急発進
■急加速
■急停止
■峠越え
■高速道路の走行
■オイル・冷却水漏れ

など…

日頃からタイミングベルトに負担のかかるような運転をしていると、劣化も早くなり、10万kmも走行していなくても切れてしまうこともあるため、注意が必要です。

なお、最近の車にはタイミングベルトの代わりに、金属製の「タイミングチェーン」を搭載することが多くなりました。このタイミングチェーンであれば基本的に20万kmくらいまで交換不要と言われています。

ただし、エンジンオイルをこまめに交換していない場合、摩耗して切れやすくなることも。そのため、中古車の購入時はこうしたポイントにも注意が必要です。

 

タイミングベルトが切れる前兆は?

冒頭でも触れたように、タイミングベルトの寿命、交換時期についてはおよその目安がありますが、タイミングベルトが切れる前兆は残念ながらありません。つまり、走行中に突然タイミングベルトが切れてしまうということも起こり得るのです。

タイミングベルトは自分の目で見て確認することができないため、走行距離から算出した交換時期が近付いている場合はもちろん、日頃から定期的に業者に状況を点検してもらうことをおすすめします。

 

タイミングベルトの交換にかかる費用

タイミングベルトの交換費用は少なくとも5万円程度と言われており、10万円以上かかるケースもあります。タイミングベルト自体は1本数千円で購入できますが、工賃が高くついてしまいます。

 

タイミングベルトを交換しなかった場合のリスクとは?

タイミングベルトを交換せずにそのまま使い続けた場合、ベルト自体が切れたりコマがこぼれて滑ったりする恐れも。いずれにしても、ピストンとバルブのタイミングが合わなくなり、内部で衝突して壊れてしまいます。

また、不完全燃焼にもなり、エンジンが止まり車も動かなくなってしまうでしょう。こうなってしまっては、エンジンそのものを交換することになり、30万円~50万円くらいかかってしまうでしょう。

 

まとめ

タイミングベルトの交換費用は、エンジンの修理や交換にかかる費用を考えると、安く済むことがほとんどです。しかし、10万km走った車は他の部品の劣化も進んでいるため、タイミングベルトを交換してからも、次々と修理や交換が必要になることも。

さらに車検のたびに整備費用もどんどん高額になっていきます。こうしたことを総合的に考えてみると、廃車にした方が良いこともあるでしょう。